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売却困難な不動産のみ! 国内唯一のワケあり不動産掲載サイト「リサイクル不動産」

国内唯一のワケあり不動産掲載サイト「リサイクル不動産」

今年3月、「日本一高い土地」として知られる山野楽器本店(銀座4丁目)の公示地価は、1平方メートルあたり4010万円と前年を19%上回って過去最高額を記録した。なんとも景気のいい話だが、その対極に目を向けると、売主に売却意志がありながら、価格がつくどころか不動産会社に門前払いされる不動産も数多く存在する。

リサイクル不動産」(運営:マンションリサーチ株式会社)は、こういった売却困難な土地や物件を専門に取り扱う国内初の掲載サイトだ。同社代表取締役の山田敏碁さんによると、掲載する不動産は遠方であることや使い道がないなどさまざまな理由から、売却できずに放置されていたものが多いという。同サービス運用担当の遠藤あかねさんも交えて話を伺った。

リサイクル不動産

掲載するのは1000万円以下の不動産のみ

――まず「リサイクル不動産」立ち上げのきっかけについてうかがえますか。

遠藤:弊社では元々、不動産の売却を希望する売主様に対し、弊社と提携している不動産仲介会社をご紹介するサイトを運営しているのですが、その中に、不動産仲介会社をご紹介できない売却困難な不動産も多くありました。仲介会社は基本的に取引ごとの仲介手数料を収入とするため、それが極端に低いと受託されないんですよね。

これまでは弊社のスタッフが全国各地の仲介会社に直接電話をして探していたのですが、やはり断られてしまうことの方が多かったですね。それで、CtoCであっても「無料でもいいから手放したい」という売主のためのプラットフォームさえあれば仲介会社を見つけられるのでは、と考えました。

――「売却困難な不動産」とはどのようなものを指すのでしょう。

遠藤:リサイクル不動産で掲載できるのは原則1000万円以下の不動産のみです。ケースはさまざまですが、たとえば都会に暮らす子どもが田舎の実家を相続したものの、空き家のまま固定資産税だけを払っているという話は多いですね。また、最近は介護士や看護師が常駐するケアマンションも増えているため、そこに住んでいた親が亡くなった後も毎月10万円の管理費を払っているなんてことも。

山田:都心の土地であればそれなりに価値がつきそうに思われがちですが、再建築不可なものや接道義務に違反しているものは売却困難とされてしまうため、いざ査定してみたら売却できなかったというケースもあります。でも、探せば使い道や需要はあると思うんです。ここに掲載することで売れる可能性が0%から1%になる、そんなイメージですね。

――よく分からないまま土地を相続する方は多そうですね。

山田:そうですね、潜在的にかなり多いと思います。相続のタイミングで相続放棄すればいいのですが、当然ながらそれではプラスの財産も入りませんし、かといってこの土地だけ要りません、と選ぶこともできません。

「なんとか手放したい」と「安く買いたい」を繋げる

――一方、買主の方はどのような目的で利用されるのでしょう。

遠藤:もうすぐ成約しそうなのが、某別荘地で非常に広大な土地ですね。個人だとなかなか取り扱えないような案件なのですが、買主様の方にどうしても自分の別荘を建てたいという強い希望があり、破格で取引できるリサイクル不動産を利用していただいたようです。売主様はむしろお金を払ってでも手放したいということですので、需要と供給がマッチした良いケースだと思います。

――今までこういったサービスがなかったのはなぜでしょう。

山田:儲からないからです(笑)。弊社も利益ゼロで、社会貢献事業として捉えています。売却困難な不動産の場合、5万円や5千円といった契約料では商売として成り立ちません。取引で収支が合わない分、月50件100件と成約件数が今後増えていけば、パソコン操作が苦手な方のために登録代行や契約書作成などエスクロ的なサービスを展開していきたいですね。売主様においては、無料で掲載できる点が最大のメリットだと思います。

――最後に、同サービスに関して今後の展望を教えていただけますか。

遠藤:今後は、不動産にまつわるさまざまな悩みが解決できるポータルサイトのような形に展開していきたいと考えています。そのひとつが「リサイクル不動産」で、仲介会社に売れないと判断されたものがここでなら売れて、結果的に「売却困難な不動産」という言葉がなくなっていくことが理想です。

山田:将来的に不動産を「売る」から国へ「お返しする」のもひとつのあり方かもしれませんね。署名運動と同じで、ひとつひとつの声は小さいですが、国に引き取ってもらいたいと思っている人がこれだけいる、ということが示せればない話ではないと思います。現実、日本中に「国の土地」がたくさんあるわけですから。まずは、CtoCではありますが成約件数が増えていけばと思います。

――ありがとうございました。

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