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母親の66.5%が「叱ることもあるが同じくらい褒めて躾ける」!

  • 2018年03月05日更新

子どもの躾というのは難しい。叱りすぎてもダメ、褒めるばかりでもダメ。当然子どもの性格や発育のスピードもそれぞれ違う。世の母親にとって、この「躾」というのは永遠のテーマなのではないでしょうか。
この度、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、20歳~69歳の子持ちの女性560名に「『子どもの躾』に関するアンケート調査」を行いました。(すでに子どもが20歳を超えている場合は、子どもが小さかったころに行った躾について回答してもらいました。)子どもに対してどのような躾をしているか聞くと、全体の66.5%が「叱ることもあるが同じくらい褒めて躾けている」と回答しました。また、母親が最も重視する躾は、「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」と「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」でした。

66.5%が、「叱ることもあるが同じくらい褒めて躾ける」!

66.5%が、「叱ることもあるが同じくらい褒めて躾ける」「自分の子どもに対してどのような躾をしていますか?」という質問をしたところ、最も多かったのが「叱ることもあるが、同じくらい褒めて躾ける」で66.5%、続いて「基本的に叱って、厳しく躾ける」が19.8%、「基本的に叱ることはせず、褒めて躾ける」が8.2%、「特に躾はせず、自由にさせる」が5.5%でした。
それぞれ理由を聞くと、「叱ることもあるが、同じくらい褒めて躾ける」と回答した人は、「叱るところはしっかり叱らないと分からないし、褒めるところはしっかり褒めてやると伸びると思うから」(母:40歳/子:7歳)、「ダメなものはダメ、良いことは良いという区別をハッキリさせたいから」(母:38歳/子:1歳)といった理由を挙げました。また、「理想としているが、現実はなかなか難しかった」(母:62歳/子:成人)といった声もありました。「基本的に叱って、厳しく躾ける」と回答した人は、「人として基本的に大切なことは、まず身につけさせたかったから」(母:60歳/子:成人)、「世間に出れば褒められないことの方が多い。褒めないと動かない人間になると困るから」(母:48歳/子:18歳)といった理由や、「反抗期のため、甘くすると躾けられないから」(母:44歳/子:15歳)、「人に迷惑をかけないようにしてほしいから」(母:48歳/子:19歳)といった理由を挙げられました。また、なかには「反省しておりますが、叱る方が親にとって楽だったからのような気がしております」(母:62歳/子:成人)という声もありました。「基本的に叱ることはせず、褒めて躾ける」と回答した人は、「褒めて伸ばすことが大事だと考えるから」(母:44歳/子:14歳)、「まだ言っても分からないから、叱らない。周りに迷惑をかけないよう、親が責任をもってみるようにしている」(母:29歳/子:0歳)といった理由を挙げていました。
年代別に見ると、どこも「叱ることもあるが、同じくらい褒めて躾ける」が最も多い割合を占めました。30~60代はその次に「基本的に叱って、厳しく躾ける」が多く、それぞれ約20%を占めましたが、20代だけは8.9%にとどまり、「基本的に叱ることはせず、褒めて躾ける」が2番目に多い結果となりました。今回、アンケートに回答した20代の母親が持つ子どもは、0歳児、1歳児が約25%を占めます。子どもによって成長はまちまちだが、0~1歳児はまだ叱られている認識がないことも多いため、母親も厳しく叱って躾けることが他年代と比べて少ないのでしょう。

母親が最も重視する躾は、「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」と「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」。

騒がない言葉遣い

思いやる挨拶、お礼、返事

年上の人を敬う次に、「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」「言葉遣い」「弱い者を思いやる」「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」「使ったものを片付ける」「脱いだ靴を揃える」「箸の使い方」「食わず嫌いをしない」「年上の人を敬う」という9つの礼儀に対し、どのように躾を行っているか聞きました。回答は、「厳しく躾けている」「それなりに躾けている」「あまり躾けていない」「全く躾けていない」の4つの選択肢から選んでもらいました。「厳しく躾けている」「それなりに躾けている」という回答が最も多かったのは、「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」(96.8%)でした。次に「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」(96.3%)、「使ったものを片付ける」(88.0%)が続きました。「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」と「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」に関しては、「躾けている」という人が95%を超えました。「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」、「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」は特に、できないと他人に迷惑をかけたり不快に感じさせることが日常的に発生してしまいます。そのため、特に重視して躾を行う母親も多いのでしょう。
反対に、「あまり躾けていない」「全く躾けていない」が最も多かったのは「箸の使い方」(30.5%)、「脱いだ靴を揃える」(28.4%)、「食わず嫌いをしない」(26.8%)でした。
次に年代別に結果を見てみます。特に年代による差が大きかったのが、「年上の人を敬う」という項目。40~60代では8割以上の人が「厳しく躾けている」「それなりに躾けている」と回答したのに対し、30代は60.7%、20代は51.7%でした。20代と50、60代では約35%の差が生じました。次に年代差が大きかったのが「言葉遣い」と「脱いだ靴を揃える」でした。

64.3%が、「子どもの躾のために習い事やスポーツ、武道などをさせる」と回答。

次に、「子どもの躾のために、習い事やスポーツ、武道などをやらせていますか(もしくは、やらせていましたか)?」という質問をしました。結果、「やらせている/やらせていた」と回答した人が46.6%、「今後やらせる予定」と回答した人が17.7%、「やらせる予定なし/やらせなかった」は35.7%でした。64.3%の母親が習い事やスポーツ、武道などを通して子どもに礼儀を学んでほしい、人としての成長をしてほしいと考えているようです。
「やらせている/やらせていた」と回答した人にその内容を聞くと、最も多かったのが、「水泳」、次に「ピアノ」、「武道(剣道、少林寺拳法、柔道、空手、合気道など)」、「書道」、「野球」が続きました。また、「やらせている/やらせていた」ことの理由や効果を聞くと、「水泳」と回答した母親からは「異年齢の子ども達と交流できるため」(母:53歳/子:成人)、「忍耐力をつけるため」(母:41歳/子:9歳)、「やり遂げる力をつけるため」(母:34歳/子:6歳)、「水が大嫌いだった息子が、自分の弱さに打ち勝つため」(母:61歳/子:成人)といった理由や、「根性、体力がついた」(母:57歳/子:成人)といった成果が挙がりました。「ピアノ」と回答した母親からは、「毎日コツコツと練習をしたり、継続させることができるようになった」(母:41歳/子:5歳)、「男で、成人もしているが、音楽に出会って人生が豊かになったと思う」(母:66歳/子:成人)、「自分で考えることができるようになってきた」(母:40歳/子:7歳)といった意見が、「武道」と回答した母親からは、「礼儀正しさを身に付けさせたい」(母:43歳/子:12歳)、「作法と体力が身に付いた」(母:64歳/子:成人)といった意見が、「書道」と回答した母親からは、「礼儀作法、正しい姿勢、集中力を養うため」(母:36歳/子:10歳)、「落ち着いて物事に取り組めるようになった」(母:42歳/子:15歳)といった意見が、「野球」と回答した母親からは「集団行動を身につけさせることができた」(母:63歳/子:成人)、「仲間とのコミュニケーションを大切にするようになった」(母:54歳/子:成人)といった意見が挙がりました。

躾に関してのコメント(自由回答)

最後に、子どもの躾に関しての不安や悩み、工夫していることや大事にしていることなどを聞きました。

不安・悩み
「躾は厳しくしようと思うが、どこまですればいいのか戸惑うこともある」(母:44歳/子:3歳)
「小さいうちは躾は親次第でどうにでもなるが、大きくなるにつれて周りの友達の影響もかなり加わってくるので、本当に難しいと思う。親の力不足と言えば、それまでですが・・・」(母:44歳/子:15歳)
「我が家では躾をして子どもが当たり前に行っていることも、他の家庭ではそれができていないことがある。そういった時にどう対処すればいいか、迷うことがあった」(母:58歳/子:成人)
「自分がちゃんとしていないから、子どもの手本になれるのか不安。今さら私に教えてくれる人もいないし…」(母:29歳/子:1歳)
「自身が女兄弟のなかで育ったせいか、息子のどうしようもない行動が理解できず、腹をたててしまう。結果、きつく叱ってしまうし、人格否定のようなことまで言ってしまう」(母:35歳/子:3歳)
「子どもが大きくなってからよく、もう少し違った育て方があったのではと思う」(母:63歳/子:成人)


工夫・大事にしていること
「叱った後はちゃんと愛情表現をして、あなたのことが大好きと伝えるようにしている」(母:33歳/子:4歳)
「叱っている途中で、子どもが『でも』とか『だって』と言った時は叱るのを中断し、何を言おうとしているのか根気強く最後まで聞いた。子どもなりの言い分や思いがあるだろうから、胸の中の思いを全て吐き出させたかった。それを聞いたうえで間違いを正したり、もしくは『そんな風に思っていたのか…』と考えさせられることもあった」(母:63歳/子:成人)
「祖父母と同居だったため、お年寄りを敬う気持ちは養えたと思う。また、何があっても子どもの前で祖父母の愚痴は言わないと決めていました。」(母:68歳/子:成人)
「学問が自分を作っていくということを納得させるのに、進学塾に入れるだけではもちろん上手くいかず、親も何かしら常に学んで生きていることを見せるようにした」(母:48歳/子:18歳)
「三つ子の魂百まで。基礎基本は小さい時にきちんと教えるのが親の務め。挨拶などは親が手本を見せる」(母:54歳/子:成人)

意見
「最近のしつけが甘すぎると思う」(母:26歳/子:3歳)
「今の親は叱ることをしないし、『自分は自分』と他人を思いやることをしない人が多い。子どもが公共の場で騒いでいても叱ることをしない。なぜダメだと教えないのか、不思議でたまらない」(母:52歳/子:成人)

※調査概要
有効回答 20歳~69歳の子持ちの女性560名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2014年2月10日(月)~2月11日(火)

母親の年代別 子どもの年齢
20代 0歳8.0% 1歳16.1% 2歳22.3% 3歳17.0% 4歳10.7% 5歳以上25.9%
30代 0歳4.5% 1歳8.0% 2歳5.4% 歳9.8% 4歳15.2% 5歳以上57.1%
40代 0歳0% 1歳1.8% 2歳0% 3歳1.8% 4歳0.9% 5歳以上95.5%
50代 0歳0% 1歳0% 2歳0% 3歳0% 4歳0% 5歳以上100%
60代 0歳0% 1歳0% 2歳0% 3歳0% 4歳0% 5歳以上100%
※複数子どもがいる場合は、一番上の子どもの年齢を回答。

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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