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20代・未婚男性のうち、「父親願望」を持っているのは40.5%!

  • 2021年03月22日更新

若い女性のなかには、「将来子どもが欲しい」「母親になりたい」といった願望を抱く人も少なくありません。一方、若い男性たちの間では、「父親になる」ということは、どのように捉えられているのでしょうか。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、20~29歳の未婚男性と30~69歳の男性(未婚・既婚問わず)計1,380名に「『父親』に関するアンケート調査」を行いました。まず、20代・未婚男性に「あなたは将来、父親になりたいと思っていますか?」と聞いたところ、「なりたい」もしくは「どちらかというとなりたい」と回答したのは40.5%でした。一方、30~60代男性に、「あなたが20代・未婚の頃、父親になりたいと思っていましたか?」と聞いたところ、50~60代は過半数が「なりたい」もしくは「どちらかというとなりたい」と思っていたと回答しました。また、父親願望がある、もしくはあった理由を問うと、20代・未婚と30代は「子どもが欲しいから」や「子どもが好きだから」といった回答が多かったのに対し、40~60代は「父親になることが自然だと思っていた」という回答が最も多い結果となりました。

20代・未婚男性のうち、「父親願望」を持っているのは40.5%。

20代・未婚男性のうち、「父親願望」を持っているのは40.5%はじめに、20代・未婚男性に「あなたは、将来父親になりたいと思っていますか?」という質問をしました。結果、「なりたい」と回答したのは26.6%、「どちらかというとなりたい」が13.9%、「どちらでもない」が31.3%、「どちらかというとなりたくない」が5.6%、「なりたくない」が22.6%でした。
「なりたい」「どちらかというとなりたい」と回答した人にその理由を聞いてみると、最も多かったのは「子どもが欲しいから」(24歳)でした。次に多かったのが「子どもが好きだから」(22歳)、その次に「子どもを育てたいから」(28歳)と「自然な事だから」(22歳)が続きました。
一方、「なりたくない」「どちらかというとなりたくない」と回答した人の理由として最も多かったのは、「父親の責任を全うできると思えないから」(27歳)や「自信がないから」(28歳)など、「自分が父親になれると思えない」という意見でした。次に多かったのが「結婚するつもりがないから」(26歳)、そして三番目に多かったのが、「経済的に難しいから」(28歳)でした。
「どちらでもない」と回答した人の理由は、「想像ができないから」(26歳)という意見が最も多く、次に「結婚するような相手もいないから」(23歳)や「まだ結婚を考えたくないから」(27歳)など、「結婚していないから」「結婚したくないから」といった意見が続きました。
20代・未婚男性のうち、父親になりたいと思っているのは約4割で、残りの約6割は父親願望を持っていないことが分かりました。

40~60代男性が20代・未婚の頃、父親になることは「自然なこと」だった

40~60代男性が20代・未婚の頃、父親になることは「自然なこと」だった次に、30~60代男性に「あなたが20代・未婚の頃、父親になりたいと思っていましたか?」という質問をした。
結果、「なりたい」もしくは「どちらかというとなりたい」と思っていたと回答したのは、30代が48.0%、40代が47.5%、50代が52.1%、60代は57.5%でした。現在の20代・未婚男性が40.5%だったのに対し、50代、60代は過半数が20代・未婚の頃、「父親になりたいと思っていた」と回答しました。
父親に「なりたい」「どちらかというとなりたい」と回答した20代・未婚男性と、20代・未婚の頃父親に「なりたい」「どちらかというとなりたい」と思っていたと回答した30代男性は、その理由として「子どもが欲しいから」「子どもが好きだから」を挙げた人が多く、それに対して40~60代は「一般的にそうだったから」(43歳)、「漠然とはしていたが、子どもを作り家庭を持つことが当然だと思っていたから」(66歳)など、「結婚して父親になることが自然だと思っていた」という回答が最も多い結果となりました。
1990年時点での日本人の生涯未婚率(50歳時の未婚率)は男性が約5%、女性が約4%でした(※1)。それが20年後の2010年には男性が約20%、女性が約10%にまで上昇しています。また、合計特殊出生率も、1992年時点では1.50だったのに対し、その20年後の2012年には1.41に減少(※2)。40~60代の男性が20代・未婚だった頃の日本に比べると、結婚することや父親になることがより一般的でなくなってきている、という世相が今回のアンケート結果にも反映されていると言えます。

ちなみに、20代・未婚の頃父親願望があった人/なかった人の現在を見てみると、既婚率に違いが見られました。20代・未婚の頃父親願望があった人の既婚率は、30代が52.8%、40代が72.4%、50代が93.9%、60代が93.7%だったのに対し、父親願望がなかった人の既婚率は、30代が27.0%、40代が52.6%、50代が68.9%、60代が85.1%でした。20代・未婚の頃父親願望があった人/なかった人では、30~50代の既婚率に約20~25%の開きがありました。さらに、20代・未婚の頃父親願望があった人で、現在父親になっているのは30代が46.2%、40代が62.9%、50代が87.8%、60代が89.0%であるのに対し、父親願望がなかった人で、現在父親になっているのは30代が21.7%、40代が35.3%、50代が52.8%、60代が73.4%と、こちらも既婚率と同じく差が生じる結果となりました。

20代・未婚の頃父親願望があった人/なかった人の現在20代・未婚の頃父親願望があった人/なかった人の現在

20代・未婚の頃は父親願望がなかった人も、50~60代の約半数は「後に父親になりたいと思うようになった」と回答!

最後に、20代・未婚の頃、父親に「なりたくない」「どちらかというとなりたくない」と思っていたと回答した30~60代男性に、後に何かしらのきっかけで父親になりたいと思うようになったか、聞いてみました。結果、「あった」と回答した人は30代が25.2%、40代が30.2%、50代が46.2%、60代が48.9%でした。
父親になりたいと思うようになったきっかけを聞くと、30代は「年を重ねるなかで」が最も多く、次に多かったのが「友だちの子どもを見て」でした。40代は「結婚をして」が最も多く、「子どもができて」が次にく、50~60代は「結婚をして」が最も多く、「年を重ねるなかで」が次に多く挙がりました。
今の30~60代が20代・未婚の頃、父親に「なりたくない」、「どちらかというとなりたくない」と思っていた理由として全年代で最も多かったのが、「自分が父親になる自信がなかったから」(33歳)や「責任の重さに躊躇していたから」(50歳)といった意見でした。
50~60代は、20代・未婚の頃父親願望がなかった人でも、約半数が後に父親願望を持つようになったことが分かりました。それに対して30代は父親願望を持つようになったと回答したのはわずか25.2%。50~60代の多くが「結婚をして父親になりたいと思うようになった」と回答していることから、30代の父親願望も、今後結婚などを通して変化していくことが考えられます。20代・未婚男性のなかには、父親になることに対して自信がなかったり、そもそも父親になることがイメージできない、という人も多く、しかしそういった考えも、年を重ねたり、結婚といった人生の大きな決断をしていくなかで、変化していくもののようです。

20代・未婚の頃は父親願望がなかった人も、50~60代の約半数は「後に父親になりたいと思うようになった」と回答!20代・未婚の頃は父親願望がなかった人も、50~60代の約半数は「後に父親になりたいと思うようになった」と回答!

※1:国立社会保障・人口問題研究所 人口統計資料集(2014年版)
「表6-23 性別生涯未婚率および初婚年齢(SMAM):1920~2010年」
※2:厚生労働省 平成24年(2012)人口動態統計
「合計特殊出生率について」

※調査概要
有効回答 20~29歳の未婚男性と30~69歳の男性(未婚・既婚問わず) 計1,380名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2014年4月11日(金)~4月12日(土)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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