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「住宅意識」調査2014~消費増税の影響は?~

  • 2021年03月22日更新

2014年の「今年の漢字」が「税」に決まりました。2014年4月に消費税が5%から8%に上がり、国民も、企業も、消費増税の影響を大きく受けた年だったのではないでしょうか。特に金額が大きい「住宅」に関しては、駆け込み需要や、その反動も起こりました。そんな2014年の日本人の「住宅意識」を調査しました。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、20~69歳の男女563名を対象に「『日本人の住宅意識』に関するアンケート調査」を行いました。まず、「あなたが家を買うとしたら、『新築』または『中古』にこだわりますか?」という質問をしたところ、「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」と回答したのが26.3%、「新築(注文住宅)にこだわる」が23.3%、「中古にこだわる」が4.2%、「こだわりはない」が46.2%でした。また、「あなたが家を買うとしたら、『マンション』または『一戸建て』にこだわりますか?」と聞いたところ、「マンションにこだわる」と回答した人が17.6%、「一戸建てにこだわる」が47.6%、「こだわりはない」が34.8%でした。さらに、「2014年、日本の景気はどう変化したと思いますか?」と聞くと、「景気は良くなったと思う」と回答した人は18.8%にとどまり、49.8%が「景気は悪くなったと思う」と回答しました。

家を買う時、「新築にこだわる」49.6%、「新築にも中古にもこだわらない」46.2%。

家を買う時、「新築にこだわる」49.6%、「新築にも中古にもこだわらない」46.2%。まず、「あなたが家を買うとしたら、『新築』または『中古』にこだわりますか?」という質問をしました。「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」と回答したのが26.3%、「新築(注文住宅)にこだわる」が23.3%、「中古にこだわる」が4.2%、「こだわりはない」が46.2%でした。欧米諸国と比べると新築需要の高い日本だが、約半数は新築/中古にこだわっていないことが分かりました。
「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」と回答した人の理由として最も多かったのは、「新築の方が気持ちが良いから」(54歳/女性)というような「買うなら新しい方がいい」という意見です。次に多かったのは「他人が住んでいたところに住むのは嫌だから」(65歳/女性)や「中古は抵抗があるから」(20歳/男性)など中古に対するマイナスな意見でした。「新築(注文住宅)にこだわる」と回答した人に理由を聞くと、「自分の理想通りの家を建てたいから」(34歳/男性)という意見が突出して多くありました。「中古にこだわる」と回答した人は「価格が安いから」(36歳/男性)という理由が特に多く、「こだわりはない」と回答した理由としては、「価格や間取り、駅までの距離など条件に合えばこだわりはないから」(60歳/女性)など、新築/中古以外の条件を優先するという意見が多く挙がりました。
回答者を首都圏在住者に絞ると、「新築(新築マンション・新築一戸建て)にこだわる」という人が30.5%、「新築(注文住宅)にこだわる」が17.2%、「中古にこだわる」が3.4%、「こだわりはない」が48.9%と、全国と比較すると新築マンション・新築一戸建ての割合が高く、注文住宅の割合が低い結果となりました。

「マンションにこだわる」が17.6%、「一戸建てにこだわる」が47.6%。

「マンションにこだわる」が17.6%、「一戸建てにこだわる」が47.6%。次に、「あなたが家を買うとしたら、『マンション』または『一戸建て』にこだわりますか?」という質問をしました。結果、「マンションにこだわる」と回答した人が17.6%、「一戸建てにこだわる」が47.6%、「こだわりはない」が34.8%でした。
「マンションにこだわる」と回答した人に理由を聞くと、「セキュリティの面で安心だから」(51歳/女性)という意見と「手入れが楽だから」(55歳/女性)という意見が多く、「一戸建てにこだわる」理由としては、「隣人とのトラブルがマンションにくらべて少なそうだから」(37歳/男性)、「両隣や階下に気兼ねなく生活できるから」(61歳/女性)など、近所付き合いに関する意見が最も多く挙がりました。次に多かったのは「庭が欲しいから」(49歳/男性)でした。

69.7%が「中古+リフォームを選択肢として考える」と回答。

69.7%が「中古+リフォームを選択肢として考える」と回答。次に、「あなたが家を買うとしたら、『中古+リフォーム』を選択肢として考えますか?」という質問をしました。結果、「積極的に考える」と回答した人は16.9%、「選択肢の一つとして考える」が52.8%、「選択肢として考えない」が30.3%でした。約70%の人が、家を買うとしたら「中古+リフォーム」も選択肢として考えることが分かりました。
「中古+リフォーム」を「積極的に考える」と回答した人の理由としては、「自分好みにしたいから」(30歳/女性)が最も多く、次に「安く済みそうだから」(40歳/女性)、「一番費用対効果が高いから」(39歳/男性)といったコスト面のメリットが多く挙がりました。
「選択肢の一つとして考える」と回答した人は、「値段と内容により考える」(38歳/女性)、「安く済むなら考える」(29歳/女性)というように、予算面で納得できるなら考える、という意見が最も多く、次に多かったのが「立地、地盤、建物の基礎がしっかりしていれば」(38歳/男性)など、条件を満たしている物件が見つかればリフォームして住むことも考える、という意見でした。また、「自分仕様にリフォームが可能なら考える」(57歳/女性)などの意見も多く、やはり家を自分用にカスタマイズできることに魅力を感じる人は多いようです。
「リフォーム」が、家の古さや故障を補うためのものだけではなく、自分好みの家を作るための手段としても捉えられているようです。

家を買う際に「重視する条件」、「絶対に必要だと思う施設・設備」。

家を買う際に「重視する条件」、「絶対に必要だと思う施設・設備」。家を買う際に「重視する条件」、「絶対に必要だと思う施設・設備」。

家を買う際に「重視する条件」と「絶対に必要だと思う施設・設備」を聞いてみました。「重視する条件」で最も多くの人が選んだのは、「日照、風通しの良さ」で36.2%、2番目に多かったのが「街の利便性」で35.3%、3番目が「駅からの距離」で35.2%でした。以上3つの条件の支持率の差はわずか1%で、家を買う際に特に重視される条件であることが分かります。4番目に多かったのが「間取り」で29.3%、5番目が「耐震性・構造」で23.1%でした。
「絶対に必要だと思う施設・設備」で最も多くの人が選んだのは、「インターネット」で71.9%、2番目に多かったのが「駐車場」で57.4%、3番目が「防犯性の高い鍵」で32.5%、4番目が「モニタ付きインターホン」で32.0%、5番目が「ウォークインクローゼット」で24.7%でした。こちらは特に「インターネット」と「駐車場」が突出した結果となりました。

49.8%が、2014年、日本の景気は「悪くなったと思う」と回答。

49.8%が、2014年、日本の景気は「悪くなったと思う」と回答。最後に、「2014年、日本の景気はどう変化したと思いますか?」という質問をしました。「景気が良くなった実感がある」と回答したのは5.7%、「まだ実感はないが、景気は良くなってきていると思う」が13.1%、「特に変化はなかったと思う」が31.4%、「まだ実感はないが、景気は悪くなってきていると思う」が28.1%、「景気が悪くなった実感がある」が21.7%でした。「景気は良くなったと思う」と回答した人は18.8%にとどまり、実に半数の人が「景気は悪くなったと思う」と回答する結果となりました。2013年12月にも同様の調査を行ったのだが、その際は29.9%が「景気は良くなったと思う」と回答、20.5%が「景気は悪くなったと思う」と回答していました。2013年と比較すると、2014年は景気の後退を感じている人が約2.5倍にもなりました。
「景気は良くなったと思う」と回答した人の理由としては、「株価が上がっているから」(46歳/男性)が最も多く、なかには、「給料が上がったから」(45歳/男性)、「自分の仕事量が増え、売り上げが伸びたから」(63歳/男性)というように、景気の上昇を実感している人もいました。
一方、「景気は悪くなったと思う」と回答した人の理由としては、「物価は上がっているが、収入は増えないから」(55歳/男性)と「消費増税が家庭に影響しているから」(33歳/男性)、そして「給料が下がった」(47歳/男性)が主な回答でした。

※調査概要
有効回答 20~69歳の男女563名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2014年12月5日(金)~12月8日(月)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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