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長期優良住宅のメリット・デメリットを学ぼう

  • 2021年03月22日更新

「長期優良住宅」という言葉、家の購入・建築を考えたことのある人なら、耳にしたことがあると思います。でもいざとなると、その意味や内容についてはよく分からなかったり勘違いしている場合が多そうです。どういう制度でどんなメリット、デメリットがあるのか、再度確認してみましょう。

長期優良住宅の意味とメリット

長期優良住宅というのは、簡単に言うと長期間にわたって安心快適に暮らせる家のことで、国土交通省の定めた基準をクリアすれば、長期優良住宅として認定を受けられます。その基準を定めているのが平成21年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」です。具体的には「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「可変性」「高齢者等対策」「省エネ対策」「居住環境」「住戸面積」「維持保全計画」の9項目について評価機関で審査をして適合証を発行してもらい、都道府県市町村などの所轄行政庁に認定申請を行うと、長期優良住宅として認定を受けられるというものです。この認定を受けることで、どんなメリットがあるのでしょう。第一に、基準を満たした家であるということは、長期間にわたって安心安全で快適な家に住めるということ。これが大きなメリットであることは言うまでもありません。それ以外の大きなメリットは、税制の優遇措置、ローン支援などがあることでしょう。例えば所得税の住宅ローン控除の対象限度額が10年間で一般住宅よりも100万円上乗せされます。また固定資産税の軽減期間が一般住宅より2年長くなるなどです。金利を一定期間優遇するローン「フラット50」や「フラット35S」など、長期優良住宅を支援するローンも活用できます。

長期優良住宅のデメリットと注意点

一番のデメリットは、申請の手続きや工務店等との折衝など、時間と手間がかかることです。また、認定申請を受けるための諸費用もかかります。工務店や建築会社に必要書類や図面を作成してもらうコストも必要ですし、各種機関での認定手数料は数万円程度が必要です。また、基準をクリアするためには、その分建築費用も割高になります。ただし、どういう理由でそのコストになっているのかを確認することが大事です。一般住宅に比べて2割ほど高くなるといわれる長期優良住宅ですが、実はそれほど特別な住宅というわけではありません。にも関わらず、同じ規模の住宅にしては建築費が高額になっている場合は、住宅メーカーや工務店が利益を上乗せしている場合もあります。見積書に工事の内訳が記載されていなければ、少し詳しく説明を求めたほうがいいかもしれません。

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