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「学区」だけで小学校を決めても大丈夫?

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、子育てママライター たかお みきよです。

ライター:たかお みきよ
絶賛子育て中のママライターとして、子育て・美容・旅行・不動産など幅広いジャンルで執筆活動中。某住宅メーカー系企業で勤務した経験を活かし、ママ目線な不動産&主婦テク情報をお届けいたします♪
たかお みきよ

子育てにおける暮らしやすい環境について、保育園編幼稚園編とそれぞれにお話しをしてまいりました。
さて、今回はいよいよ「小学校編」です。

6年間も通う小学校。保育園も長いお子さんだと6年間通うこともあるかもしれませんが、小学校は子どもの自我も大きく育つ時期。教育内容はもちろん、友だちや先生との関係性など、保育園・幼稚園に比べると学校生活における不安もグンと増えますよね。

しかしそんな小学校も、「学区だから」という理由だけで決めてしまう方がほとんどではないでしょうか。正直、これは心配です。

選んだ小学校での生活が、「家族の暮らしにくさ」を作りだしてしまうことがあるかもしれません。

家から学校まで30分!これ、普通ですか?

家から学校まで30分!これ、普通ですか?

私は以前、ある地域でとっても気に入った物件に出会ったことがありました。
新築の少数世帯マンションで、すでに入居している方には当時のわが子と同世代の未就学児がいる家族も多く、駅・公園も近くにありながら、閑静な立地にたたずむという好条件の物件。さらに保育園や幼稚園も近くにあるとのことだったので、まさに即契約したくなる物件でした。

しかし、問題がひとつ。物件情報に、小学校に関する情報が載っていませんでした。そのため、「最寄りの小学校までは何分ぐらいですか?」と聞いてみると、返ってきた答えは、「30分」。これって、小学校の数も減っている少子化の現代なら普通なのでしょうか?

「気になるようだったら、後で引越せばいいですよ~」と案内してくださった不動産会社の人はおっしゃいましたが、本音を言うと長く住みたいじゃないですか。特に子育てをしていると、子どもだって仲の良い幼馴染ができるかもしれないし、私だってママ友が欲しいですし。

では長く住み続けることを前提に、この物件はアリかナシかを話し合いました。旦那は「小学校まで30分くらいならアリ」、私は「どんな30分を歩くのかによる」と意見がわかれたため、とりあえずその30分を歩いてみることに。

……実際に歩いてみて良かったです。
小学校までの道のりは複雑で、死角だらけ。もちろん安全な通学路も確保されているようですが、大きな交差点や歩道もない細い道を通るポイントも多くありました。

さらに気になった点は、「大きな交差点を通るけど、保護者が当番で信号前に立つことになるのだろうか」ということ。
信号があること自体はいいんです。信号を渡るというのも、成長に必要な過程ですから。
坂道を登るのだって、育ちざかりの子どもにとってはいい運動になるから、気になりません。
でも、「安全」って大事だと思いませんか?

しかも信号ポイントが多いので、当番機会が多そう……というのは、共働き予定の我が家にとっては懸念点。とはいえ、保護者ではなく地域のボランティアさんが安全を見守ってくれる地域もあるので、その点はよく確認してもよかったかなとも思っています。

子どもの安全と親のキャパシティー、この兼ね合いが大切です。

安全な30分と、不安がある30分……実際に歩いてみると、それをしっかり見極めることができて、その物件もきっぱりと諦めることができました。

保護者の出番が多いよ、現代の小学校

保護者の出番が多いよ、現代の小学校

小学生の子どもがいるママ友に話を聞く限り、現代の小学校は親の出番が多いように感じました。これも親のキャパシティーに関する懸念点ですよね。

例えば、PTA。わが家の近所の小学校の場合、6年間のうちで1回は、PTA役員になる機会が回ってくると聞きます。さらには、PTA役員の出番自体も多いと。実際、これについては小学校それぞれで特色があるようですね。

行事などの際、PTA役員さん中心で開催される小学校もあれば、先生主体でPTA役員さんはお手伝い程度であったり……。
しかし前者の場合、PTA役員になった保護者はかなり大変ですよね。また役員決めについても、学校それぞれにルールが存在するのだとか。

1人親世帯は役員にならなくていいといった優しいルールのところもあれば、そういった事情も関係なくすべての保護者に役員になる可能性がある小学校、もっと言うと、たとえ第一子の時にPTA役員をやっていても、第二子がいればもう一度その機会が回ってくるという過酷なルールがある学校も存在するようで……
またPTAのほかにも、授業のボランティアや、行事のお手伝いなど、保護者が学校活動に参加する機会は多いようです。

そんな背景もあるなかで、共働き世帯のママ友は、「PTA役員の大変さによっては、転校もやむを得ないかもしれない」と泣く泣く話していました。
確かに、働いているママや事情があってPTA役員活動の時間が作れないママからすると、引越しも考えるほど切実な問題かもしれませんね。

子どものことを考えると転校はできるだけ避けたいものですが、どうにもならない事情もあります。だからこそ転校を避けるためにも、入学前から小学校情報にアンテナを張って、親のキャパシティーと比較して考えておくというのはとても大切なのではないでしょうか。

子どもの笑顔は、大事なヒント!

子どもの笑顔は、大事なヒント!

小学校選びで重要視するべきもうひとつのポイントは、「子ども自身に良い環境であるか」です。都内に住むわが家の近くの小学校は、校庭が狭いといった環境面での懸念点はありますが、「きっと良い環境なんだな」と思えるヒントがあるんです。
それは、子どもたちの笑顔。

私が見かける時は、特に登下校の時間ですが、その笑顔からは児童の幸せな日々が想像できます。1人でいる子はほとんどおらず、なかには高学年の子が低学年の子を引き連れて登下校している様子を見かけることもあります。
運動会でも、元気な声が聞こえてきました。近所のママ友からも、「イジメはない」という話も聞きます。

しかし、だからといってそれがすべてではないと思います。私立や国立小学校でもそれは同じこと。
いくら評判が良い学校であっても、パンフレットの中身だけではすべてを知ることはできませんよね。

だからこそ、小学校そのものに足を運んで見極めたいと思います。一般開放される行事や説明会など、案外小学校の中を見る機会はあるものです。

通学路を歩いてみる、学校に行ってみる、話を聞いてみる……

「自分で見たもの以外は信じない」イジメや誘拐、子どもに関するあらゆる問題が絶えない現代だからこそ、そこまでやっても決して過保護ではないと思います。

小学校は、子どもが自立する第一歩。そこがどんな場所か、子どもと一緒にご自身の目で、耳で、確かめてみてください。

それによっては、通わせたい小学校の学区に引越すという選択肢も大アリ!
大事なのは親である私たちが、子どもと家族に過ごしやすい日常を創り上げること、ですよね!

小学校から住まいを探すなら「こそだてオウチーノ」

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