【デジカメの選び方】高画質ならキャノン!防水ならオリンパスが人気

  • 2023年06月27日更新

ちょっとした撮影なら「スマホのカメラ機能で十分」と感じている人が多いと思います。
ただ、「一眼レフのような画質の本格的な写真が撮りたい!」「遠くを撮影したい!」「防水カメラが欲しい!」というなら、やはりスマホのカメラでは間に合いません。

デジタルカメラの選び方ヨドバシカメラ新宿西口本店 谷泰朗さん

用途に合わせたコンパクトデジタルカメラの選び方について、ヨドバシカメラ新宿西口本店のデジカメ・ムービー専門チーム谷泰朗さんにうかがいました。

コンパクトデジタルカメラの選び方

【高画質】キヤノンPowerShot G7 X Mark2
【高倍率ズーム】ソニーDSC-WX500
【広角自撮り】カシオEX-ZR4100
【防水】オリンパスTough TG-5

――ザックリ、「コンパクトデジタルカメラ」を種類分けすると?
「一眼レフのような画質でコンパクト」
「望遠が得意」
「防水」
になります。
ファミリー層向けだと、子供が生まれたばかりで、家族の思い出、誕生日会などを撮影するなら、望遠は苦手ですが暗いところは得意な「一眼レフのような画質でコンパクト」がいいと思います。

――「一眼レフのような画質でコンパクト」でオススメは?

デジタルカメラの選び方

キヤノンPowerShot G7 X Mark2と、

デジタルカメラの選び方

ソニーのR100M3がオススメです。
いちばん大きな違いは、キヤノンはタッチパネルつき。

デジタルカメラの選び方

ソニーはファインダーがついている点です。

デジタルカメラの選び方

どちらがいいかは使い方によって変わってきますが、お子さんがまだ小さい場合、室内で撮影するシーンが多いので、ファインダーの必要性は薄いですね。

一方、遠くからズームで撮影する場合、ファインダーがあった方が撮りやすいです。それに、何かの会場とか、暗い場所でモニターが光るのが気になるときも、ファインダーがあった方がいいという声もあります。

――ソニーRX100は初代から5代目までありますが、どう違う?

デジタルカメラの選び方

RX100は、新しいモデルの方が暗い場所で撮影してもノイズが発生しにくくなっています。とくに変化が大きいのは、3代目です。

レンズが明るくなり、広角になりました。液晶も3代目から自撮り可能な180度回転になり、ファインダーがついたのもポイントです。

最新のM5はオートフォーカスが進化していて、小さなお子さんを追いかけるのに向いていますが、ちょっとお高いので、「ファミリー層向け」とはなりません。

――望遠が得意なモデルだと?

デジタルカメラの選び方

荷物少なくしたいなら、30倍ズームで軽いソニーDSC-WX500がいいと思います。

デジタルカメラの選び方

「とにかく遠くが撮りたい」なら、40倍のキヤノンPowerShot SX730 HSがオススメです。ディズニーランドや運動会など、場所取り厳しい場面で活躍します。

――ほかには?
自撮りしたいという場合、カシオのEX-ZR4100がかなり広角で独自の地位を築いています。

デジタルカメラの選び方

子供5人、お母さん3人くらいとかも十分1枚の写真に収めることができます。ただ、5倍ズームなので、運動会とかで遠くを撮るのは苦手です。

あと、広角に強いモデルは記録写真に向いているので、不動産関係者に人気があります。

――安いモデルと4万円以上のモデル、単純な違いは?
高価格帯だと、カメラが自動的に撮影モードを設定してくれるのが大きな違いです。
逆光の中で人物を撮影したり、夜景やスポーツの撮影で、最適な設定をカメラが勝手にやってくれます。

安いモデルでは、瞬時に設定するというのが難しいので、シャッターチャンスを逃したりする場合もあります。動画のコマ数も高級モデルは違うので、「ちょっと動画が撮りたい」というのにも対応してくれます。

――防水モデルだと?
オリンパスTough TG-5が、全体的にみて完成度が圧倒的に高いです。

デジタルカメラの選び方

オートフォーカスも速いですし、レンズも真ん中に配置されていて耐久性にも優れ、オールマイティーに何でも使いやすいです。アクセサリも豊富で、「もっとズームしたい」「ライトが欲しい」という機能の拡張もできます。

デジタルカメラの選び方

スキューバーダイビングのほか、登山、スキーなどのアウトドアや、昆虫などの小さなものを撮影する「顕微鏡モード」など、オールマイティーに活躍してくれます。スキーシーズンのいまは、在庫が切れています。

――45m防水はすごいですね
ハウリング(防水カバー)なしでも使えるので、知り合いのダイバーも「オリンパスは信頼性高い」と絶賛していました。
深く潜ると当然暗くなりますが、F2.0と明るいレンズを搭載していますし、アクセサリでライトガードを追加することもできます。

水中でも使える。フラッシュを水中で焚くと、水自体に光が反射してしまい、写真が白飛びしやすいのですが、ライトガードだと近いものでもしっかりと撮影できるので、評判がいいです。

――「顕微鏡モード」とは?

デジタルカメラの選び方

近くのものを接写する「マクロ」は普通距離1cm以上必要ですが、さらに近づくことができます。歯科医師さんが器具を作るのに使ったり、学生さんにも人気です。昆虫の研究をしている人が、「マクロレンズを買うよりも安いから」と、ライトガードとセットでお求めになったりもします。

――山登りにもいいポイントは?
暗い場所での撮影に強いので、日光のあまり当たらないところでもシッカリ撮れるのと、「ログ機能」も注目されているポイントです。

「ログ機能」は専用アプリと連動させることによって、カメラのダイヤルを設定しておくと、写真を撮った瞬間だけではなく、その間に移動した経路も記録を撮り続けてくれる機能です。

デジタルカメラの選び方

「どこを歩いて、どこでその写真を撮ったか」というデータごと、思い出や記録を保存することができる、面白い機能ですよ。

デジタルカメラの選び方

まとめ

使い方に応じて、様々なモデルが発売されているコンパクトデジタルカメラ。
「高画質」を追求するなら、キヤノンPowerShot G7 X Mark2かソニーRX100M3、ファインダーが欲しいならRX100M3の方がいいですが、そうでないなら、キヤノンPowerShot G7 X Mark2を選ぶといいでしょう。

「高倍率ズーム」なら、コンパクトな30倍ズームモデル、ソニーDSC-WX500がオススメです。「自撮り撮影」だと、広角で大人数のセルフィーにも対応可能な、カシオEX-ZR4100になります。

「防水」などのアウトドアだと、オールマイティーに活躍してくれるオリンパスTough TG-5が、幅広い使い方にこたえてくれます。

この記事を書いた人
岡崎綾修

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