渋谷・金王八幡宮訪問 – 神社からその街が見える!?(5)

  • FaceBook
  • Twitter
  • Google+
  • はてなブログ
  • pocket

渋谷・金王八幡宮訪問

こんにちは。ライターの井口エリです。

ライター

井口エリ
好奇心旺盛なことが唯一の取り柄のオタク気味フリーライター。「ちぷたそ」という名前でも執筆しています。 Twitter:@chip_potekko
井口エリ

新宿や池袋と並ぶ三大副都心のひとつである巨大駅・渋谷。
新しい流行やファッション、音楽など、日本の文化を世界に発信する「最先端の街」。交通アクセスは抜群で、食べるところや娯楽に事欠かない魅力的な街です。

「若者の街」としてのイメージが強い渋谷ですが、かつては海辺でした。「塩谷の里」と呼ばれ、大地を掘れば貝殻が出たということです。
そんな歴史のある渋谷駅周辺の氏神様にあたる神社とは一体どんなところなのでしょうか。

渋谷駅

渋谷駅

渋谷駅にやってきました。いつも人が多い渋谷ですが、訪問時期は年の瀬ということもあってか、より賑わいっているように感じられました。近年多く見かけるようになった外国人観光客が、今日もスクランブル交差点を撮影しています。

渋谷駅東口

渋谷駅周辺の氏神様である金王八幡宮へは渋谷駅東口から徒歩5分程度。歩道橋をまたいで渋谷警察署方面へ降りて向かいます。

金王八幡宮

金王八幡宮

立派な鳥居の先に金王八幡宮が見えます。

金王八幡宮

金王八幡宮の「金王」とは源義朝につかえた若武者、渋谷金王丸の名声にちなんで称されるようになりました。金王八幡宮は青山通りや道玄坂を中心とする青山・渋谷の総鎮守として現在もなお崇敬を集めています。

澁谷城 砦の石

境内には「澁谷城 砦の石」なるものが。そう、かつてここには「澁谷城」が築かれていました。渋谷金王丸は親である河崎基家が没した後、この城の城主でした。渋谷にお城があったなんて……!

御社殿

金王八幡宮は御社殿の装飾が特徴的です。社殿は権現造りという様式で作られており、江戸初期の様式を現在にとどめている、都内でも貴重な建築物のひとつなのです。

獏

龍みたいだけど鼻が長い謎の動物……? と思ったらこちらは龍ではなく「獏(ばく)」なんだそうな。ちなみに反対側にはこれまた優美な虎がいました。

FREE Wi-fi

境内に「FREE Wi-fi」の表示がありました。現代っぽさを感じますね。

豊栄稲荷神社

豊栄稲荷神社

金王八幡宮の目の前にある神社にも行ってみます。こちらは「豊栄稲荷神社」。

百度石

鳥居の下の「百度石」が気になります。これは神仏に祈願するために同一の社寺に百度参拝する「百度参り」をする際に使われるものです。この石を基点に百回参拝をするそう。

庚申塔

境内にはたくさんの庚申塔があり、この地の庚申信仰を現代まで伝えるものになっています。

庚申信仰とは、人間の体内にいるという三尸虫(さんしちゅう)という虫が庚申の日の夜、寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告しに行くとされていた考えからくる信仰で、中国の道教に由来します。それを避けるため、庚申の日の夜は集まり眠らずに天帝や猿田彦や青面金剛を祀り、勤行をしたり宴会をしていました。
娯楽が少ない時代、こうした庚申の日の過ごし方は当時の人々の楽しみだったのだそうです。

豊栄稲荷神社

庚申信仰が盛んだったのは江戸時代頃。渋谷で江戸時代の信仰を感じることができる貴重なスポットなのではないでしょうか。

慌ただしい12月の渋谷

クリスマスツリーイルミネーション

神社を後にするとすでに外は薄暗くなりはじめていました。
12月の渋谷では、17時を回る頃あちらこちらで点灯するイルミネーションを見ることができます。クリスマスツリーの前では、ツリーの写真を撮る女の子たちが入れ替わり立ち代わり、次々と写真を撮っている姿を見かけました。

今まで店や人など、流行があっという間に入れ替わる「最先端の街」としての渋谷しか知りませんでしたが、こうして渋谷で「変わらないもの」に触れることができ、渋谷という街がより好きになりました。

ライター/井口エリ
  • FaceBook
  • Twitter
  • Google+
  • はてなブログ
  • pocket
ページトップへ