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裏原系の今

  • 2021年03月22日更新

1990年代はじめに産声を上げた裏原系ファッションは、原宿通りや渋谷川遊歩道周辺に集まったアパレルショップを中心に発展しました。当時、ファッションといえば竹下通りでしたが、資金力は少ないけれど個性とセンスのある若者たちが裏原に店を構えたのです。

裏原の最盛期

裏原系ファッションの先端を切ったのがGOODENOUGH、A BATHING APE、UNDERCOVERの3つのブランドだと言われています。ファッションの主流であった竹下通りとは異なるコンセプトを打ち出します。特にストリート系やヒップホップ系などのテイストを打ち出すことで、新たなファッション性をアピール、2000年代に入ると最盛期を迎えました。人気ブランド店では開店前から若者たちが群れをなして長蛇の列ができたり、商品がすぐに売り切れてしまい、店内がありえないほどの空っぽという状態も珍しくありませんでした。また、人気を目当てにした転売業者も参入し、ホームレスを並ばせた業者とショップ側がトラブルにもなったこともあります。さらに裏原系ブランドの偽物が大量に登場、ブランドショップが頭を悩ませるほどの人気を誇ったのです。

そして今は・・・

最盛期を迎えてからおよそ15年、裏原系の話題を耳にすることが少なくなりました。当時、ブームに熱狂した中高生や大学生はすでに社会人となり25~40歳に達しているため、落ち着いたコンセプトやデザインのファッションを揃えた店が増えていたり、多くのファストファッションが台頭しているためです。裏原系ブームが去ったあと、裏原宿の主流となったのがお兄系です。お兄系はギャル男系ファッションとホスト系ファッションが融合したもので、強さ・セクシーさ・豪華さ・ワイルドさを備えていることが特徴です。お兄系ファッションが主流となったことから、裏原宿の代表する雑誌・street jackもストリート路線からお兄系路線へと大きく変更しました。かつて裏原系の象徴であったA BATHING APEは、香港企業に買収されました。現在、ストリート系ファッションブランドらは、デザイナーズブランド化するなど独自の展開を目指しています。

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ヨムーノ 編集部

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