
The Distance

親世帯と隣合わせでも距離を保てる子世帯住宅
- 依頼者の要望
- 親世帯、子世帯双方が夫々に良好な住環境を得られること。隣同士で暮らしながらも、お互いの独立した生活を尊重しつつ、助け合って生活できる環境を望まれました。
- 建築家のコメント
- 子世帯が近くに住むことで、親世帯がより良好な生活になる。双方が助け合い、尊重し合う生活が理想である。そう考え、親世帯の環境の不都合を極力無くすことから設計は始まった。子世帯が隣合せで移り住むことで好都合、不都合様々なことが考えられたが、夫々の生活を尊重すると付かず離れずの関係が良いとの考えに行き着いた。微妙な距離感をこの建築で実現しようとしている。物理的な距離と等質な距離を壁と棚を用いることで得ようとした。実際の距離は近い為に安心感は高く、壁と棚の効果でプライバシーは保たれている。実のところ、この微妙な距離感とは、距離は近いが壁と棚によって離れている、という状態なのではと思っている。この建築がそれを創り出せたのではと考える。
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この建築作品の基本データ
箇所情報 | - | 工事の種類 | 注文住宅 |
---|---|---|---|
建物の種類 | 一戸建て | 構造 | 木造軸組み工法 |
間取り | 2LDK | 総工費(目安)※ | 2000万円 |
敷地面積 | 318.5m2 | 延床面積 | 92.4m2 |
設計・デザインのポイント | 親世帯の敷地であった場所に建つ家族三人の子世帯住宅である。双方世帯が良好に暮らせるよう建物形状を工夫した。日中、親世帯に極力影を落とさない建物形状にした。内部は、母屋側壁に棚を全体的に配置し、母屋側の開口部からは採光しつつ、奥行き65cmの棚が母屋側からの視線を遮っている。隣接する親世帯と子世帯が良好な光と風の環境を保ちつつ、プライバシーの為に離れる=The Distanceを実現させた。 | ||
所在地 | 愛知県 | ロケーション | 郊外 |
沿線 | - | 工期 | - |
竣工 | 2016年 02月 | メディア掲載 |
第28回すまいる愛知住宅賞2016年10月 中日新聞 2016年10月 |
※この作品事例の登録日は、2018年12月20日です。
※総工費は設計監理料と土地代を除いた総工費の目安金額となります。
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愛知県名古屋市東区東区代官町39-22太洋ビル2F7号室
豊かな建築をつくりあげるために最善のプロセスにて進めたいと考えます。
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この作品事例を見たユーザーからの評価
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