建築家 オウチーノ

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ハコフネ –工場のような現代版合掌造り−

写真:堀内広治(以下すべて)

この作品を手がけた建築家

安河内 健司 + 西岡 久実
(一級建築士事務所 group-scoop)
【安河内 健司 + 西岡 久実】
福岡県福岡市中央区御所ヶ谷3-13-52
ウチとソトとの関係性を大切に、敷地のもつ力を最大限に引き出す設計を心がけています。 青い空、鮮やかな緑、柔らかな光、爽やかな風に満ち、素材感あふれる、飽きのこないシンプルな空間と プラスαの遊び心をもちあわせた家が好きです。 外部環境に恵まれないと思われがちな都市の密集地であっても、空という素...
依頼主の要望 ・2世帯計9人が棲まう家を、両親の馴染みの地に新築したい。
・寝たきりの生活をしている妻の妹を中心に家族みんなが集まる楽しい家にしたい。
・各世帯間を明確に隔てる「いわゆる二世帯住宅」は全く考えていない。
・高齢となってきた両親の為、冬でも温かく暮らせるような家にしたい。
建築家のコメント 子世帯(夫婦+4姉妹)と親世帯(妻の両親+妹)の棲まいです。
難病により24時間介護を要する妹さんや高齢のご両親の為、都内のマンションから郊外に居を移し、これを機に親子同居を開始されます。
敷地はJR日立駅より徒歩15分程度の住宅地に位置します。はじめて現地を訪ねた道中、日立製作所をはじめとする工場を多く見かけました。敷地の隣にも中規模の工場が建っており、切妻屋根の工場建築は、この地域では日常的な風景であり、この街を象徴する‘カタチ’であると感じました。
これらを踏まえ、外出が難しい妹さんが屋内に居ながらも樹々の緑や青い空などの屋外的要素をあじわえ、元気な4姉妹が家中を走り回れる、余計な隔てのない工場のような家を提案しました。
工事の種類 注文住宅
建物の種類 一戸建て
総工費(目安) -
所在地 茨城県
設計・デザインのポイント 1階は介護の拠点となる妹さんのスペースを中心に両親スペースと家族が集う共有スペースを配置、全面を土間床とし蓄熱式床暖房を設置しています。2階は大小3つの吹抜を介して1階とも繋がる子世帯スペースを配置、中央の吹抜に輻射式冷温水パネルを設置しています。
大所帯に相応しい気積を確保すべく、矩勾配の切妻屋根とし小屋組を排除した建物は、工場のようでもあり合掌づくりのようでもある、風通しのよい家となりました。
構造 木造軸組み工法
施工面積 -
築年数 -
ロケーション 郊外
施工後の間取り 1LDK
沿線 -
工期 -
メディア掲載 -