この作品を手がけた建築家 清水裕子+清水貞博+松崎正寿(有限会社atelierA5建築設計事務所) 東京都世田谷区経堂3-3-14 atelierA5は、清水裕子、清水貞博、松崎正寿の3人で共同設計を行っています。性別も考え方も異なる人間が意見を交わしながら、普遍的な価値、新しい価値を求めて設計を行っています。 住まい手がその家で暮らし始める時、10年経た時にでも、依頼して良かったと絶えず実感して頂けるような家をつくりたい... 依頼主の要望 既存建物は、築40年の2階建て+棟屋のRC造の建物で、都内の住宅街に位置する個人住宅である。建物は、当時の設計者により丁寧に作られた3LDKの住宅であるが、築40年が経過していることから、仕上げ材や設備機器の更新と、断熱性能 や、今後のメンテナンス性能が向上する改修、及び4LDK+事務所への間取り変更が求められた。 建築家のコメント 内部をスケルトンの状態にして構造躯体を確認し、壁、天井は全面モルタル仕上げに、床はLDKに床暖房を加えた全面コンクリートの床とし、既存のRC躯体の雰囲気を生かしている。外壁は断熱性能と今後のメンテナンス性能を向上させるため、ガルバリウム鋼板の外断熱工法に全面改修し、窓は断熱性の高いサッシへと更新している。2階LDKはキッチンが独立して設けられていたが、アイランドキッチンに変更し、構造である既存RC壁、柱を残しながら、ダイニングと、リビング・キッチンを柔らかに分節しながら一体的に利用できる空間へと改修している。既存建物が持つ特性を積極的に生かし、その弱点となっている部分を改善し、新たな住空間へと生まれ変わる改修が実現している。 工事の種類 リフォーム・リノベーション・増改築 建物の種類 一戸建て 総工費(目安) 4200万円 所在地 東京都 階段室から光が降り注ぐ玄関 事務所 洗面・脱衣室 LDK 既存躯体により柔らかに分節さ... 光が降り注ぐ変形螺旋階段の階段室 屋上 設計・デザインのポイント 既存建物の中心部の暗さと、屋上テラスへのアクセスが急勾配の外階段であることの使い難いさが課題と考え、その要因である既存階段と2階廊下を取り壊し、新たに変形螺旋階段がある階段室へと更新している。これにより、屋上テラスを積極的に利用出来るようになり、棟屋部分はテラス側を全面サッシへと更新することで、暗い印象の住宅の中心部を光と風が通る階段室へと改修し、それに接続する各部屋の住環境も改善している。 構造 RC造(鉄筋コンクリート造) 施工面積 - 築年数 40年 ロケーション 住宅密集地 施工前の間取り 沿線 - 工期 - メディア掲載 - この建築家のプロフィールを見るこの建築家の作品一覧を見る この建築家にプラン相談