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オシャレ、リッチ、下町っぽい。東急沿線に限らず、街やエリアに対する何かしらのイメージは、誰もがみんなもっているはず。そこでここでは、想像＞現実で、各沿線の住民像を勝手に描き出してみた。意外に「そのまんま」な人々が住んでいるかもしれない……？

illustration/本田佳代

セレブと庶民派、文化系と体育会系といった、正反対であるがゆえにわかりやすいキーワードを設置。それに沿って、東急沿線の住民イメージを分類した。はたしてあなたはどの沿線タイプだろうか。

東京砂漠じゃ子どもを育てられないよね～という夫婦の話し合いのもと、多摩川を越えた緑豊かな地域にある、3LDKマンションに定住。ショッピングが趣味の妻はオシャレな雰囲気が味わえると、娘を連れて頻繁に玉川高島屋S・Cへと出かけていく。娘から「ママこれ似合う～」などと若めの服を勧められてご機嫌になってしまうあたりは、なんだかカワイイ。ニューファミリーな夫も気持ち良くお付き合い。荷物持ちとして、だけど。

六大学のサークルで知り合って結婚。夫は大手メーカーデザイン室に、妻はアパレルメーカーに勤めている。まだまだ自分磨きに時間とお金をかけたいから、子どもをつくるのは数年先の予定。住まいは通勤に便利で、遅くまで飲んでも気軽にタクシーを使える距離にある池尻大橋。リビング広めの2LDKだ。休日は散歩がてら三軒茶屋や下北沢まで足を伸ばして、好みのカフェを見つけるのが楽しみ。インテリアを見に目黒へ行くこともある。

同じ自然食良品店の常連だったのが、二人のなれそめ。夫婦ともにモノを使い捨てにすることは良心が許さないので、リサイクルにかける情熱はちょっとしたもの。妻はなんでもまず「手作りできないか」と考えるのがクセになっている。夫の趣味は旧跡巡りと骨董品収集。妻は読書と手芸。今のところは2DKのマンション住まいだが、将来は葉山あたりに古民家風の家を手に入れて、のんびりと暮らすのが夢。

夫は地方の大学を出て中小企業に就職。人柄と付き合いの良さで、社内ではわりあい人気者だ。都内の短大を出た妻とは社内結婚。少し古めの2DKマンションに住んでいるが、子どもも大きくなってきたことだし、そろそろ広い家に越したい考えている。妻はマンション購入を目指して節約を心がけているうちに、節約することそのものが趣味に。愛読書はもちろん「すてきな奥さん」。

洋服も靴も小物も、本当にいい品だけを身につけたい、それが夫婦共通のポリシー。ブランド名より自分のセンスを重視しているつもりだけど、気づいてみたらけっこう有名ブランド品が……。書斎が欲しいという夫の希望をくんで、自宅は3LDK＋DEN。子どもが産まれたのを期に仕事を辞めた妻は、目下ママライフを満喫中。子どもの教育にも熱心で、英語とフランス語は絶対マスターさせたいと思っている。

子どもたちも独立し、久しぶりに夫婦二人だけの生活を楽しんでいる。ここ数年は、年に1回のアジア旅行が恒例だ。現在の住居は3LDK。将来は夫の退職金と両親の遺産を使い、コンパクトマンションを購入して引っ越そうかと考えているところ。趣味は夫が篆刻、妻は古伊万里収集。休日は、二人でお気に入りの骨董屋に出かけることが多い。近頃、妻は生け花を学ぶカルチャースクールに通い始めた。

4LDKの大規模マンションに、家族4人で暮らす。妻がガーデニング好きなので、あえて1階を選択した。庭には四季折々いろいろな花が咲いているが、ときどき誰かが勝手に花を摘んでいってしまうのが悩み。夫は営業職なので帰りが遅いことが多いが、「帰るコール」は忘れない。おっちょこちょいでおしゃべりな妻と、真面目で寡黙な夫はいいコンビ。とはいえ、たまには子どもたちもぎょっとするような、大げんかをやらかしてくれる。




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