中古マンションのリノベーションでは、物件選びが非常に重要となります。マンションの構造や管理規約によってリノベーションが可能な範囲も異なるので、専門家とも相談し、しっかりと見極めてから選ぶ必要があります。ここでは、中古マンション選びのポイントをいくつか紹介しましょう。

一見同じように見えるマンションでも、その構造や工法によってリノベーションが可能な範囲は異なります。一般的なRC造(鉄筋コンクリート造)のマンションの場合、構造体の構成方法は、主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類です。荷重を柱や梁で支える「ラーメン構造」では、壁は構造体に含まれませんので自由に移動したり取り払ったりできます。一方の「壁式構造」では、室内の壁の一部が構造体になっており、荷重を支える役割を担っています。そのため、壁の移動や間取りの変更は自由に行えないケースも多くなります。
また、マンションごとに定められた管理規約の確認も忘れてはいけません。特に重要なのは、「1.リノベーションの可否」「2.フローリングの防音規定の有無(L-45などの遮音等級で表示)」「3.事前に必要な提出書類(提出時期や上下階への承認の要不要)」の3つですので覚えておくとよいでしょう。
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で被害の少なかった建物と大きな被害を受けた建物の最大の違いが、「耐震基準」にあったことをご存じでしょうか。
現在の新築物件は、1981年(昭和56年)6月1日に制定された「新耐震基準」に沿って建てられており、M8以上の巨大地震でも倒壊しないことを想定しています。一方、それ以前に建てられた建物は、震度5程度の揺れに耐えることを想定した、いわゆる「旧耐震基準」に準拠しています。もし購入予定のマンションの確認申請許可が1981年以前であった場合は、耐震診断(必要に応じて耐震改修も)がされているかどうかを確認しておくと安心です。
また、旧耐震基準の建物については、外観の目視によって耐震性能をある程度予測する事ができます。主なチェックポイントは、「外壁や柱などに大きなクラック(0.3㎜以上)がないか」「壁面積に極端な偏りがないか」「建物の形状が著しく不整形になっていないか」といった点ですが、あくまで簡易的なチェック方法なので過信は禁物です。
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