ここ数年で急に広まった「リノベーション」という言葉ですが、その意味についてははっきりと理解していない人がほとんどでしょう。また、以前よく使われていた「リフォーム」との違いも明確ではありません。リノベーションの定義とは何なのでしょうか。またリフォームとの違いはどこにあるのでしょうか。

「リノベーション」と聞くと、おそらく多くの人が「なんとなくカッコイイリフォーム」といったイメージを思い浮かべるでしょう。こうした解釈は完全に間違っているというわけではありませんが、本来はもう少し深い意味があると言われています。
解釈の仕方は人それぞれですが、要約すると「既存の建物に対して大規模な改修を行い、それによって使い方を変更したり機能を追加したり、性能を向上させるなどして価値を高めること」という解釈が一般的ではないでしょうか。さらに「リノベーション」という言葉には、社会的な意味も含まれていると考えられます。つまり、不要になったからといって建物を壊すのではなく、新たな時代のニーズにマッチした性能を持たせ、長く使えるようにするという考え方です。具体的には、耐震性能や防火性能の向上、設備のエコ化、ITへの対応などがそれに当たります。
さて、本題の「リフォームとリノベーションの違い」について考えてみましょう。
簡単に言えば、両者の違いは「工事の規模」にあると言えます。設備機器の更新や修理、壁紙・床の張り替えといった比較的小規模な工事は「リフォーム」、間取りの変更や間仕切りの移動・撤去、給排水設備の更新といった大規模な工事を「リノベーション」と分類するのが現在では一般的です。
もう1つ、建物が当初持っていた初期性能で比較するという考え方もあります。つまり、建物の初期性能を超えるような工事をした場合は「リノベーション」、初期性能と同等かそれ以下であれば「リフォーム」と考えることができます。言い換えれば、既存の住宅が持っている価値や性能を向上させることができるのが、リノベーションの魅力ということになります。この点も、近年リノベーションに注目が集まる理由の1つだと言えるでしょう。
上記の記事は、2011年9月15日現在のものです。掲載情報の著作権は株式会社ホームアドバイザー(以下:弊社)に帰属します。情報内容は保証されるものではありませんので、万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供元は一切の責任を負いません。予めご了承ください。