鰻の旬は今!
- 2022年07月13日公開
天然鰻の旬は土用ではありません。本当に脂がのって美味しいのは秋から冬にかけて、月でいうと8月から12月位までです。ところが鰻といえば土用の丑の日と言われていますよね。不思議だと思いませんか?
土用の丑の日に鰻を食べる理由
土用の丑の日は通常年に6回から7回ありますが、鰻を食べる習慣があるのは夏場の土用の丑の日です。何故土用の丑の日に鰻を食べるようになったのかというと諸説はありますが、江戸時代中期にまでさかのぼり、平賀源内が広めたという説が有名です。平賀源内は万能学者で、特に蘭学者や発明家として有名な人で、江戸の町人たちに大変な影響力を持っていました。平賀源内が薦めたものは江戸中で大流行したということです。そこで夏場に脂が落ちた鰻がなかなか売れないで困っていた鰻屋を助けるために「本日、土用の丑の日」と書いた看板を出したところ、たちまち大盛況になったという話があります。それが今でも習慣となり続いているということです。が、それだけではなく、夏の暑さで体力も気力も失せてしまったときに栄養価の高い鰻を食べて暑さを乗り切ろうという江戸庶民の知恵でもあります。
衝撃!天然鰻の旬は今!
今では養殖ものの鰻は一年中安定した品質で提供されていますが、天然の鰻の本当の旬は秋から冬にかけてです。特に10月頃から越冬のために体内にたっぷりと栄養を蓄えたものや、『下り鰻』と呼ばれる川や湖から産卵のために海へ向って川を下りだすものの旬はまさに今の時期なのです。天然ものは川魚にしかない爽やかな香りや、たっぷりと備えているにも関わらず脂っこくない淡白さが特徴で、最高の美味とされています。栄養豊富でスタミナ源として最高ですが、スタミナ食としてだけではなく、アンチエイジングや美容にも効果があるため、女性にもとても適しているといえます。鰻に含まれる脂には不飽和脂肪酸が多く含まれています。魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを抑制し、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防するため脳梗塞や心筋梗塞などの発病の予防にも役立ちます。鰻を食べて暑さだけでなく、冬の寒さにも打ち勝ちたいものです。
【今年はいつ?】土用の丑の日おすすめ記事
どうして「土用の丑の日」にうなぎを食べるの?
店先に美味しそうなうなぎがズラッと並ぶ「土用の丑の日」。現代では夏の風物詩となっていますが、なぜこうした風習が始まったのでしょうか?
そこで、「土用の丑の日」の意味やうなぎを食べる由来を調べてみました。丑の日におすすめな「うなぎ以外の食べ物」もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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