床が抜けた!すぐに補修依頼を
- 2021年03月22日更新
築年数がかなり古い木造住宅で、突然、床が抜けるというトラブルは意外とよく起こるものです。ですが、余程程度が酷くない限りそう慌てる必要はありません。落ち着いて修理依頼をすれば確実に補修出来るからです。今回はそんな時の対処法を紹介します。
なぜ床が抜けるのか
阪神淡路大震災後に、耐震性を始めとした住宅の強度規格が厳しくなり、またそれに伴い住宅自体の素材強度や耐久性が向上した事もあって、確実に床抜けのトラブルは少なくなりつつあります。ただ、築90年代以前の比較的古い築年度の木造住宅の中には木材の強度や耐久性が落ち、水分の浸透による腐食・劣化、また時として白アリによる木材の食害により部分的に著しく脆くなるケースもあります。また設計段階や施工不良による住宅の歪みにより床材に強い負担が掛かり、いずれの原因でも床の強度が落ち、床が抜けるトラブルが生じる原因となります。いずれにせよ床抜けの現象は少しずつ進行するケースが多く、それに気が付く時点が早ければ床が抜けた補修も程度が軽くなるのは間違いありません。床表面のフローリングがブカつきその下の基礎材との間に剥離が生じる程度であれば自らの手で治せますが、それ以上程度が深刻であればプロの施工業者に任せるのが安全です。
補修のやり方にせまる
床が抜けた補修は、前述の様に少しずつ進行する症状のどの時点で気付くかによって対処法がかなり異なってきます。床板やフローリングが基礎から剥離し違和感を生じる程度であれば、一旦これらの床材を剥がし、適切な接着剤と接着法により貼り付け十分に乾燥させる方法で、改善する可能性が高いものです。もちろん日曜大工以上の施工知識や技術は必要ですが、個人でも対応可能な範囲ではあります。しかし症状が進み、基礎材にまで影響が及んでいる場合、具体的には腐食や劣化により基礎材自体が大きく破損し床抜けに至っている場合、無理に個人で解決するのは危険です。速やかに住宅修理専門の工務店に連絡し、症状をしっかり確認してもらう事が必要です。その上で、具体的な施工プランを設定する訳ですが、仮に白アリ等の食害が認めらた場合それらの駆除を含めた対策が必須です。リフォームは該当部位の床全域に及ぶ事もあります。
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