【祠】知っておきたい神様を祀る土地を購入する時の注意点

  • 2021年08月29日更新

注文住宅を建てようとする人にとって、土地探しは非常に大きな課題です。しかし、いざ「買おう!」と決意した土地に、祠を発見したら、その時あなたはどうしますか?
今回は祠の持つ意味や、注意すべきポイントをご紹介していきます。

家や土地を守る神様を祀る祠

周辺環境や騒音の有無、通勤や通学にかかる時間、スーパーや病院、コンビニエンスストアといった生活利便施設までの距離、土地を購入して家を建てる場合、長期間にわたって暮らすことになるため、数多くの条件について考えなければなりません。

ただ、条件をすべて満たす土地が見つかり、予算内で購入できそうな土地に祠があることを見つけたら、どうすればよいのでしょうか。

祠とは、神様を祀った小さな社殿のことです。新興住宅地に祠があるケースはほとんどありませんが、古い住宅街では敷地内に祠がある住宅は決して珍しくありません。
個人住宅の敷地内にある祠は「屋敷神(やしきがみ)」と呼ばれ、家や土地を守る存在として古くから大切にされてきました。明確な起源は分かっていませんが、その家の祖先の魂が神格化したものや五穀豊穣を願う農耕神が起源といわれており、そこから神威が上昇すると、地域の鎮守として祀られることもあったとか。家の中の神棚に祀られるのは「屋内神」で、屋敷神と屋内神は区別されます。屋敷神の祠は基本的に浄土真宗の信徒が多い地域にはありませんが、それ以外では全国的に分布しています。多くは稲荷ですが、不動尊や地蔵尊、道祖神、庚申塔などのケースもあるそうです。集落のすべての家が屋敷神を持つ地域や、特定の旧家だけが屋敷神を祀っている地域、特定の旧家が持つ屋敷神を地域の一族が集まって祀る地域などに分けられます。

日本では古来不吉とされてきた北西を守る意味で北西の方角に祀られているか、陰陽道の影響で北東に祀られているケースが多いようです。家から少し離れた山林に祀られているケースもあるので、購入予定の土地は隅々までチェックしてみることをおすすめします。

祠がある土地で気を付けるべきこと

「祠がある土地」と聞くと、購入するのをしり込みされる方が多いのではないでしょうか。実際に売主となって祠がある土地を手放す場合は、購入希望者が減り、思うように手放せないこともあるようです。

買主によっては事前に取り壊しを要求することもありますし、買ったあとにそのまま祀るのか、移設するのか、取り壊すのか迷うこともあるでしょう。祠を取り壊したからといって、実際に神様が祟ったり怒ったりすることはないと思われますが、気になって夜も眠れなくなりそうな方は、地元の神主に依頼して、お祓いなどの神事をしてもらったうえで移設や取り壊しなどの方法を検討してはいかがでしょうか。売買契約の重要事項説明では、敷地内に祠があるということは通知されますが、通常その対処方法は記されていません。あくまでも買主の自己責任です。

日常的に礼拝している屋敷神は「庭内神祠(ていないしんし)」といい、一定の条件を満たしていれば祠とその部分の敷地は非課税財産となります。抵抗を感じない方なら、日常的に祠にお供えをするという方法をとってもよいかもしれません。

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