【マンション探し】理想的な天井の高さ?天井高ければいいってもんじゃない件
- 2017/11/16

新築マンションや新築一戸建てでは、天井の高い物件が増えています。
専門用語で「天井高」と呼ばれる天井の高さは「髙ければ高いほど良い」とも言われますが、高すぎるとそれなりにデメリットもありそうな……。
「天井高」に加えて、マンションでは「階高(かいだか)」もチェックしたい部分。この二つは、実は、住まいの快適性と将来性を左右する重要な箇所なのです。
天井高は住まいの開放感にかかわる
高級ホテルのロビーに入ると、高い天井にシャンデリアで豪華さを演出していることが多くあります。また、新築マンションや新築一戸建てなどで「高い天井で開放感いっぱい!」というコピーが見られるように、天井の高さをウリにしている物件は珍しくありません。
専門用語で「天井高」と呼ばれる天井の高さは、マンションの場合は建築基準法で「居室は2.1m以上にしなければならない」と定められています。椅子とテーブルを使うために頭が天井に近くなる現代では、平均2.4m、新しいマンションでは2.5m程度と言われています。
古い家屋に入ると何となく圧迫感があったり、部屋そのものは広いのに窮屈に感じたりするのは、天井高が今より低いためです。普段は気付きにくいのですが、天井高は、10cm違うだけでも、居室にいるときの開放感が大きく変わるのです。
「天井高」と「階高」
「天井高」とは別に「階高」という用語があります。
こちらは、鉄筋コンクリート住宅における床スラブ(床のコンクリート板)の上端から直上階の床スラブの上端までの距離を指します。部屋の広さを、壁の中心部から反対側の壁の中心部までで測る「壁芯面積」を、天井と床に置き換えるとイメージがつくでしょうか。
1階層分の高さにあたり、天井高とは区別されます。マンションを購入するときは、この「階高」もしっかりチェックして下さい。マンションにおいては特に、この「階高」は、快適性と将来性に大きく関わる部分なのです。天井高が高くても階高との差が少ない物件は要注意。建築コストを削減し、天井高を高く見せるために、二重床・天井ではなく、床下と天井の裏に余裕を作らない「直天井(じかてんじょう)・直床(じかゆか)」にしてしまっていることがあるのです。
直天井・直床は、上下階にクッションとなる隙間がなく、また、配管を直接コンクリートに打ち込んでいるので、遮音性に劣り、壁を増やすなど将来的に行うリフォーム・リノベーションに制約が生じます。一般的には、階高が3m以上あれば二重床・天井が確保できていると考えてよさそうです。
ベストの天井高をチェックするために
天井高だけが高くて階高が高くないと、快適性と将来性に影響を及ぼします。では、天井高が高ければ高いほど快適なのかというと、一概にそうとも言えません。
天窓のある一戸建ては天井高が高く、開放感たっぷりですが、それでも5mを超えることはあまりありません。天井高は高すぎると、構造上、建築・メンテナンス費用が高くついたり、冷暖房が行き渡りにくくなるので光熱費がかさむことも視野に入れて物件を検討しましょう。
適度な天井高は、自身の身長だけでなく、ライフスタイルによっても変わります。天井高は後から変えることができませんから、将来のことも考えて、十分にチェックしたいものです。

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