住宅ローンの金利は将来どうなるのか

  • 2021年03月22日更新

現在、住宅ローンの金利は過去に例を見ないほど低い率で推移しています。20年前からこの低金利は常態化しているとまで言われるほど低い住宅ローンの金利ですが、では、将来は?専門家でも予測がつけにくいとされる住宅ローンの金利ですが、おおまかな予測を出すことはできます。

近年は常態化している住宅ローンの低金利

バブルがはじけて以降、日本の住宅ローンは、低金利が常態化しています。2015年の、主要10銀行で取り扱う住宅ローン金利の平均は、下記のとおり。
変動金利 0.777%
当初10年固定 1.279%
フラット35 1.540%
完全固定金利の「フラット35」でも1.5%前後という金利は、8.5%にまで上がっていたバブル期の3割にも満たないという低さです。しかも、この低金利がバブル崩壊後の約20年にわたり続いています。2015年の始め頃は、日経平均株価が上がり、景気の上昇が見られたために、住宅ローンの金利も上がるのではと言われましたが、実際は横ばい、または下落傾向に陥っています。バブル崩壊後は経済状況の低迷が続いた「失われた20年」であり、通常、景気に伴って上下する預金金利も低いままなので、住宅ローンの金利も同様に考えられるのですが、実は住宅ローンの金利変動には、景気以外の要因も複雑に絡みあいます。そのため、住宅ローンの金利を予測することは、専門家でもなかなか難しいとされています。

住宅ローン金利の将来、おおまかに予測してみると

では、住宅ローンの金利動向は、先のことはまるっきり分からないのか?というと、そうでもなく、あくまでも予測ですが、傾向としてはこうなるだろうということは言えます。住宅ローンの金利変動には、景気と、国債の金利が主に関わっています。2015年はギリシアのデフォルト危機やスイスフランショック(スイス国立銀行がユーロスイス相場に対する方針を突然撤廃したためにユーロスイス相場が一時急落したことによるマーケット急変と、それにより起こった一連の事象)など、世界的に経済変動が大きかったことから、安定している日本国債に人気が集まりました。国債は人気が高くなると金利が下がります。住宅ローンは国債に合わせて下がっているのです。中国経済への不安が日本国債への人気を高めていることも、国債の金利低下につながっています。2016年にこの様子が大きく変わることは考えにくく、また、世間の景気が上がらないために変動金利に連動する短期プライムレート(民間銀行が短期で企業に融資するときの金利)も上がらない、消費税が8%に上がって10%増税も控えていることから庶民の消費も増えない、と、景気上昇を感じさせるものがほとんど見当たりません。もし、期待をかけるとしたら、2017年以降に景気が上昇すれば、金利も高くなるのでしょうが、消費税の増税が公約通り行われれば消費は冷え込み、景気は更に停滞します。これらの状況を見て、2016年以降の住宅ローン金利の将来を予測してみると…
・少なくとも2016年は昨年と同じ横ばいか低下する
・2017年以降は、景気が回復していれば少しは上がるが、同時に消費税増税が行われるので見込薄
・したがって、少なくとも2016年末までは低金利が続く
というところでしょうか。住宅の購入を考えている人には、しばらくは安心して住宅ローンの利用を検討できそうですね。

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