オムニ家電ってなに?

  • 2021年03月22日更新

『日経トレンディ』が毎年発表するヒット予測ベスト30。2016年版の第2位にランクインしたのが「激安オムニ家電」というキーワードです。聞いたことあるようなオムニ家電という言葉、オムニ家電とはいったいどういうものなのでしょうか。

オムニ家電のキーワード、IoTとは?

皆さん、オムニ家電という言葉を聞いたことがあるでしょうか。まだあまりなじみのないオムニ家電という言葉、なんとなく聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。
オムニ家電の「オムニ」とは、ラテン語で「すべて」という意味。例えば、さまざまな短編を集めて一つにまとめた「オムニバス映画」や「オムニバスCD」という言葉になるとなじみが深くなるでしょう。
家電の場合、すべてのものを家電に集約しようとするとき、「IoT(Internet of Things)」がキーになります。インターネットを通じてすべてのものをつなげようという趣旨のもので、家電とインターネットをつなげることで、家電の世界を広げていこうというものです。
例えば、外出先からスマートフォンで遠隔操作ができるエアコンや照明や、ポットを使うことで遠隔地にそれが伝達され、いちいち電話などすることなく毎日の暮らしの中で自動的に一人暮らしの高齢者の安否確認ができるもの、鍵の開け閉めがスマートフォンに連絡されるものなど、すでにインターネットと家電をつなげたものは実用化されています。しかし、まだその機能はごく限られたもので、コストが高いものがほとんどです。
オムニ家電は、さらに進化、限られた機能をインターネットにつなぐだけでなく、そこからさらに一歩も二歩も進んだ機能を持ち合わせていくものです。

オムニ家電の注目商品・冷蔵庫が秘めた未来の可能性

2016年に発売が予定されている一番の注目商品は、冷蔵庫です。家電の中で常に電源が入っているものは冷蔵庫、しかも、冷蔵庫は大きさがあり、表面がフラットでディスプレイとなり得る形状です。そこに注目して、冷蔵庫の扉を巨大なディスプレイとし、インターネットにつなぐことで、あらゆるものを冷蔵庫の機能に集約しようというものです。
例えば、冷蔵庫の中身を巨大ディスプレイに映し出して管理します。こうすることにより、中身を開けることなく、冷蔵庫の中に何が入っているか、いつまでに使わなければいけないかが一目瞭然となり、その日のメニューを考えることができます。しかも、インターネットに接続することにより、冷蔵庫の中身を使ったメニューのレシピ探しなども可能、さらに足りない食材はそのままインターネット通販で注文することもできます。また、近所のスーパーの安売り情報などが表示されれば、それに合わせたレシピを考えてから買い物できます。
巨大ディスプレイのついたタブレット的な感覚になるので、冷蔵庫をそのまま電子メモにでき、帰ってきた子どもに「おやつは冷蔵庫の中にあるから食べてね」とか、夜遅く帰ってきたお父さんに「お疲れさま。ご飯は冷蔵庫の中にカレーがあるからチンして食べてね」などの動画付きの伝言も可能。さらに、一人暮らしの高齢者が冷蔵庫を使うことにより安否確認ができる見守り機能や動画の伝言を送ることも可能になります。
さらには、大きなディスプレイを利用して、インターネット通販で売っている洋服を試着できるということも可能になるかもしれません。
もうこうなったら、冷蔵庫というより、大型インターネット機器に冷蔵庫の機能が付いているという感じですね。
さらにもう一つ、「激安」というキーワード。これだけの機能を冷蔵庫につけたら価格は高くなるのではと思うのですが、ネットスーパーや通販サイトなどといった通販会社との提携で、広告料や手数料などの収益、さらには資金援助により冷蔵庫本体の価格は下がるということです。ここが「"激安"オムニ家電」の意味するところです。
冷蔵庫のほかにも、コーヒーができたことをスマホに知らせるとともにコーヒー豆などの通販サイトを紹介するコーヒーメーカーや、専用タグをつけたネコが近づいてくると一定の水を補給する給水器で、ペットの給水状況を見守ることができるものなど、さまざまなオムニ家電が登場してくることが予想されています。2016年、ぜひオムニ家電に注目してみましょう。

こちらもどうぞ

人気記事ランキング 24時間PV集計

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ