大安・仏滅の歴史を知ろう いつから日本ではじまった?

  • 2021年03月22日更新

家を建てようと思うと、地鎮祭や上棟式など、「お日柄」が関係する行事をいくつか経験します。「大安」が縁起がよいことや、「仏滅」が縁起が悪いということは何となくわかるけど、「実は意味がよくわからない」という人も少なくありません。ここでは大安や仏滅の意味と、その歴史を探っていきましょう。

大人になったら知っておこう!六曜それぞれの意味

大安は六曜(ろくよう、りくよう)の中のひとつ。六曜は日時や方位の吉凶などを定めた暦注のひとつで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つが含まれます。この6つは順番に繰り返しますが、旧暦では毎月1日の六曜が月によって決まっているため、月日によって六曜が全く同じ。しかしそれを新暦でみると、「繰り返していたものが突然切り替わった」ということが起こるため、神秘的な印象を受ける人もいるようです。「先勝」は「先んずれば即ち勝つ」という意味で、何事も急いで行うことがよいとされ、午前中が吉とされる日です。「友引」に葬儀を行うと友人まで亡くなるといわれ、火葬場の中には休業するところもあります。逆に結婚式をこの日に挙げ、友人に幸せをお裾分けする人も。もともとは勝負事が引き分けになるという意味でした。「先負」は「先勝」の反対で、午前中は凶、午後は吉とされます。「仏滅」は「仏も滅するような大凶日」という意味。仏事にはよいとされますが、結婚式を挙げる人は少なく、割引する式場もあります。「大安」は何事にも吉。「赤口」は牛の刻(11:00~13:00ごろ)が吉で、それ以外は凶とされます。若い世代の人はあまり気にしませんが、ひどく気にする方もいるため、親戚が関連する冠婚葬祭などでは少し気を付けておきましょう。

六曜の歴史を紐解こう

六曜は中国で生まれたとされますが、詳しい由来や暦として確立された時期などについてはわかっていません。一説では諸葛亮が考案し、軍略を決めるのに役立てていたともいわれます。そのため孔明六曜星とも呼ばれますが、その時代からあったとは考えにくいという説もあります。日本に伝わったのは14世紀の鎌倉時代末期から室町時代にかけて。それから19世紀初頭にかけて名称や順序、それぞれの持つ意味は少しずつ変化してきました。「赤口」以外は全て名称が変わっており、先勝は「即吉」、友引は「共引」、先負は「周吉」、仏滅は「虚亡」、大安は「泰安」という名称でした。民間の暦に登場するようになったのは幕末ごろ。明治時代には「歴注は迷信」として政府が記載を禁止しましたが、六曜だけは迷信ではないとされて記載が続けられました。第二次世界大戦後、爆発的に流行したこともあります。仏滅に「仏」という言葉が入っているため仏教と関連すると誤解されることがありますが、当て字なので、実は全く関係ありません。特に浄土真宗では開祖の親鸞聖人が、「日の吉凶を選ぶことはよくない」と、はっきり否定しています。名前が当て字で変わっていることなどをみても、それほど深刻に気にする必要はなさそうです。

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