ホームインスペクターってどういうお仕事?

  • 2016/06/09

ホームインスペクターという職業を聞いたことがありますか。主に中古住宅に対して、購入者側でも施行者側でもない第三者の立場から住宅診断・検査を行う、住宅の専門家です。住宅診断・検査のプロとして、高い倫理観を持って中立な立場で住宅の劣化状況や欠陥の有無、おおよその費用などをアドバイスするホームインスペクターは、中古住宅市場の活性化に向けて需要が高まっている存在と言えます。

ホームインスペクター(住宅診断士)とは

中古住宅の購入にあたって、物件の状況や欠損の有無、おおよその購入費用などを判断する「住宅診断(ホームインスペクション)」は、住宅に関して知識を持ち合わせない買主にはなかなかできません。売主である施行者または不動産会社は、物件についての知識はふんだんに持っているものの、売るために売主側に不利な情報は出さない懸念があります。この住宅診断(ホームインスペクション)を、第三者かつ専門家の中立な立場で行う人が、ホームインスペクター(住宅診断士)です。ホームインスペクターは、建築・不動産取引・住宅診断方法などにおける一定以上の知識と、高い倫理観を持つ「住宅診断のプロ」であり、2009年からNPO法人日本ホームインスペクターズ協会が資格試験を実施しています。ホームインスペクション自体はずっと前から行われていましたが、過去の不動産流通市場では新築住宅の割合が多くを占めていたため、あまり重要視されていませんでした。数年前から国の住宅政策が中古住宅の流通促進に大きく転換し、それに伴って中古住宅の診断の必要性と重要性も高まっていることから、ホームインスペクションの専門家であるホームインスペクターを育成する必要性も出てきました。ホームインスペクターは、必要とされる知識と経験、倫理観があれば資格試験を受けることができる民間資格であり、年齢、性別、学歴等に関係なく、誰でも受験でき、試験合格後は、協会が定める欠格事由に該当しなければ公認ホームインスペクターとして協会に登録し、全国どこでも活躍することが出来ます。

中古住宅市場の活性化に関わるホームインスペクター

中古住宅は、購入時に適切なメンテナンスを行うことで、トラブルを回避するとともに、長寿命化を図ることが出来ます。ホームインスペクションを行うことで、住宅の劣化状態や不具合の有無、修繕を施す箇所の指定などができ、適切なメンテナンスにつなげられるとともに、購入後にかかるおおよそのコストを把握しやすくなります。国の住宅政策では、適切なメンテナンスまたはリフォームを提供することで中古住宅の流通量を倍増させる計画が掲げられており、中古住宅の流通市場は長期的な市場拡大が見込まれています。ホームインスペクションと、その専門家・プロであり、公平な立場でホームインスペクションを行える数少ない資格職であるホームインスペクターは、中古住宅市場の活性化に貢献する存在として、今後も、重要性が高まっていく職業と言えるでしょう。

この記事をSNSでシェアする

関連する記事があります

特集記事

この記事に似ている記事があります

新着記事