定年後の移住先を考える 都会VS田舎

  • 2021年03月22日更新

定年後は職場に毎日通う必要がなくなるため、「どこに住んでもよい」という自由が手に入ります。そこで心機一転、移住を選択する人も少なくありません。定年後の移住先を考えると、大きくは都会と田舎の2つにわけられます。ヨーロッパの移住事情も参考にしながら、この2つの選択肢のメリットとデメリットを比べていきましょう。

日本人だけじゃない!ヨーロッパにおける定年後の移住事情

「イギリスの会社エーオンが2010年に行った、ヨーロッパ人を対象とした意識調査によると、対象となった7500人のうち53%の人は、定年後も国内に住み続けることを希望していました。しかしなんと半数近くにのぼる47%もの人が、国外への移住を希望しています。国連の2010年「世界人口の見通し」によるとヨーロッパでも日本と同様に高齢化が進みつつあり、2010年末時点で65歳以上の高齢者が占める割合は、イタリアとドイツが約20.4%、フランスが16.8%、イギリスが16.6%。オーエンの調査によると、ヨーロッパ人が移住を希望する場所はラテンアメリカやオーストラリアなど様々ですが、最も人気の国はスペインでした。気候が温暖で、シエスタ(お昼寝)の習慣があるなどのんびりしたお国柄が、ゆったりとした定年後の暮らしにマッチするのかもしれません。おいしいスペイン料理が食べられるのも魅力です。次いでやはり料理がおいしいフランス、イタリアと続きます。またスイスを選択した人は、医療制度の充実や治安の良さ、生活水準の高さを魅力に感じている模様。これらの条件はどこの国の高齢者にとっても、魅力的な項目ばかりです。日本人の中にも定年後に海外移住を選択する人はいるようですが、割合としてはヨーロッパほどではありません。ただ国内の移住であっても、これらの条件は移住先を選択する上で、参考になるかもしれませんね。

移住先は田舎?都会?メリットとデメリット

定年後にゆったりとした生活を楽しもうと、田舎への移住を希望する方はたくさんいます。田舎で暮らすメリットは、豊かな自然の中で暮らせること。また物価や地価が都会に比べて安いのも、収入が減っていく世代にとって大きなメリットです。移住先の家や畑を購入したとしても、それほど大きな負担にはなりません。移住を推進している地域では、格安で空き家や移住用アパートなどを借りられる場合もあります。一方でデメリットには利便性の低さがあります。買い物をする場所も都会に比べると驚くほど少ない場合も多いので、移住先を選ぶ際には実際に移り住んだ場合の暮らしをイメージし、「食料品はここ」「ガソリンはここ」「病院はここ」と、お店の目星をつけておきましょう。公共交通機関も少ないので、できれば車を持ち、バスなどの本数も調べておくことをおすすめします。また、メリットにもデメリットにもなり得るのが、田舎ならではの人づきあい。お裾分けやお祭りの参加などは、得意な人には楽しく感じられそうです。都会ではこれらのメリットとデメリットがまったく逆。物価や地価が高い分便利で、病院や交通機関が充実しています。どちらが合っているかは、その人の性格や子ども・孫世代が住む場所も考慮に入れて考える必要があるでしょう。後戻りできない移住に踏み切る前に、田舎暮らし体験ツアーやショートステイ、都会の場合はホテルやウィークリーマンションで、実際の生活を体験してみてはいかがでしょうか。

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