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資産価値は管理で決まる。ダメな管理会社の見極め方

  • 2021年03月22日更新

国内のマンション人口が増える一方、築年数が経過したマンションも増加しています。鉄筋コンクリート構造のマンションは、保守点検や適切な修繕など管理が行き届いていれば耐用年数を長くでき、資産価値も維持し続けることが可能です。管理会社を見極めるポイントはその決め手となりますので、ぜひ知っておきましょう。

住民に向き合う姿勢や日常業務は?

不動産バブル崩壊後、社会状況が変わり、人々の価値観やライフスタイルが多様化したことから、分譲マンションに永住を希望する人も大変多い世の中です。住み続ける場所であればぜひ、快適かつ安心して暮らせる環境を守っていきたいとは、住民の誰もが考えることでしょう。その鍵はマンションの管理であり、管理が行き届いていれば、建物の資産価値を維持することにもつながります。マンション管理はあくまで住民で構成する管理組合が主体となって行っていくものですが、さまざまな業務を実際に行う管理会社が協力的姿勢でなければなりません。管理組合の運営を、フロントに常駐する管理会社の一スタッフの裁量で行うのではなく、管理会社の各部署が総合的にバックアップする体制であれば心強いでしょう。日常的な清掃や受付業務、各種設備の点検などは完全に委託する形になりますが、竣工からずっと同じ管理会社に委託し続け、こうした日々の業務が怠慢になるケースがあります。清掃は見た目をきれいにするだけでなく、建物損傷部の早期発見などの役目も担っているので、スタッフの一人ひとりに徹底した教育が要求されます。築年数が経過しているマンションこそ今一度、管理業務が細やかに行われているか確認すべきです。

主体は住民 不明瞭な会計は要注意

管理会社に住民が求めるものは、業務にあたるスタッフの教育をはじめ、マンションコミュニティ(自治体)形成の手厚いサポート、緊急時や災害時の対応など、多岐にわたります。透明性の高い管理費会計はとりわけ重要な事項ですが、支出についてなど管理組合の役員であっても意外とチェックしていないのが実情です。詳細不明の会計が見つかった場合は、経理業務だけでなく諸々の業務にも不正や怠慢が生じている可能性がありそうです。また、資産価値を大きく左右する大規模修繕工事を行うにあたっては、特に留意すべき点があります。管理会社主導で工事を進めてしまうと、必要以上の修繕を行われ工事費用が高くつくなど、大切な修繕積立金を使いすぎてしまう事態に陥ります。悪質な管理会社であれば、売り上げ確保のために、割高な工事を前倒しで行ってしまうようなことも起こりえます。会計が絡む業務を指定する手続きを慎重に行うのはもちろんですが、住んでいる限りは管理費を支払い続けることになりますので、費用を有効なかたちで生かしてくれる管理会社を選ぶことは大きなポイントです。

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