• 2018/01/01
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ラーメン構造ってどこがラーメンなの?

20171206 hari

「梁」とは

「梁」とは

梁とは、構造物の上部からの荷重を支えるため、または柱をつなぐために架け渡す建築材料のことをいいます。
梁には、屋根を支える「小屋梁」というものがあります。

また、柱と柱で支えられている「大梁」と、大梁に支えられている「小梁」とがあります。
さらに床を支える床梁(ゆかばり)、2階などの床や小屋組に設ける「火打ち梁」があり、梁には実に多くの種類があることがわかります。

梁の役割は、地震などの災害時でも建物が倒壊しないよう、建物の主要構造部分である屋根や柱を支えることにあります。このように建物全体が揺れやねじれ、引っ張りといった様々な力に耐えるためにも、梁は必要不可欠であるといえます。

2種類の構造形式

しかし地震などの災害時でも、建物が建っていられるかどうかはその建物の「構造形式」によって異なってきます。
つまり、屋根や柱を支える梁を使用していたとしても、必ずしも建物が倒壊しない保証はないということです。

では、どのような「構造形式」が一番安全なのでしょうか。まずは代表的な構造形式である以下の2つをご紹介します。

  • ラーメン構造
  • 壁式構造

それぞれの特徴をみていきましょう。

ラーメン構造

ラーメン構造とは、日本の伝統的な工法のひとつで柱と梁で骨格を造り、そこに壁を張っていく構造のことをいいます。

ラーメンの語源は、ドイツ語の「枠」「額縁」からきています。柱と梁を強く固定すること(剛接合)で建物の骨格を形成するこの構造は、強靭な「枠」を形成します。この点がラーメン構造の特徴ともいえます。

そのため木造建築物には取り入れにくく、鉄筋コンクリート造り(RC造)や鉄骨造り(S造)などで建てられるアパートや低層マンションに用いられることが多いです。

ラーメン構造の特徴
特徴としては、接合部分がしっかりと固定(剛接合)されている点にあります。しかし先述したように、後から壁を張っていくスタイルなので、壁は非常に薄いといえます。

そのためこの構造法を用いている場合は、木造アパートはもちろん、中高層マンションであっても隣の部屋の物音が気になってしまうことが考えられます。

また壁が薄いということは、「横からの力に弱い」ともいえます。震災レベルの地震が起きた場合には、十分な注意が必要です。

壁式構造

一方で、震災レベルの地震にも強いのが「壁式構造」です。
壁式構造はラーメン構造とは違って、柱や梁を使用せず、床と壁を接合していく構造のことをいいます。

主に一般住宅や中高層マンションなどに用いられることが多いです。壁式構造の利点には、以下のようなものが挙げられます。

  • 壁で建物を構成しているため、地震などの強力な影響もバランスよく吸収することができる
  • 柱を用いらないので、四隅にスペースが生まれる
  • 防音効果がある
  • 熱(冷暖房)が室内に渡りやすい

柱がない分スペースが広がるので、空間にゆとりがもてます。
また建物をコンクリートの壁で構成するので、防音効果もバッチリです。

しかし欠点もあります。壁式構造の欠点は以下のとおりです。

大規模なリフォーム(リノベーション)ができない
柱や梁で建物を支えているラーメン構造であれば、壁を取り壊すリフォームもできます。しかし壁で建物を支えている壁式構造では、壁を取り壊したり、窓をくり抜いたりすることは難しいです。

まとめ

壁式構造は地震に強く、生活上安全であるうえに防音効果も高いことがわかりました。しかし一方で、壁を取り壊して居室スペースを広くするといった、大規模なリフォーム(リノベーション)は難しいようです。

ライフスタイルの変化や居住者が増えるといった場合に、大規模なリフォームができないのは難点といえます。しかし地震の脅威にさらされることなく、安全な住まい環境を維持できる点は非常に魅力的であるといえます。

今後のライフスタイルを考慮したうえで、物件購入を検討されるのが良いでしょう。

ライター/西田 一輝

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