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北陸新幹線開業間近!「北陸」に関するイメージ調査

  • 2021年03月22日更新

2015年3月14日、東京と金沢、富山を直通で結ぶ「北陸新幹線」が開業します。これまでは、東京から金沢や富山へ鉄道で行こうとすると3~4時間かかったうえに、途中で乗り換える必要がありました。飛行機であれば1時間程のフライトで到着しますが、空港から中心地までの移動が必要。車や高速バスは時間がかかります。そんな不便さが、もうすぐ解消します。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、首都圏在住の20~69歳男女833名を対象に、「『北陸』に関するイメージ調査」を行いました。まず、「『北陸4県』と聞いて、あなたはどの県を想起しますか?」という質問をしたところ、「新潟県」「富山県」「石川県」「福井県」すべてを選んだ人は49.8%でした。次に、「今までプライベートで北陸を訪れたことはありますか?」という質問をすると、「訪れたことがある」と回答したのが53.2%、「訪れたことがない」が42.6%でした。さらに、北陸に対して持つイメージを聞いてみると、最も多くの人が選んだのは「食べ物・飲み物がおいしい」で、次いで「自然が豊か」、「農業・漁業が盛ん」が続きました。最後に、「北陸新幹線が通ることで、今後あなた自身が北陸を旅先に選ぶことは増えると思いますか?」と聞いたところ、50.3%が「増える」と回答しました。

「北陸4県」の認知度、49.8%。

始めに、「『北陸4県』と聞いて、あなたはどの県を想起しますか?」という質問をしました。北陸4県を含む29都道府県のなかから選択してもらいましたが、「新潟県」「富山県」「石川県」「福井県」すべてを選んだ人は49.8%でした。北陸4県のうち最も多く選択されたのが「石川県」で65.8%、次に「富山県」が63.1%、「福井県」が62.9%、そして「新潟県」が52.0%でした。「新潟県」の県庁所在地・新潟市は本州日本海側唯一の政令指定都市であり、北陸新幹線も県内の「上越妙高駅」と「糸魚川駅」を通りますが、他の3県と比べると「北陸」という認識は薄いようです。
年代別に見ると、「北陸4県」を認知している割合は、20代45.5%、30代45.2%、40代47.0%、50代55.7%、60代55.7%と、20~40代と50~60代では、認知度に約10%の差が生じました。

42.6%が、まだプライベートで北陸を訪れたことが「ない」。

次に、「今までプライベートで北陸を訪れたことはありますか?」という質問をしました。「訪れたことがある」と回答したのが53.2%、「訪れたことがない」が42.6%、「住んでいたことがある」が4.2%でした。60代は67.1%が「訪れたことがある」と回答しましたが、20代で「訪れたことがある」と回答したのはわずか37.1%でした。30代は43.4%、40代は56.0%、50代は62.3%でした。
「訪れたことがある」と回答した人に、訪れた地名を具体的に回答してもらいました。都道府県別では、「石川県」の地名を回答した人が最も多く55.5%、次に「新潟県」で48.1%、「富山県」が30.7%、「福井県」が23.5%でした。
さらに地名別に見ると、34.8%が「金沢」に訪れたことがあると回答しました。次に多かったのが「新潟」で17.2%、続いて「富山」が12.2%、「福井」が9.3%、「立山黒部」が7.0%でした。他には、「輪島」、「湯沢」、「能登」、「佐渡」、「東尋坊」などが多く挙がりました。

北陸のイメージ、4人に1人が「食」と回答!

次に、北陸に対して持っているイメージを聞いてみました。選択肢を15個(「その他」、「特にイメージはない」を含む)用意し、その中から、最も当てはまるものを1つ選んでもらいました。特に多くの人が選択したのが「食べ物・飲み物がおいしい」で24.0%でした。4人に1人は、北陸というと「食」のイメージが最も強いことが分かりました。次に多かったのは「自然が豊か」で9.2%、3番目は「農業・漁業が盛ん」で7.6%、そして「歴史がある」5.8%が続きました。
年代別に北陸のイメージ上位3つを見てみると、20代は「食べ物・飲み物がおいしい」、「自然が豊か」、「農業・漁業が盛ん」、30代は「食べ物・飲み物がおいしい」、「農業・漁業が盛ん」、「自然が豊か」、40代は「食べ物・飲み物がおいしい」、「自然が豊か」、「観光が盛ん」、50代は「食べ物・飲み物がおいしい」、「自然が豊か」、「歴史がある」、60代は「食べ物・飲み物がおいしい」、「伝統文化が盛ん」、「温泉が豊富」でした。「食べ物・飲み物がおいしい」が全年代で1位でしたが、それ以外は年代によって違いが見てとれました。さらには、今回「特にイメージはない」を選んだのは60代が16.2%だったのに対し、20代は36.5%と、約20%の開きがありました。他の年代は、30代が30.1%、40代が24.7%、50代が22.1%でした。若年層は、北陸に対して特に何のイメージも持っていない人も多いようです。
さらに具体的に北陸のイメージを聞いてみると、「食べ物・飲み物がおいしい」を選んだ人が突出して多く持っていたイメージが、「魚介類がおいしい」でした。具体的には、「鰤」、「蟹」、「ほたるいか」、「白海老」などが挙がりました。次に多かったのが「米がおいしい」、そして3番目が「日本酒がおいしい」でした。「和菓子」、「加賀料理」なども挙がりました。
「自然が豊か」を選択した人は、「立山黒部」のイメージを持つ人が最も多く、次に「日本海」と「雪」が続きました。「農業・漁業が盛ん」は、海産物や米のイメージから、選択した人が多いようです。

2人に1人は、北陸新幹線開業によって、北陸を旅先に選ぶことが「増える」と回答。

最後に、「北陸新幹線が通ることで、今後あなた自身が北陸を旅先に選ぶことは増えると思いますか?」と聞きました。結果、「増えると思う」と回答した人が24.8%、「少し増えると思う」が25.5%、「特に変わらないと思う」が22.1%、「少し減ると思う」が0.5%、「減ると思う」が0.3%、「旅行はしない」が26.8%でした。「増えると思う」と「少し増えると思う」を合わせると、50.3%となりました。年代別に「増えると思う」、「少し増えると思う」と回答した人の割合を見ると、20代が43.8%、30代が45.8%、40代が51.2%、50代が53.3%、60代が57.4%と、年代が上がるにつれて上昇していきました。
「旅行はしない」という人を除くと、「増えると思う」と回答した人が33.9%、「少し増えると思う」が34.8%となりました。両者を合わせると、首都圏在住で、旅行に行く機会がある人のうち約7割は、北陸新幹線が開業することで、今後北陸を旅先に選ぶことが「増える」と回答しました。
さらに、「増えると思う」、「少し増えると思う」と回答した人に、その理由を聞きました。最も多かったのが、「行きやすくなるから」という理由。「気軽に行けるようになるので、友人と旅行に行く予定を立てている」(28歳/女性)、「なかなか北陸は行きにくかったが、気軽に行けるようになると思う」(46歳/女性)などの声が聞かれました。次に多かったのが「利便性が向上するから」、3番目は「移動時間が短くなるから」でした。「交通の便さえ良くなれば、行ってみたいと思っていた」(41歳/女性)、「一度北陸へ行ったことがあるが、時間がかかった。今度はスムーズに行けそう」(63歳/男性)といった意見が挙がりました。他には、「北陸新幹線に乗ってみたいから」や、「日帰りが可能になるから」なども理由として挙がりました。
さらに、これまでの東京から北陸への移動手段と比較した意見も聞かれました。鉄道に関しては、「今まで特急を乗り継いでいたのに比べると、新幹線1本で行けるのは魅力的」(45歳/女性)と、やはり乗り換えがなくなったことが大きいようです。飛行機に関しては、「新幹線なら予約なしに乗れるので、気軽に行けるようになる」(39歳/男性)、「飛行機が嫌いな家族がいるので、新幹線開業は北陸地方へ行くきっかけになりそう」(50歳/男性)という意見がありました。車に関しては、首都圏から北陸まで6時間以上かかるうえに、冬は雪が積もるため、さらにハードルが上がります。そのため、「冬など、車で行きにくい時に新幹線が使える」(53歳/女性)、「高齢になってくると車より電車の方が楽で安全」(61歳/男性)などの意見が聞かれました。
また、今回の回答のなかで、これまではアクセスの悪さが北陸へ行くうえでネックになっていた、という意見もありました。例えば、「今までは交通が不便だったので選択肢になかった。これからは北陸も行ってみたい場所に入ると思う」(59歳/女性)、「車では大変な距離で、電車では行き方さえ分からない。自然が豊富で魅力的なのに、これまでは行けなかった」(62歳/男性)、「また行きたいとは思っていたが、鉄道だと何しろ時間がかかるため、行きにくさを感じていた」(52歳/女性)などが挙がりました。
北陸新幹線開業後、訪れてみたい場所としては、「金沢」が特に多く、次に「富山」が続きました。他には「能登」、「立山黒部」、「福井」、「温泉」などが挙がりました。

日本海の海鮮や、新潟をはじめとした米どころ、おいしい米と水からできた日本酒、立山黒部の雄大な自然、各地にある温泉、江戸時代に加賀百万石の城下町として栄えた金沢の歴史と、そこに根付く伝統文化など、魅力の多い北陸。今回の調査では「前々から北陸へ行きたいと思っていた」(30歳/女性)という声も複数聞かれました。北陸新幹線の開業によって、多くの人が北陸に訪れるきっかけになりそうです。

※調査概要
有効回答 首都圏在住の20~69歳男女833名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年2月26日(木)~3月3日(火)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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