シロアリを知り、駆逐してやる!

  • 2021年03月22日更新

我が家を喰い荒らす憎き敵、シロアリ!実はアリの仲間ではなくても、本当は悪い虫ではないと言われても、土台を喰われたら家が倒壊する危険性だってありますから、見つけたらすぐに対策を取るべし。シロアリは何かを知り、被害に遭わない予防、被害を抑える工夫、駆除の3本柱で、シロアリを駆逐しましょう。

シロアリは、アリではなく、実は害虫でもない

「最近、家の中にある引き戸や襖などの立てつけが悪くなってきたような」と思ったら要注意。それは、シロアリが家の中を喰い荒らし始めているせいかもしれません。家の土台や柱の中などがシロアリに喰われると大変。地震の際に、シロアリの食害が原因になって倒壊することになりかねません。実際に、過去の大地震で倒壊した建物のうち、最も多い原因がシロアリによる被害というデータもあるほどです。そもそも、シロアリとはいかなる生物なのか?「アリ」と名がついていますが、実はゴキブリの仲間。普段からお馴染みの黒い「蟻」とは縁もゆかりもありません。約3億年前に出現した昆虫で、現在知られる2,000種以上の大半が熱帯・亜熱帯に生息しており、うち22種が日本に定着しています。その多くは、枯木や落ち葉などを食べるだけの存在で、建物の木材を喰い荒らす種は、ヤマトシロアリやイエシロアリなどわずか5種。近年は、外から家屋へ飛来するアメリカカンザイシロアリの被害がマスコミ等で多く採り上げられています。ごく一部の種のせいで、随分と悪いイメージがついてしまっているのですが、それでも、喰われて家が倒れる事態になったら大変。見つけたらとにかく早めに対策を取りましょう。シロアリは、暗くて湿気のある暖かい場所を好む種と、乾いた木材を喰う種がおり、家の中に木があればすべてシロアリ被害の対象になると言っても過言ではありません。シロアリが発生すると、先述の「引き戸や襖などの立てつけが悪くなってきた」などのほかに、羽アリが家の中にいる、床板などがボコボコする、木材の割れ目に土が詰まっている(シロアリが光を遮るために詰め込んだ土で「蟻土」と言います)など、素人でも分かるポイントがあります。このような現象が出たら、すぐに対策を!

シロアリの天敵はクロアリ?

シロアリ対策は、被害に遭わないための予防措置、被害を最小限に抑えるための工夫、駆除、の3ステップが基本。予防は、2タイプのシロアリに対応できるように、床下の土壌の表面に薬剤を散布する「土壌処理」と、木材に薬品を塗布・散布する「木部処理」の両方を施します。シロアリは冬眠せず、一年中生息・活動しているので、一年を通して対策を取っておく必要があります。また、新築時に施す薬品処理の有効期限は、約5年と言われていますから、しばらくシロアリ対策をしていない人は、点検することをおすすめします。シロアリ被害を発見したら、拡大しないうちに見つけ次第、駆除を。大きな被害になりやすいとされるイエシロアリは、100万匹で1日につき割り箸15~18本分にあたるスピードで木材を消費します。対策が1日遅れれば、家が割り箸数本分なくなってしまう、というわけです。シロアリ駆除は、できれば地元の専門業者に依頼を。駆除後のメンテナンスなども早く対応してもらえます。費用は、保証期間やリフォームの有無、予防処理の内容などにより変わりますが、坪単価4,000~15,000円とされています。被害が少なければ、それだけ費用も少なくて済みます。と、いろいろ「シロアリ怖い!」と思えるようなことを述べましたが、実は、昆虫の中でも非常に弱い部類の虫で、日光を浴びると数分で干からびて死んでしまうほど。一番の天敵は、なんと、クロアリ。見つかると生きたままエサにされて、巣が全滅してしまうこともあります。他の虫に見つからないように、他の虫が嫌う場所を好んで姿を隠しながら生きている、ということなのです。シロアリの性質を知って、対策を取っていれば、シロアリは恐るるに足らず、な虫なのです。

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