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面倒な家計簿は卒業!ラクしてお金が貯まる「家計管理テク」をプロが解説

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、どこの金融機関にも属さない、完全独立型のファイナンシャルプランナー西田凌です。日頃からお金の貯め方にお悩みのみなさんにベストな家計の見直しのアドバイスをしています。

普段仕事や家事育児に忙しい毎日でしっかり家計簿を付ける時間が無いという方のお声を多く頂きます。ですが家計簿を付ける事で日々の無駄な支出に気が付き改善する事で、よりお金が貯まる家計になります。ポイントは、本来家計簿を付ける事で得られる「無駄な支出を把握する」仕組み作り。

そこで、今回はなかなか家計簿を付けるのが続かないという方でも楽して貯められる「家計管理方法」を、パソコンやインターネットの得意不得意に関わらずできるよう「アナログ管理」と「デジタル管理」別に、私のオススメ方法を紹介したいと思います。

ITスキルがなくても安心!家計簿なしでOKな「アナログ管理」

サラリーマン家庭におすすめ「封筒分け」管理

まず、アナログ管理でおススメなのが「封筒分け」管理方法です。具体的な方法はお給料をもらったら一度お金を口座から全額引き出します。そのお金を使う前に生活費、住居費、光熱費、貯金、交際費等と支出の予算に応じてそれぞれ別々の封筒に分けてしまいます。

この時にできるだけ細かく分ける事がお金を貯めるコツになります。分ける段階でそのお金が本当に必要なものなのかと考える事で無駄な支出を抑えられます。

次に、作業が済んだら引き落としがかかる支出の分と貯蓄の分ををそれぞれ口座に戻します。そして生活費や交際費等は必要に応じて封筒から使っていきます。

銀行やATMに行く回数は最低限で済み、ATM等で何度も引き出して出費が増えてしまったという事も減らせます。何より貯金する分を先に確保しているので、特に貯金を意識しなくてもお金がしっかり貯まる仕組みができあがります。

ただしこの方法は、毎月定期的にお金が入ってくるサラリーマン家庭にはいいかもしれませんが、個人事業主や収入源が分かれているという方にはもう一つの方法がおススメです。

個人事業主におすすめ「レシート分け」管理

こちらは買い物で購入した物のレシートを、用途ごとに分けて管理する方法です。

書籍などでもよく紹介されていますが、FPの横山光昭さんが提唱する節約メソッドである「消費、浪費、投資」と、用途ごとに3つの種類に分別し、それぞれ箱などに分けていきます。

分別のルール

  • 「消費」とは、食費や住居費、教育費、光熱費、交通費等
  • 「浪費」とは、趣味や嗜好品に使うお金、高価すぎる買い物、ギャンブル等
  • 「投資」とは、貯蓄や投資(読書等の自己投資も含む)

そして1ヶ月が経過した時に箱に貯まったレシートのそれぞれ合計を出します。この時に口座から引き落とされた分も忘れずに確認し一緒に計算します。  

こちらでも計算する時にレシートをチェックしそれぞれの支出が本当に必要なものだったかを考えるようにします。お金を貯めるコツは特に浪費の支出をチェックし無駄を見つける事です。  

そして最終的にはその無駄を改善し、一般的にこの割合を消費70%、浪費5%、投資25%にする事でより理想的な家計に近づきます。

どちらも1ヶ月に一度の確認で簡単に無駄な支出を発見できる仕組みになっているので忙しい方でもすぐ取り組む事ができます。もちろんその後の改善も大事です。

レシートを撮影するだけで家計簿になる?「デジタル管理」

デジタル管理で代表的なのは、最近人気の「家計簿アプリ」と呼ばれるスマホで簡単に家計簿をつけられるツールです。しかし、実際使用した事がある人は、結局は毎回細かく収入や支出を入力しないといけない事も多く、紙の家計簿を付けるのと一緒でなかなか続かないという方も多いようです。  

ですが、そんな方でも簡単に家計簿を続けられる家計簿アプリがあります。

FPである私も使っているのが、「マネーフォワード」のアプリです。 こちらは自分が使っている金融機関やクレジットカードと連携ができて、口座残高や出入りした金額がアプリに反映し自動で分類されるようになっています。

あとは買い物した際のレシートを撮影するだけでその内容を自動で記録してくれます。

こんな感じでレシートをアプリを使って撮影すると、

撮影したレシートの情報が仕分けされます。
※画面左が店舗での支出、右がその明細の品目一覧です(タブで切り替わります)。

最初の金融機関の設定等は少し手間がかかるかもしれませんが、一度設定してしまうと後は自動で管理してくれるので、基本的にレシート撮影だけ自分でやればOKです。

そして1ヶ月で自分が何にいくら使ったのかグラフ等で表示されるので、無駄な支出が一目瞭然にわかるので改善点の把握が簡単にできます。先月との比較のほか便利な機能も多数あるので大変便利です。

※画面左が今月の家計簿、右が過去の入出金です(タブで切り替わります)。

他にもマネーフォワードに似たアプリで、「Zaif」や「Dr.Wallet」があります。どのアプリもほとんどの機能を無料かつスマホとPCから同時に管理できるので、自分の使いやすいアプリを探してみて下さい。

以上が楽して貯める「家計管理方法」となります。

重ねてお伝えしますが、家計簿は付ける事が目的ではなく、無駄な支出を発見しそれを改善するための手段です。毎日忙しくされている生活の中でもこの方法を活用し楽してお金を貯める仕組みを作ってもらえればと思います。

この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー 西田凌

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