頑張っているのに「財産形成に失敗する4つの理由」をプロが指摘

  • 2021年03月23日更新

こんにちは、どこの金融機関にも属さない、完全独立系のファイナンシャルプランナー西田凌です。日頃からお金の貯め方にお悩みのみなさんにベストな家計の見直しのアドバイスをしています。

「自分ではお金を貯蓄しているつもりでも、気づいた時には思わぬ事が原因で目標とする財産形成ができていなかった」という経験はありませんか?今回はそんな財産形成を邪魔する4つの障害と対処法を説明したいと思います。

財産形成を邪魔する4つの障害とは?

第1の障害:浪費癖

例えば、たいした贅沢とは言えないかもしれませんが、もし普段昼食代に月に1日平均900円程使っているとします。それを750円まで減らす事で年間5万4千円、10年間で54万円も金額の差が出る事になります。

チリも積もればとよく言いますが、財産形成ではこのちょっとした贅沢(浪費)が将来大きな差を生む事になります。

他にもマイボトルを持参しコンビニコーヒーを買うのを止めるのも効果があります。さらに、効果的な対処法として浪費を無くす為に家計簿等を付けて自分が何にいくら使ったか等をきちんと把握し改善する事で浪費癖を解決していきましょう。

第2の障害:経済的要因

経済的要因とはインフレや税金、金利等の経済や社会情勢の変化による影響の事をいいます。具体的にどういう事か、仮に1500万円(建物のみの価格)の住宅の購入をしようと計画している方を例に、もしインフレ、消費税、金利等の経済的要因が発生したらどのくらいの影響があるのか試算しました。

このように経済的要因が発生した場合は思い描いていた金額が変わってくる事は差額を比較すれば一目瞭然です。つまり、節約してお金を貯めるというのは貯蓄の王道ですが、経済的要因への対処が無い場合は頑張って貯めたお金が将来目減りしてしまっているという事態もありえます。

ここでの解決策に必要となってくるのは、あのアインシュタインに「20世紀最大の数学的発見」と言わしめた「複利効果」があります。

この複利効果は投資の世界では常識ですが、例えば先程1日150円節約を10年続けた場合は54万円貯まると言いました。 この同じ150円をもし投資に回し年率5%で運用した場合、10年後には複利効果で69万円となり単に貯蓄していた場合と比べると15万円もの差がついてしまうのです。

さらに、複利とは毎年元本に付いた利息にさらに利息が付く仕組みになっているので、その投資の年数が伸びた場合はもっとその効果を得る事ができ、30年後ではその差がなんと206万円となります。


(表の%は運用年率を表しています)

もちろん投資ですので多少のリスクはありますが、それでも一日たった150円でもこれだけ大きな効果が得られます。ですので、経済的要因に対処する為に投資を始める事でこの複利の効果を味方につけるのは効果的です。

第3の障害:先送りしてしまう

第1、2の障害で浪費を減らしコツコツ貯蓄するだけでなく、経済的要因も太刀打ちできるようにそのお金を投資にも回し複利の効果を上手に味方に付けましょうと説明しました。

この2つの障害は今後の財産形成の為に乗り越えないければいけないと感じて頂けた方でも、いざ実際明日からお昼代を減らしたり、マイボトルを持って行ったり、その浮いたお金で投資を始めてみようとすぐ行動できる人というのは少なく先送りになりがちです。

しかし、極端な例かもしれませんが、もし毎月5万円を投資し年率10%で運用した場合、30年後には1億396万円(投資元金1800万円)になっています。

これがもし始めるのが1年だけ遅くなり29年運用した場合の結果は9393万円となり、その差額は1003万円となります。年間の投資額が60万円(毎月5万)を考慮したとしてもたった1年投資を始めただけでここまで金額の差がある知ることで先送りせず1日でも早く投資を始めようとなります。

つまり投資においてこの時間の大切さを知る事が先送りしてしまう対処法となります。

第4の障害:間違ったアドバイスを鵜呑みにする

いざ投資を始めるとなった時に最後の障害が待ち受けています。投資の世界は毎日多くの情報が飛び交っており、その中から間違ったアドバイスを鵜呑みにしお金を逆に減らしてしまう事があります。

よくあるのが、マネー雑誌や金融機関の窓口で大儲けができるというような話鵜呑みにし、結果損をしてしまったという話です。

投資にはリターンを得るためには、必ずそれ相応のリスクがあります。大儲けできる話という類いの話は魅力的に感じてしまいますが、絶対に鵜呑みにしないようにしましょう。そんな時こそ本来自分が何のために貯蓄をしようとしていたかを改めて考えて下さい。

自分の目標を達成する為に貯蓄しているのであって大儲けしようと始めたわけではなかったはずです。ですので対処法としては、まずご自身で投資をしっかり勉強しつつ資産運用に強い方やFP等のお金の専門家に相談される事がより望ましいでしょう。

以上が財産形成における4つの障害と対処法です。

今までやった事の無い事を始めるのは少しエネルギーがいりますが、これらの障害を上手に乗り越え、ご自身やご家族の思い描く理想のライフプランの実現にまた一歩近づきましょう。

ライター:西田凌
「人生100年時代」を見据え保険業界から農業専門FPに転身。自ら農業をしながら同じく新規就農を志す方へもファイナンシャルアドバイスを行っています。AFP認定、2級ファイナンシャルプランニング技能士
ブログ:https://noukafp.net/
西田凌

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