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現役PTA役員が教える!役員に立候補するタイミングや役割まとめ

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、色々なお店に取材に行くのが楽しみな、3児の子育て中のヨムーノライターstyloです。

子どもの学校のPTA活動はママたちの心配事の一つ。
時間と手間がかかる活動というネガティブなイメージを持つ親は多いでしょう。

しかし、活動をしているママたちからは、仲間意識を持っていたり、達成感を感じていたりといった姿も見られます。どうせ参加するなら、意味があり、楽しい活動の方がいいですね!

今回はPTAに対してよくある疑問から、PTAの意義やメリットについて、全国共通ではないかもですが、先輩ママ達の話をふまえ、子どもが低学年の内に役員に立候補しておこう……という実際の経験を踏まえてご紹介します。

【疑問1】そもそも「PTA(Parent Teacher Association)」の目的は?

日本の公立小学校の多くに組織されるPTA。
その成り立ちは、戦後アメリカから輸入された考えに基づいています。PTAは、親と教師の組織という意味。

親が参加することで、学校運営の中で手の回らない部分を助けることができます。
さらに、先生たちと親とのコミュニケーションの場にもなっています。 幼稚園や保育園でも、父母会を組織する園がほとんどでしょう。

また、習い事であっても、送り迎えや指導者との面談、発表会などに親の出番が用意されていますね。そうした場で得られる情報は子どもの活動に密着した内容のことが多かったのではないでしょうか。

小学校生活でも子どもをサポートするのがPTAの大きな役割。

その代表になるのがPTA役員です。

【疑問2】PTAは全員入らなきゃダメ?

5月ごろに行われるPTA総会のタイミングで、組織が更新されます。
それまでに入会書と会費を集める学校がほとんどでしょう。その資金をもとに、1年間の学校行事での手伝いや、在校生に還元するのが一般的なPTA組織です。

大規模な行事では、先生方の手は子どもたちに使ってもらうため、親が運営に協力する場面が多くみられるでしょう。

PTA役員が手助けする主な場面

運動会
学芸会
卒業式
マラソン大会
バザーなど

本来ボランティア活動のPTAへの参加は任意ですが、家庭の方針などを理由に入らない家庭はほとんどないのが現状です。

PTAに入らないことで、会費から出る恩恵を子どもが得られない懸念もあります。まずは無難に入会するという選択肢が最も多くなるのではないでしょうか。

【疑問3】PTAの役割は何?

PTA組織は一般的に3役(会長・副会長・書記)を中心に各委員が組織されています。地域によっても特色があり、役員の人数、決め方、仕事内容も全く違う場合もあるでしょう。

今回は一例として、私の子どもの公立小学校の例を紹介します。

PTA役員組織のモデル

〇三役
〇会計
・学級委員会(委員長・副委員長)……クラスの活動をまとめる、PTA会費回収、親睦会
・広報委員会(委員長・副委員長)……学校広報誌を企画、取材、発行する
・渉外委員会(委員長・副委員長)……地域のパトロール、自治会などと協力する

このPTA役員や各委員長を中心に、コアメンバーが選出されます。そして、各クラスから集まった委員たちで、学校行事の手伝いなどを行います。

【疑問4】PTA活動は本当に時間がとられる?

会議や行事など、PTAに関わると、学校関係の予定が増えます。時間のやりくりだけでなく、スケジュール管理がとても重要になってきます。

およそかかる時間

・PTAの会議……1時間から2時間※会議準備・資料作成も別途
・行事での手伝い……半日から一日※前日準備や後片付け ・PTAお便り作り、印刷、配布……半日ほど

一人でできる作業もありますが、協力してスケジュールを合わせて行う作業も少なくありません。
また、仕事をしているママの中には、有休を平日のPTA活動のために充てている人の姿も。

PTAで役割のある年度は、家族の理解や協力をもらうのがベター。会社の上司に伝えている方も見られます。

PTA役員などになった年は、家事もいつも通りにやろうとしても、どこかでしわ寄せがくることも。

【疑問5】役員免除される家庭はある?

最近は共働き家庭が増え、多忙な中に、プラスアルファでPTAの仕事がのしかかってくるイメージ。

引き受けるのを避けたいと思う親が多いのも仕方ないことといえそうです。

そこで、各学校で実態に合うようルールを改定し、PTAの役員のなり手を探している学校も増えています。中には、ノルマ制にして、各家庭で一回は何かの役員をやるように管理する学校もあります。

そうしたルールがなくても、一度もやっていないままで高学年になってくると無言のプレッシャーを感じることも。

もちろん、どうしても時間をさけない家庭もあるでしょう。
そこで、役員を除外する家庭を定めている規約もあります。

考慮される例

・ひとり親
・日本語が困難な外国人家庭
・介護中の家庭

など、各家庭の事情によっては、難しい場合もあるでしょう。
一方、共働き世帯がほとんどになった今、フルタイムだからといって控除されるのは難しいかもしれません。

もし仕組みを変えたいと思ったら、PTA役員になって内部から働きかけるという手も。

その努力のおかげか、最近は少しずつですが、PTA組織がスリム化される傾向にあるようです。

【疑問6】PTA役員はいつどうやって決めるの?

たいていは前年度のうちに時期のPTA役員を選出し、引継ぎなどを行い、新年度に備えます。
決め方に関しては、立候補制や他薦など、バリエーションがあります。

学校によっては、3年か4年でPTA役員をやるといった決まりがあったり、PTA会長は地域とのつながりの深い人が長年勤めていたりといった慣例もあります。

【立候補制で候補が多い場合】……くじ引きかじゃんけん、または話し合い
【立候補がない場合】……打診の電話→くじ引き、または話し合い

こうしたPTA役員選出のための集会を開く学校もあります。
高学年になると、これまでやったかどうかで人選されるなど、やる・やらないでもめるケースもあると聞きます。

新入生の保護者の場合、PTA役員をやることはないですが、PTAの係りや手伝いなどは1年生で募集することもあります。

そうした場合は、4月に決めることが多いため、入学前にこれから通う小学校のPTAについて情報収集できるようなネットワークがあるといいですね。

【疑問7】PTA役員はいつやるのがいい?

PTAの係や役員を引き受けるとき、子どもの学年はポイントになります。

低学年(1年生~2・3年生)

メリット:係をすることで入学したての我が子の様子が見られる。先輩ママを頼れる。
デメリット:学校の内情がわからないため、戸惑うことも多い。

中学年(3年生~4年生)

メリット:ギャングエイジと呼ばれる時代に、学校の様子を観察できる。仲良しのママと組める。
デメリット:時短勤務だった場合、フルタイムになることも考えられる。役員をやるなら今のうちと、競争率が高まる。

高学年(5年生~6年生)

メリット:行事で子どもが手伝いなどを任されるため一緒に活動できる。知っている先生が増え、相談しやすくなる。
デメリット:受験がある場合は土日の活動が多忙。5、6年間過ごしてきた親同士のいざこざなども見えてくる。高学年ママとしてのプレッシャー。

競争率が高くなる中学年でPTAに関わりたいと思ったら、できるだけ周りの人に発言しておくことも大切です。早めに宣言することで、ライバルが遠慮するかも。自分のやりたいタイミングで係りや役員を済ませてしまいたいですね。

【疑問8】PTAにいいことはあるの?

色々な考え方や価値観の親が集まっているPTA。実際PTA委員や役員になることで、メリットもあります。

  1. 校長や先生たちと話す機会が増え子どもの通う学校の状況がわかる
  2. 他学年の親から情報を得られる
  3. 通学路や、遊び場など学区域の安全に関心が高まる
  4. 子どもの学校生活を身近に感じられる

PTA役員へのアンケートでも、上記の項目などが多くあがりました。PTAになってよかったと感じられるのは、内部事情を知り子どもの学校生活を見守れる点になります。

また、中学生になると、部活や勉強がより忙しくなり、関わる時間も少なくなるでしょう。小学生のうちは、親としての出番もまだ大きく、学校側も親を多く受け入れています。

そうした親子で学校生活に関わるチャンスだと思って、参加してみるのもよいのではないでしょうか。

【まとめ】家族で支える子どもの学ぶ環境

PTAをこれまで通り運営していこうとすると、今の社会には不都合な点も増えてきています。かといって、子どもの通う学校を知るというPTAの意義も無視できませんし、そこに入らないという選択肢も非現実的。

最近は、そこまで重要ではないPTA行事を廃止したり、それまでの慣例を見直したり、負担を軽くする動きも活発です。できる範囲で親と学校とのつながりを持ち続けられるように組織を変えてきている過渡期ともいえるでしょう。

その中で、PTA活動や役員に加わる父親も増えています。
平日が休みの場合や、有休を使えるなどで、保護者会やPTA役員、各行事の手伝いに積極的に参加する姿は印象的です。また、祖父母がPTAの委員になっている家庭もあります。

世代間のギャップといった問題もありますが、知恵を出し合って解決できるシーンも見られます。

PTAの役割が避けて通れない場合、家族の理解とサポートも必要なことになってきますね。
PTA活動があることで、子育てに全員参加する機会にもなるといいのではないでしょうか。

この記事を書いた人
stylo

子育てや生活に役立つ情報を探して、街へ、お店へ、取材へ行くのが楽しみ。バタバタしてしまう毎日の暮らしを、ちょっとでもラクに、居心地よくしてくれる記事を作りたいです♪

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