子育て・孫育てに関する調査

  • 2021年03月22日更新

結婚の際、女性が抱える問題の一つに「義親との同居」が挙げられる。その際、特にフォーカスされるのが嫁姑問題だが、今回は「子育て」における「義親との同居」を考えてみたい。

親世代・祖父母世代とも、「祖父母との同居は孫にとって良いこと」、70%超。

「祖父母との同居は孫にとって良いことだと思うか」という質問をした。結果、親世代・祖父母世代ともに70%以上が「良いことだと思う」と回答した。「良いことだと思う」と答えた理由としては、親世代で最も多かったのが「祖父母ならではの経験や知恵を教えてもらえる」で、次に「たくさんの家族に見守られる」、「子育てを助けてもらえる」が続いた。また、その次に多かったのが「自分自身が祖父母と暮らしていて良かったと思うから」。具体的には、「かわいがられたし、両親がいない時も寂しくなかった」、「今でも祖母が好き」といった意見が挙がった。「幼少期に祖父母と同居していた」と回答した人は、「祖父母との同居は孫にとって良いことだと思う」と答えた割合が78.9%と大きく、やはり小さい頃の経験が後の価値観に影響しているようだ。祖父母世代は、親世代同様「祖父母ならではの経験や知恵が教えられる」が最も多かった。次に多かったのが「人格形成に良い影響を与える」という理由で、「思いやりのある子になる」「我慢が身に付く」などの意見が挙がった。3番目が「老人をいたわれるようになる」だった。その一方で、親世代からも祖父母世代からも出たのが、「仲良く暮らせるのなら」、「育児で対立しないのなら」という意見。単純に、孫にとっては祖父母との同居は良いことかもしれないが、親と祖父母の関係性も無視はできないようだ。

義親・孫との理想の暮らし方は?約半数が「近居」と回答。

子育て・孫育てに関して、親世代と祖父母世代にそれぞれ、義親・孫との理想の暮らし方を聞いた。親世代は子育てをする上で、義親と「近居」(=簡単に行き来できる距離)が理想と答えたのが47.9%、「同居・近居したくない」が36.2%、「同居」が15.9%だった。一方、祖父母世代は孫と「近居」が52.9%、「同居」が24.9%、「同居・近居したくない」が22.2%だった。親世代も祖父母世代も、約半数の人が「近居」が理想だと答えた。また、親世代と比べて祖父母世代の方が「同居」や「近居」を望む傾向にあるようだ。「近居」と回答した理由として、親世代は「子育てを助けてもらえる」が最も多く、「同居は気を遣う」、「適度な距離感が良い」が続いた。祖父母世代で最も多かった理由が、「いつでも会える」で、次いで「同居は気を遣う」、「自分の生活スタイルを守りたい」となった。祖父母世代からは、「同居は疲れるが、いつでも会いたい」、「孫は愛しいが、面倒を見るとなると大変」といった声も挙がった。やはり、「困ったときに頼りたい」、「いつでも孫の顔を見たい」といった想いはあるものの、同居となると親世代・祖父母世代間の問題が出てくるため、程よい「近居」が理想とされるようだ。

現実は、「同居・近居していない」が約半数

親世代のうち、実際に子どもがいる98名と、祖父母世代のうち、孫がいる125名に、義親・孫との実際の暮らし方について聞いた。結果、どちらも約半数は「同居・近居はしていない」となり、理想の「近居」ができているのは親世代で24.5%、祖父母世代で39.2%だった。また、「同居」に関しては、親世代で22.4%、祖父母世代で13.6%にとどまった。70%以上が、孫にとっては祖父母と暮らすのが良いと思っていても、実際に「同居」を選ぶ人は20%程度しかいない。「同居」を考える際、「子育て・孫育て」よりも「親・祖父母」の関係性が重視されるのが現実であるようだ。

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