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子どもの将来は会社員?起業家?「お小遣い」は絶対にあげない理由

  • 2019年11月13日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

毎月のお小遣い、毎年のお年玉など、子ども達が成長するにつれてお金を与えるという習慣がある家庭も多いと思います。

ここでは、NPO法人Pursue Your Dream Foundation創業者およびLittle Monster Inc.共同経営者の酒井レオさん著書「全米No.1バンカーが教える世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法」(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集して、子どもとお金に関する考え方をご紹介します。

お小遣いは絶対にあげない

日本で売れている子育て本を手に取ると、かなりの確率で「小学生になったらお小遣いをあげる?あげない?」というテーマを目にします。

この問いに対する僕の答えは、「お小遣いは絶対あげない」です。

僕自身、お小遣いはもらっていませんでした。
同級生にたくさんいたユダヤの裕福な家庭の子どもたちも、お小遣いはもらっていませんでした。

経済的にゆとりのある家庭ほどお小遣いをあげていない、というのが昔から変わらない僕の印象です。

言わずもがなですが、お金は労働の対価です。
何の労働も提供していないのに、毎月、決まった額の金が手に入ることなどあり得ません。

少なくとも、僕の父が渡米してから多くを学んだ、ユダヤの家庭に受け継がれている”帝王学”では、この考え方は当たり前すぎるほど当たり前。

お小遣いを管理することで、お金との付き合い方が身につくというのがお小遣いをあげる派の言い分ですが、お金の本質を知らないまま付き合い方だけ学んでも、将来、お金を生み出す子どもにはなれません。

おそらく、お小遣いは毎月決まった額がもらえるお給料の縮小版なのでしょう。
そうであるならば、まずは親の側が、これからの時代の多様な働き方について、考えを改めなければなりません。

自分の子どもの将来は、定額のサラリーをもらう会社員ですか?

これからの時代は、”好き”を仕事につなげていく人が増え、スペシャリストとして個人で働く人や起業家が増えてくるでしょう。

そんな時代に、お金の使い方しか学ばないことは、リスクでしかありません。
お金に関しては、大人になったときを想像してみると考え方がブレません。

大人になって、働かずしてお給料をもらう人がいますか?

もし、お金をあげるならば、その金額に見合うだけの労働が必要であると教えるのは、とてもシンプルでありながらお金の本質について学ぶいい機会です。

玄関の掃除1回10円、家中のフローリングを雑巾がけしたら20円、風呂全体を掃除したら30円など、労働力に見合う対価を設定して、自分で稼ぐ喜びを味わいながらお金を手に入れたほうが、身につくことは圧倒的に多いでしょう。

大人に限らず、人間は誰でもラクをしたい生き物です。
1回の風呂掃除でもらえるお金は30円。ここが変わらないとすれば、どうしたら効率よく、短時間で風呂掃除を終えることができるかを考え始めます。

それが、想像力や発想力といったクリエイティブな思考の源。
実行して、うまくいかないところは修正して、試行錯誤しながら自分なりの”型”を生み出していくところに面白みがあるのです。

労働の対価として得たお金を貯金箱に入れて貯めていけば、労働の重みを肌で感じることができるでしょう。電子マネーや仮想通貨など実際のお金を手にすることが減ってきている時代だからこそ、こういった原始的なやり方に価値が生まれます。

一方、何もせずに定額をもらえるお小遣いはというと、もらう前から「次のお小遣いが入ったらアレを買おう」と、頭の中が物欲に支配されてしまうのではないでしょうか。

自分で働いて得たお金だという重みがないから、好き放題に使えます。ただお小遣いをもらうだけではいらぬ物欲まで刺激され、消費することばかりに目が向いてしまい、お金を生み出す力は育ちません。

子どもの「アレ欲しい」はひとまず無視する

僕の育った家庭にはお小遣いの制度はありませんでしたが、何も買ってもらえなかったわけではありません。
僕も普通の子どもでしたから、友だちの持っているゲームやオモチャが欲しくて、親にねだったこともたくさんあります。

そんなとき、両親の答えは明快で「1ヶ月経っても欲しい気持ちが変わらなければ、そのときに考えましょう」と言われるのが常でした。子どもの「アレ欲しい」は突風のようなもので、一瞬の感情でしかないことは、子育て中のみなさんならよくご存じだと思います。

その瞬間は泣きわめいて執着を見せるものの、「アレ欲しい」の9割近くは、30分も経てば記憶から消去されてしまう程度のもの。
翌日になってもまだ欲しい気持ちが尾を引いていても、時間の経過とともに「本当にアレは必要かな?」と冷静に考えられるようになり、大半は、親を説得してまで手に入れる必要はなく、今の生活になくても困らないものであることを知ります。

「本当にアレは必要かな」と考えることは、とても大事です。
今の世の中、欲しいものは次から次へと出てきます。

そのたびに必要かどうかを考え続けていると、自分という人間は何に価値を置き、どんなものであればお金を支払ってまで手に入れたいと思うかが明確になっていきます。

そうすることで、物欲に振り回されることがなく、物事の本質をシンプルに見極められる人生が手に入ります。

本物のお金持ちや成功した実業家の暮らしぶりは、実にシンプルです。そのいい例が、アップルの共同創立者であるスティーブ・ジョブズです。黒のタートルネックにジーンズにスニーカー。

これが彼の定番スタイルでした。ほかにも、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグのグレーのTシャツ、第44代アメリカ大統領のバラク・オバマもグレーかブルーのスーツしか着用しないことで有名です。

彼らは仕事での決断に時間やエネルギーを注ぐために、今日は何を着るかという悩みを捨て、自分のファッションの定番スタイルを築き上げ、それを貫きました。
流行に左右されず、アレが欲しいコレが欲しいという物欲に翻弄されるムダな時間を省き、自分のすべきことに全精力を注いだのです。

何かひとつを突き詰めるためには、自分にとって重要でないものは切り捨てる。
そんなシンプルな決断力が必要とされます。その一方で、自分が本当に必要と感じたものは、手に入れる熱意と交渉力も必要です。

我が家の場合、もし、1ヶ月経っても欲しい気持ちが継続しているときは、そこから交渉が始まります。
自分はなぜこれが欲しいのか、これを手に入れたらどんなふうに活用するのか、子から親へのプレゼンが通らなければ何も買ってもらうことはできませんでした。

当然、そんな親だとわかっているので、欲しいものがあるときにはプレゼンまで含めてあれこれ考えるクセがつきました。
お金があってもただ蓄えるだけでは、人生に彩りが生まれません。かといって、欲しいものを何でも買っていればお金が底をつき、人生を棒に振ります。

小さな頃から、自分にとって価値あるものを判断するクセがついていれば、必要なものにはしっかりお金を投じることができ、不必要なものを買うか買わないかで悩む時間もカットできます。

僕が大切にしている「Time is money」の精神は、こうしたささいな経験から育まれていくのです。

ヨムーノ編集部

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