熟年期障害と食事の関係!熟年期を迎えた人が健康に生きるための食生活

  • 2019年11月14日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

「老人性うつ」「認知症」「骨粗鬆症」「脳梗塞」を引き起こす新国民病。気づきにくく重症化しやすいからこそ、早期発見がカギになります。

ここでは、健康寿命に深くかかわる「テストステロン」の研究者として、「熟年期障害」の治療、高齢者の健康を守る取り組みを数多く実践している平澤精一さん著者『熟年期障害』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。

熟年期障害のもう一つの大きな原因、亜鉛不足

量はわずかでも働き者。 体の細胞を生き生きとさせるミネラル「亜鉛」

熟年期障害と「食事」について、お伝えしたいと思います。
食事の内容、食事の仕方と熟年期障害にも、やはり深い関わりがあるからです。

特に「亜鉛不足」は、テストステロン不足と並び、熟年期障害を発症・重症化させる大きな原因の一つです。

「亜鉛」というと、金属を連想する人も多いかもしれませんが、実は亜鉛は、人間にとって非常に重要なミネラルです。

私たちは日々、食事からさまざまな栄養を摂り、健康と生命を維持しています。
タンパク質、脂質、糖質の三大栄養素に加え、ビタミン、そしてミネラルも、私たちの体には必要不可欠です。

体重70kg程度の健康な成人男子の体内には、1.5~3gの亜鉛があり、骨や筋肉、肝臓や腎臓、膵臓などのほか、血液中の赤血球や眼の網膜、脳、皮膚、毛髪、男性の前立腺などに存在しています。

そして、量自体はごくわずかですが、亜鉛は体内で驚くほど多方面にわたる活躍をしています。
まず、亜鉛は細胞のDNAの複製やタンパク質の合成に関わり、新陳代謝を促すという重要な役割を担っています。

亜鉛が不足していると、細胞は新しく生まれ変わることができないのです。
テストステロンが「健康寿命ホルモン」なら、亜鉛は「健康寿命ミネラル」「体の細胞を生き生きとさせるミネラル」だといえるでしょう。

また、人間の体内には千数百種類に及ぶ酵素があり、生命や健康を維持するうえでさまざまな役割を果たしているのですが、亜鉛はそのうち、

  • 血液中の炭酸ガスやアルコールを分解する酵素

  • 細胞の老化やがんの発生を促す活性酸素を除去する酵素

  • ビタミンAの代謝に関わる酵素

  • 骨の形成や肝臓、腎臓、膵臓の機能維持に関わる酵素

など、300種類以上もの酵素の働きを助けています。

高齢者ほど、亜鉛不足の影響が深刻化しやすい

また、亜鉛はテストステロンの生成に大きく関与していると考えられています。

正確な因果関係については、まだ解明されていませんが、毛髪の亜鉛の濃度が高い人はテストステロンの値も高いとの調査結果が報告されています。
熟年期を迎えた方は、加齢によるテストステロン不足と亜鉛不足からくるテストステロン不足、両方が同時に起こりやすいのです。

さらに「皮膚や毛髪、爪などの健康維持」も、亜鉛の重要な作用の一つです。
私たちの皮膚や毛髪、爪などは、コラーゲンやケラチンといったタンパク質によってできていますが、これらのタンパク質の合成や細胞の新陳代謝にも亜鉛が関わっています。

そのため、亜鉛が不足すると、肌荒れや湿疹、皮膚炎などが起こったり、爪が割れたり、髪の毛が抜けたりしやすくなります。
皮膚にできた傷の治りも遅くなり、容姿の美しさ、若々しさが失われてしまいます。

加えて、亜鉛は、記憶や学習をつかさどる「海馬」をはじめ、脳のさまざまな部位にも含まれており、記憶力を高めたり精神を安定させたりするうえで大きな役割を果たしています。
亜鉛が不足すると、テストステロンが不足したときと同様、「物忘れがひどくなる」「イライラする」「うつ状態になる」といった症状が起こりやすくなるのです。

認知症の患者さんに亜鉛を投与したところ、症状が改善したという実例もあります。
亜鉛不足からくる外見の衰え、情緒の不安定さ、記憶力の低下などは、熟年期を迎えた方にとって自信喪失や大きなストレスとなりやすく、家族や社会からの孤立、そしてさらなるテストステロンの低下などにつながりかねません。

亜鉛は、がん、糖尿病、肝疾患、骨粗しょう症などから、私たちを守っている

一方、亜鉛は、私たちをさまざまな病気から守ってくれています。

私たちはふだん、さまざまなウイルスや有害物質などにさらされて生きており、人間の体の中では、毎日、3000~5000個ほどのがん細胞が生まれています。

それでも私たちが健康に生きていられるのは、体に備わっている免疫力のおかげであり、免疫力を担っているのは、体内に2兆個ほど存在するといわれている「T細胞」や「NK細胞」などの免疫細胞です。

免疫細胞は血管を通って全身をパトロールし、がん細胞や、体内に入り込んだ異物、ウイルスなどを駆逐してくれているのですが、亜鉛には免疫細胞を助け、体の免疫力を高める作用があるのです。

また、亜鉛には、活性酸素を無害化する働きもあります。

あとで詳しくお話ししますが、活性酸素とは「物質を酸化させる力が強い酸素」のことです。

酸化させる力が強いということは、錆びさせる力が強いということであり、殺菌力が強いということでもあります。

活性酸素は、体内に侵入したウイルスや異物などを排除する役割を果たしてくれるのですが、一方で、体内の健康なDNAや細胞、組織、器官までも傷つけ、錆びさせてしまうため、老化やがん、生活習慣病をはじめとするさまざまな病気を引き起こします。

人体には、過剰に発生した活性酸素を無害化する、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼなどの「抗酸化酵素」を合成する仕組みも備わっているのですが、亜鉛はSODの構成成分の一つであり、亜鉛が不足すれば、SODの働きが悪くなってしまうのです。

ほかにも、亜鉛には、

  • インスリンの生成や働きを助け、糖代謝を促す

  • アルコールの分解や、体内に入った有毒な金属の無害化といった肝臓の働きを助 ける

  • 成長ホルモンの働きを維持し、骨の成長を促す

といった働きもあります。

このように、亜鉛は私たちが健康に生きるうえで重要な役割を果たしており、亜鉛が不足すれば、老化が進みやすくなると同時に、がん、糖尿病、慢性肝疾患、肝硬変、認知症、骨粗しょう症など、さまざまな病気にかかるリスクが高くなるのです。

病気や骨折は、それ自体苦しく大変なものですが、寝たきりになり、社会との交流が途絶えると、ただでさえ加齢や亜鉛不足などによって低下していたテストステロンの分泌量が、ますます低下し、熟年期障害の発症や悪化につながるおそれもあります。

熟年期を迎えた人が健康に幸せに生きるためには、亜鉛は必要不可欠なのです。

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ヨムーノ編集部

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