冷蔵庫の買い替えや修理で損しない!意外と難しい「寿命の見極めポイント」を家電のプロが解説

  • 2021年03月24日更新

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

家庭に一台は欠かせない冷蔵庫。急に故障してしまったら困る家電です。

でも、冷蔵庫を買い替えるタイミングっていつなのかわかりにくいですよね。異音がしたら?冷えなくなったら?

今回は、冷蔵庫の気になる"寿命サイン"や、修理、買い替えのタイミングについて、総合家電エンジニアの本多宏行さんに話を伺いました。

今回お話を伺ったのはこの方!

【総合家電エンジニア】本多宏行(ほんだひろゆき)

1999年テックマークジャパン株式会社入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説する活動なども展開。
本多宏行

【アンケート結果】冷蔵庫「4〜10年」使っている人が半数以上!

まず一般的に、冷蔵庫を何年使っている方が多いのでしょうか?また、みんなが思う冷蔵庫の"寿命サイン"はどこなのでしょうか?

今回、ヨムーノのインスタグラムをフォローしているユーザーにアンケートをとってみました。

Q.今使っている冷蔵庫は何年目?

N=78名
インスタグラムのアンケート
実施日時(2020年1月15日~2020年1月16日)

冷蔵庫の使用歴で多かったのは10年以上と4~6年目でした。昨年消費税の増税がありましたが、それに合わせて買い替えている人は少ない様子ですね。

ちなみに、最も長く使っている方は25年目でした。

Q,冷蔵庫の"寿命サイン"を感じたのはどんな時?

N=49名
インスタグラムのアンケート
実施日時(2020年1月15日~2020年1月16日)

冷蔵庫の"寿命サイン"として1番挙がったのは、冷えの悪さでした。冷凍庫のアイスが溶けてしまったり、逆に冷蔵庫の野菜が凍ってしまったり等の声がありました。

また、「冷蔵庫は問題ないが氷が作れない」ため買い替えに踏み切った方も。

冷蔵庫の"寿命サイン"をあらわすポイントは、どこ?

冷蔵庫の"寿命サイン"はどこにあらわれるのでしょうか?見るべきポイントについて総合家電エンジニアの本多さんに聞いてみました。

編集部: 冷蔵庫の寿命サインをあらわすポイントってありますか?

本多さん: 冷蔵庫の寿命を定義することは難しいのですが、機械的な動作を繰り返す部品は故障する可能性があります。10年以上使用していて自動製氷機が故障した場合には、寿命サインの一つとして考えられるかもしれません。

編集部:製氷機の中で、機械的な動作を繰り返す部品はどこを指すのでしょうか?

本多さん:製氷皿をひねりながら回転させる部品を指します。また、その部品は一つではありません。土台や機構部の役割を果たすユニット部品から、センサーやモーターなどの電気部品まで含まれます。

編集部: 自動製氷機には部品がたくさん集まっているからこそ、長年使用していると壊れやすい箇所の一つなんですね。修理は可能でしょうか。

本多さん: もちろん、冷蔵庫は『全国家庭電気製品公正取引協議会』の定める特定品目に選ばれているので、定められた部品の最低保有期間内であれば基本的に修理は可能です。自動製氷機の関連部品を交換する場合の修理費は、およそ15,000円から20,000円ほど必要になるでしょう。

編集部:部品交換でその金額がかかってしまうのなら、使用年数によっては買い換えを検討するのも、一つの選択肢ですね。

自動製氷機を故障させないために注意すべきこと

編集部:自動製氷機の故障を防ぐために何をしておくべきでしょうか?

本多さん:自動製氷機の故障を防ぐためには製氷皿の洗浄に注意してください。

編集部:製氷皿の洗浄方法に気を付けるのですね。具体的にはどんな洗い方をすべきでしょうか?

本多さん:製氷皿の洗浄は、スポンジなど使わずに、水道水による流水だけで行いましょう。製氷皿の表面は、容易に氷が剥離できるよう特殊加工が施されていて、スポンジなどで洗うと微細な傷が出来てしまう場合があります。

編集部:もし、スポンジで洗ってしまったら氷ができなくなるのでしょうか?

本多さん:いえ、傷の中に浸透した水はやがて氷となります。ただ、剥離されないまま製氷皿に残ってしまうので、次の水が注入されると、製氷皿から水があふれ出して故障箇所を拡大させる恐れもあります。

編集部:流水だけですすぎ洗いすることが大切なのですね。

不具合があったら、修理?買い替え?

編集部:もし冷蔵庫に『故障かな?』と思う不具合が見つかった場合、買い替えと修理どちらがいいのでしょうか?

本多さん:冷蔵庫は急に壊れると困る家電製品の中でも代表的なものではないでしょうか。

冷蔵庫は、全国家庭電気製品公正取引協議会の定める特定品目に選ばれています。定められた部品の最低保有期間内であれば、基本的に修理は可能です。

冷蔵庫の寿命や買い替えのタイミングを定義づけることは難しいので、冷えが足りない、異常な音がするといった症状が出た際は、故障している可能性が高いと考えられます。 その場合はメーカーサービスに相談して、修理すべきか、買い替えるべきか、部品の最低保有期間と照合しながら判断されるとよいでしょう。

編集部:部品の最低保有期間内であれば、修理は可能なんですね。

本多さん:販売した商品が故障した場合、修理を行うには補修用性能部品が必要です。

補修用性能部品は指定されている商品ごとに家電メーカーで保有しなければならない年数が定められており、冷蔵庫は公益社団法人『全国家庭電気製品公正取引協議会』のホームページで製造打切後から9年と案内されています。

これを目安としながら、購入された冷蔵庫を10年以上使用している場合には、そろそろ買い替えの時期を迎えているとお考えになられてよろしいかと思います。

編集部:10年以上が一つの目安になるのですね。

本多さん:食品へのダメージや、氷などが溶けだしてしまうことを考えますと、冷蔵庫の故障は影響力も多大です。異常音や、冷えが悪いなどの症状を見受けられた場合は、使用年月と照合しながら、新しい冷蔵庫を探しておきましょう。

もし冷蔵庫を買い替えるなら?

編集部:新しい冷蔵庫を探す場合、狙い目の時期などありますか?

本多さん:冷蔵庫の買い替えを検討している場合は、販売店の“決算時期”が狙い目ではないでしょうか。「決算大感謝セール」「ありがとうセール」などと名付けて行っているときもあるようです。

編集部:決算期に注目してみると良いのですね。ほかにも狙い目の時期はありますか?

本多さん:販売店が旧モデルの在庫を処分する時期も、買い替えに向いている時期と言えるかもしれません。

編集部:つまり、新しい冷蔵庫が発売される時期がちょうど狙い目になりますね。

本多さん:ちなみに新しい冷蔵庫が発売される時期は9月を過ぎてからが多いようですよ。

編集部:9月過ぎですね、しっかり覚えておきます!

買い替えに向いていない時期

編集部:逆に買い替えるのを控えたほうが良い時期はいつでしょうか?

本多さん:年末年始や賞与の時期だと思います。この時期になりますと、どうしても購入する側の気持ちが大きくなり、お財布の紐が緩みがちに。

編集部:確かにそうかもしれないですね。ということは、その期間のセールはそこまで安くなっていない可能性も......?

本多さん:その可能性もあります。お店側も極端に安くしなくても売れる時期と認識されているかもしれません。

編集部:今まで「セール」とあれば一律にとてもお得なのだと思っていました!

本多さん:「年末大セール」「最大20%還元 夏のボーナスセール」などを行っていても、直ぐに飛びつかず、冷静に判断しましょうね。

編集部:肝に銘じます。

買い替え時に気を付けるべき2つのポイント

編集部:冷蔵庫を買い替える際に気を付けておくべきことはありますか?

本多さん:それまで使っていた冷蔵庫よりも大きいサイズにする場合は、事前に部屋への搬入路を確認しておきましょう。

編集部:それはなぜでしょう?

本多さん:冷蔵庫が届いてから搬入路を確保できないことが発覚して、玄関ではなく窓からの搬入となるケースもあるようです。その場合、搬入要員を増やすので追加費用が生じたり、日を改めたりすることも考えられます。

編集部:冷蔵庫を使える日が遅れるのは避けたいですね!

本多さん:あと、ドアの開閉方向がそれまで使っていたものと異なる場合も注意は必要です。ドアが開く向きの違いが要因となって使い勝手が変わってしまったり、そもそも設置が困難になったりすることもあります。

編集部:冷蔵庫を置く場所と、ドアの開閉方向をしっかり確認する必要がありますね。

冷蔵庫を正しく使って長持ちさせよう

いかがでしたか?冷蔵庫は何年だから買い時、という定義はありません。ただ冷蔵庫は急に壊れてしまうと困る家電製品の一つです。 日頃から正しい使い方をして、できるだけ長持ちさせたいですね。

もし故障かな、と感じる不具合があった場合は、製造打切後から9年以内であれば補修用部品があり、修理できる可能性もありますので、一度メーカーサービスに相談してみてはいかがでしょうか。使用して10年以上経っている場合には、新しい冷蔵庫を検討するのも選択肢の一つです。

※2020年2月3日現在の情報です。

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