中学受験に向き不向きの小学生の傾向!塾を辞めさせるタイミングも重要

  • 2020年02月10日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

中学受験のために、小学3~4年生から塾に子どもたちを通わせたものの、成績の伸び悩みや塾に行くのを嫌がるなど、「もしかしたら、ウチの子は中学受験に向いてないのかも……」と中学受験からの撤退を考えてしまうことはよくあります。

ここでは、中学受験をやめるサインや、高校受験から十分間に合うポイントを、元中学受験塾で個別指導・集団指導をしていた方にお話を伺いました。

中学受験はゴール?それともスタート地点?

講師という立場で生徒と接していると、「この生徒に中学受験を続けさせるべきではない」と感じることがあります。

受験本番が近づいて来ているのに成績は伸び悩み、勉強自体にも嫌気が差しているようにも見える。そうなると、本命に落ちてしまうこと以上に警戒しなければならないことがあります。

テレビやネットで「燃え尽き症候群」という言葉を聞いたことがあると思います。
「燃え尽き症候群」というのは、強いストレスがかかり続けることで燃え尽きてしまい、あらゆる意欲が失われてしまう状態のことです。
また、努力の結果、目標を達成したあとに生じる虚脱感を指す場合でも使われるようですが、「〇〇ロス」という言葉も似たようなニュアンスなのかもしれません。

生徒の将来のことを考えると、実は中学受験に落ちることよりも恐ろしいのは、「燃え尽き症候群」になってしまうことだと思います。

中学受験とはゴールなのでしょうか?
それともスタート地点でしょうか?

確かに、本命の中学に合格し、最高の春を迎えられる喜びは何物にも替えがたいものです。しかし、あくまで最終的なゴールはその先の大学または就職、スポーツ選手等かもしれません。

中学受験というのは、子どもがより良い高校・大学に行けるよう有利なスタート地点に付かせてあげるのがそもそもの目的だったはずです。

子どもを塾に通わせていると、いつの間にか中学受験に合格すること「だけ」が目的になってしまい、子どもに無理をさせてしまう保護者が少なくありません。
「中学受験のゴールとは何か?」を考えると、中学受験で子どもを燃え尽きさせてしまうことだけは避けたいものです。

子どもを燃え尽きさせない!中学受験をやめるサイン

自傷行為が見られるようになった

中学受験の現場に立っていた私が一番よく目にした「中学受験をやめるサイン」は子どもの自傷行為です。
授業中に眠くなるからと言って筆記用具で自分の手に傷をつける子どもや、受験勉強のイライラを自分の髪を抜くことで解消していた子どもなどを見ると、正直言って辛いです。

残念ながら、中学受験は全ての小学生に向いている訳ではありません。
特に、ストレスへの耐性は受験の成否を分けると言っても過言ではない重要な適性です。受験勉強はストレスとの戦いでもあります。

受験直前になると毎日のように塾へ通い、休むことなく勉強し続けなければなりません。遊びたい盛りの子どもにとって、その日々はストレス以外の何物でもないでしょう。

しかし、そのストレスが子どもの限界を越えてしまった時には、中学受験からの撤退も考えなければなりません。

志望校の下方修正を受け入れられない

中学受験への挑戦を始めたとき、皆さんはきっと「成績が順調に伸びるもの」と仮定して志望校を決めるのではないでしょうか?

確かに、現段階で取れる偏差値をそのまま志望校に当てはめるのはナンセンスです。かと言って、最初に立てた目標をそのまま完遂できる受験生はそれほど多くありません。
むしろ、少数派と言えるでしょう。

偏差値が一番伸びにくい時期はいつだと思いますか?
実は、多くの受験生が「これから伸びる」と期待する小学6年生の成績が一番伸びないのです。

理由は単純で、「他の受験生も努力をする時期」だからです。
中学受験を目指す小学6年生で、成績を伸ばす努力をしない生徒はいません。塾も保護者も必死になって、子どもの成績を伸ばそうとします。

そうなると、必然的にどれだけ努力をしても「伸びない」ことが起こり得ます。
勉強量を増やすにしても、子どもの負担を考えるといずれ限界が来るでしょう。そこで考えておかなければならないのが、「志望校の下方修正=第2志望・第3志望でも入学させたいか?」です。

偏差値的には第1志望に及ばないけれど、公立中学との差を考えると第2志望・第3志望でも入学させたいのであれば中学受験は続行です。
あくまで第1志望への挑戦という形を取りながら、現実的なゴールを目指して受験勉強を続けてください。

そして、「第2志望・第3志望には行かせたくない=公立中学でも構わない」と考えるのであれば、現実的には中学受験をやめるタイミングと言えます。
もちろん、塾側から提案してくることはありません。
塾も営利目的である以上、通塾を続けて欲しいからです。

中学受験を断念するかどうかの最後の判断は保護者の役割

最後まで無理をさせて子どもを「燃え尽き」させてしまうか、それとも高校受験からの再起を目指すか良く考える必要があります。

大切な進路...高校受験からでも遅くない?

第2志望、第3志望への下方修正を拒否して、最終的に公立中学に子どもを通わせる保護者も決して珍しくありません。
しかし、私立中学と公立中学のカリキュラムの差を考えると、公立中学に通わせるのはデメリットが多いと言わざるを得ません。

例えば、授業のスピードが全く違います。
私立中学は全員が厳しい受験を経験して来ているので、いきなり応用的な内容を授業で扱えます。

一方、公立中学はどうしても基礎的な内容からのスタートになります。
最近は公立中学のレベルも低下して来ているので、授業では最後まで基礎の反復を続けることも珍しくありません。果たして、その環境で高校受験を戦えるでしょうか?

学校の授業のレベルが低いのなら、高校受験塾に通わせればいいと考える保護者もいるでしょう。
しかし、塾に支払う学費のことを考えれば、最初から第2志望、第3志望の私立に入学させればいいのではないでしょうか?
その方が授業のレベルも高く、放課後も自習やクラブ活動等で有意義に時間を過ごせます。

まとめ

今回は、中学受験をやめるサインや「高校受験からでも間に合うか?」というテーマでお聞きしました。

全ての小学生に中学受験の適性がある訳ではありませんので、中学受験をやめるのが良いケースは確かに存在します。
ですが、一度中学受験を志したのであれば、メンタルの不調などで断念せざるを得なくなるケースを除いて第2、第3志望での私立中学へ入学させた方が高校受験、大学受験を有利に戦えるのは間違いありません。

中学受験に関する記事はこちら

【中学受験対策】塾探しチェック5項目!元講師に聞いた大手塾・地域塾のメリット・デメリット

中学受験のメリット・デメリット!習い事との両立は小6になると難しい

中学受験に必要不可欠な「保護者の役割」を元塾講師に聞く!「塾任せ」が受験失敗の原因

中学受験に必要なお金は「最低でも300万円超え!?」元塾講師に「傾向と対策」を聞いてみた

塾に通わせる学年は小4!通塾は中学受験だけでなく「勉強の習慣」を身に付けさせる場所

【塾の選び方】中学受験は集団それとも個別指導?元塾講師が教える親からの「よくあるご質問」5選

中学受験の面接は合否に影響しない?問われる「コミュニケーション能力」と「よくある質問7選」

ヨムーノ編集部

ヨムーノは、忙しくても「暮らしをもっと楽しく賢く!」をコンセプトに、暮らし全方位の「すぐ実践できるトレンド情報」を発信しています。全国からヨムーノライターやヨムーノメイトを随時募集中です。応募は公式TwitterかInstagramのDMで♪

ヨムーノ編集部 の記事一覧を見る

こちらもどうぞ

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ

新着記事