中学受験に必要不可欠な「保護者の役割」を元塾講師に聞く!「塾任せ」が受験失敗の原因

  • 2021年03月24日更新

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

中学受験にむけて、通わせたい塾の説明会は保護者全員で必ず出席しておきたいものです。その塾の説明会で必ず触れられるのが、「保護者のサポートが不可欠」ということです。 学習状況の把握や子どもの体調管理、塾との関係性など保護者が果たすべき役割は山ほどあります。

ここでは、子どもの進路を左右する保護者の役割やふるまい方を、元中学受験塾で個別指導・集団指導をしていた方にお話を伺いました。

「塾」に通わせているから大丈夫……ではありません!

よく、「受験のことは塾に任せています」という保護者がいます。
確かに、塾が積み重ねた受験指導のノウハウは大変頼りになるものです。

中学受験対策を始めるベストなタイミングとされる小学4年生から受験が終わるまで、全てが塾の思い通りに運ぶのであれば「塾に通わせているから大丈夫」と言えるのかも知れません。

しかし、実際の受験は「山あり谷あり」といったところで、受験指導のプロである塾でも思い通りにならないことはよくあります。成績が一時的にでも伸び悩んでしまうと、子どもが動揺して勉強が手に付かなくなりカリキュラムの消化に支障を来たすというケースは今までに何度も見てきました。

そんな時、子どもを立ち直らせる力を持っているのはやはり保護者なのです。
塾も子どものメンタル管理のお手伝いはしますが、保護者との日頃のコミュニケーションなくして成績アップは期待できません。

ですから、「塾に通わせているから大丈夫」、と全てを塾任せにせず保護者の役割を果たすという自覚を持ってください。

保護者は最良の教師であり、最良の相談相手

子どもを塾に通わせている保護者の皆さんは、自分の子どもがどんなことを勉強しているか知っていますか?

中学受験は4科目受験と2科目受験に大きく分けられますが、基本的には「国語」、「算数」、「理科」、「社会」が主な科目になっています。
子どもは日夜、受験合格に向けて中学受験を目指さない一般の小学生よりもずっと高度な勉強をしなければなりません。

高度な勉強といっても、ベースとなるのは基礎的な内容ですので大人なら十分に理解できるものばかり。
言い換えれば、保護者もきちんと理解していれば自分の子どもに教えてあげられるということです。塾としても、間違った内容を子どもに教えてしまうのは避けて欲しいですが、基礎固めに協力してくれる保護者ほど頼もしい存在はありません。

保護者との信頼関係を考えれば、塾で教えられるよりも保護者から教えられた方がスムーズに定着することも十分に考えられます。

保護者は最良の教師であり、最良の相談相手です。
子どもがスランプに陥ってる時には積極的に相談に乗ってあげるなど、体調管理だけでなくメンタル管理も保護者の役割と心得ておきましょう。

保護者も知らない「さくらんぼ計算」等の対応は?

『保護者が子どもの頃に習っていない問題や解き方(さくらんぼ計算など)が出てきた場合、どうすればいいのか?』 という質問も増えてきました。

例えば、「さくらんぼ計算」のように、私たちが子どもの頃には教えられていなかった問題や解き方というのは、中学受験でも出てこないことが多いです。
また、漢字の書き方(書き順やとめ、はね、払いなど)が必要以上に厳しいなど、学校の教え方が批判されているのもよく目にします。

では、子どもが「どうしてこの書き方じゃダメなの?」と聞いてきたら、どうすればいいのでしょうか?

中学受験のことを考えると正直言って難しいところなのですが、「そういう考え方もある」として、受験勉強とは一旦切り離してあげるのが適切だと思います。受験勉強は受験勉強で大切ですが、かと言って「学校のやり方が間違っている」と子どもに教えるのもよくありません。

むしろ、子どもに「多様な考え方」を受け入れる練習をさせてあげる良い機会として、親子のコミュニケーションの話題にしてみてはいかがでしょうか。

子どもを「遊びの誘惑」から遠ざけるのも保護者の役割

小学生といえば、まさに遊びたい盛りの真っ最中です。
そんな子どもを受験勉強だけに集中させなければならないのですから、難関校・最難関校への合格がいかに困難なことか容易に想像できるのではないでしょうか。

今は小学生でも当たり前のようにスマートフォンを持っている時代です。
IT技術に早くから慣れておくという意味合いでも、中学受験を目指す子どもを完全にスマートフォンから遠ざけることは必ずしも望ましいことではありません。

しかし、言うまでもなくスマートフォンは多くの子どもにとって「遊び」の道具です。ゲームアプリやメッセージアプリを使って遊ぶことを覚えてしまうと、受験の失敗に直結すると言っても過言ではありません。
教育業界では、スマートフォンの依存性・中毒性が大きな問題になっています。

もし、中学受験の合格を目指す子どもに、情操教育の一環としてスマートフォンを触らせるのであれば「必ず節度を守って使わせる」という誓いを立ててください。

  • 小学4年生、5年生の時点でもスマートフォンに触るのは1日1時間まで

  • 勉強アプリやブラウザアプリは使っても構わないが、ゲームアプリは絶対に使わない

  • 小学6年生になったらスマートフォンは禁止する

最低でもこれだけの約束ができないのであれば、最初から触らせない方がいいでしょう。スマートフォンの使用が情操教育に役立つとしても、それは受験が終わってからやればいいことなのです。

今回はスマートフォンに焦点を当ててお話をしましたが、友達との遊びやゲーム機を使った遊びも同様です。
途中まで受験勉強が順調に行っていても、遊ぶ楽しさを覚えてしまったために無念の不合格に終わった受験生の話はいくらでも挙げられます。

成績に差が出る保護者のふるまいとは?

子どもは思っている以上に、保護者のふるまいをよく見ています。
判定テストで悪い成績が出てしまった時などに、保護者がどのような態度を取るかによって子どもが受けるダメージも変わってくるものです。

ここでは、子どもの成績に差がつく保護者のふるまいをいくつかのシチュエーションに分けてご紹介します。

保護者のふるまい:判定テスト編

受験期になってくると、保護者も子どもも判定テストの成績一つで一喜一憂してしまいます。判定テストで良い成績が出たら、まずは子どもを素直に褒めてあげましょう。

子どもは保護者が喜んでいるのを見ると、自分もうれしくなってしまうものです。
ただし、褒めるのと甘やかすのを一緒にしてはいけません。判定テストは判定テスト、本番は本番なので、受験が終わるまで気を緩めるのは禁物です。

判定テストで良い成績が出たら褒めてあげて、その後のモチベーションに繋げていきましょう。

保護者のふるまい:日々の通塾編

通塾をさせていると、子どもが体調不良を訴えてくることもありますよね。
そんな時、保護者としてはどのようにふるまえば良いでしょうか?

「少し体調が悪いぐらいで塾を休ませるのは甘い」と考えて塾に通わせる保護者もいますが、私は体調が悪い時は塾を休ませるのが良いと思います。

子どもは大人と比べると風邪を引きやすく、体調も崩しやすいものです。
体調が悪い時に無理やり授業を受けても、なかなか理解できませんし知識の定着も望めません。ですから、風邪を引いた時はまず治すことに専念して、授業の遅れはそれから取り戻すようにしましょう。

塾も、生徒が休んだ分は後でフォローしてくれますので、風邪で休んだからと言って受験が不利になるようなことはありません。逆に、体調が悪いまま授業に出ることで内容を理解できず、その日に学んだ単元が苦手になることだけは避けたいものです。

まとめ

受験突破を目指す上で果たすべき保護者の役割や、成績に差が出るふるまいについてお聞きしました。

受験の主役は子どもと言っても、それをサポートするのが保護者の役目です。
「塾に任せているから大丈夫……」ではなく、保護者の立場からできることを考えて子どもを支えてあげるようにしましょう。

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