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お風呂でダイエットは効果なし!一番簡単で効果的なおすすめ入浴方法

  • 2023年03月04日更新

こんにちは、くふうLive!編集部です。

夏はシャワーで済ませて、冬はお風呂を沸かす家庭が多いと思います。そんな、日常の生活で欠かせない入浴。
入浴は発汗作用もあり、肌にも良さそうな印象がありますよね。

しかし、「間違った入浴」も存在します。ここでは、お風呂を医学的に研究している第一人者で東京都市大学人間科学部教授の早坂信哉先生に「意外と知らない!間違いだらけの入浴法」を伺いました。

入浴には大きく「7つの効果」がある

(1)温熱作用:体を温めて血流アップ

肢体を温めて血流がアップすることで新陳代謝が活性化して、疲れがとれます。
シャワーだけでは効果が減少します。関節を柔らかくし、神経の過敏性を抑えて慢性の痛みも和らげてくれます。

(2)静水圧作用:しめつけて「むくみ」を解消

お湯の水圧によって全身がマッサージされたような状態になり、むくみを解消します。
また、水圧でしめつけることによって、血流の流れがよくなり「温熱作用」と同様、血液の流れがよくなります。

(3)浮力作用:筋肉や関節をゆるめて緊張をとる

水中では、体重が「10分の1」程度になります。
水中にいる間だけが重力から解放される時間なのです。関節や筋肉への緊張がゆるむことでリラックス状態になります。

(4)清浄作用:体の汚れを洗い流す

シャワーだけでは洗浄効果は低いです。
温かいお湯に浸かることで毛穴が開き、汚れや皮脂を流れ出させる効果もあります。

(5)蒸気・香り作用:免疫力を高め、自律神経を整える

蒸気で鼻やのどに湿り気を与えることで免疫力の低下を防ぎます。
好きな香りのアロマオイルなどを垂らせば浴室内に香りが充満し、自律神経の調整にも役立ちます。
※妊娠中や乳幼児、体調によっては、使用を避けたほうがよいと言われる精油があります。詳しくは医師や専門家に相談することをおすすめします。

(6)粘性・抵抗性作用:手軽な運動療法効果

水中のゆっくりとした運動やストレッチなどによって筋肉に刺激を与えることができます。

(7)開放・密室作用:日常から開放されるリラックス効果

1人でお風呂に浸かる時間は、心と体が開放的になる究極のリラックス空間です。ストレス解消効果が期待できます。

意外と知らない!間違いだらけの入浴とは

「42℃を超えるお湯」は危険!

42℃を超えるお湯に浸かると交感神経の働きが活発になり、興奮状態となることで血圧が上昇します。また、血液の粘度が上がるため、血栓ができやすくなるなどヒートショックを起こしてしまう危険性も。

40℃程度のぬるめの温度は副交感神経が刺激され、血圧が下がり、心身ともにリラックスさせる効果があります。

ヒートショックや浴室熱中症対策

ミネラル入りむぎ茶で水分、ミネラル補給することを推奨しています。
その理由として、ミネラル入りむぎ茶は無糖で、カロリーやカフェインもゼロのため毎日健康的に飲用できること。

さらに血流改善効果や血圧低下作用などの効果が研究で報告されています。そのため、入浴前後やヒートショックに注意が必要な高血圧の方は習慣的に飲用すると良いでしょう。

長風呂は危険!

40℃の温度で10分を超える入浴は体温が上がりすぎ、冬でも浴室熱中症になる危険があります。

「ダイエットのために“お風呂で汗をかく”」は意味がない!

熱いお風呂に浸かって汗をだらだらと流すと、かなりのダイエット効果があるように思うかもしれません。

しかし、運動のときは自分の脂肪を燃焼させて体を動かし、結果として体温が上がり汗をかくのに対し、お風呂の場合、脂肪を燃焼させているわけではなく、お湯から熱を受け取って体温が上がり汗をかきます。

運動とは汗の出る仕組みが違うので、お風呂で汗をかいてもダイエット効果はあまりありません。

「半身浴」は意味がない!全身浴で「むくみ」解消

全身浴の方が体が温まり、血流が良くなるので、冷えの改善に効果的です。
また、お湯の量が多く深ければ、その分水圧が強くなることから、全身浴は下半身により大きい水圧がかかるため、足のむくみの解消などにも大きな効果があります。

肩こりなどの痛みにも、半身浴より全身浴のほうが効果的という研究結果もあります。
※心臓や肺に疾患がある方には、水圧がかからず体温が上がりすぎない半身浴が、オススメとなります。

「一番風呂」は肌によくない!

日本の水道水はミネラルが少なく薄い「軟水」のため、特に一番風呂はミネラル分が少なく薄いのです。

また、水道水には基準で決められた一定の塩素が含まれています。
他方、人間の体には細胞や血液といった体液中に、たんぱく質や様々なミネラル分などの成分が含まれています。
その割合は日本の水道水と比べるとずっと濃くなっているのです。

体の内側と、お風呂のお湯のミネラルの濃度の違いや、含まれる塩素が、皮膚にぴりぴり感や違和感といった刺激をもたらすと考えられています。

肌の弱い方、アトピーの方は塩素が刺激になりますので、入浴剤を入れることをお勧めします。入浴剤の他にも、レモン果汁(大さじ1杯)、うまみ調味料(小さじ1杯)をお風呂に入れることで代用可能です。

いかがでしたか?
中には入浴の常識と思っていたことが、実は体に負担をかけていた……という項目もあったかもしれません。

もう一度、入浴を見直して、安心安全にお風呂の効果を最大限楽しんでください!

【記事監修】
早坂信哉(はやさか しんや) 先生

東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。 お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「チコちゃんに叱られる!」など多数のメディアに出演。著書に『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定公式テキスト』(日本入浴協会)、『最高の入浴法 ~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案』(大和書房)など。

この記事を書いた人
くらしをもっと楽しく!かしこく!
ヨムーノ 編集部

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