クール・アース・デーってみんな覚えてる?

  • 2021年03月22日更新

「クール・アース・デー」。皆さんは、この言葉を覚えていますか?洞爺湖サミットが七夕の日に開催されたことをきっかけにして起こった「身近な電気を消して地球温暖化を考え、地球を想う夜」です。クールアース・デーの成り立ち、活動を確認して、7月7日は地球にやさしい一夜を過ごしませんか。

毎年7月7日は「クール・アース・デー」

2008年1月、スイス・グラウビュンデン州のダボスで開催される「世界経済フォーラム」(通称「ダボス会議」)の場で、日本の内閣総理大臣(当時)・福田康夫は、世界全体で増加しつつある温室効果ガスの排出量を半減させるための戦略を長期的かつ現実的に実行するための手段として「クールアース構想」を発表しました。地球温暖化の主な原因とされる温室効果ガスの世界規模での削減を、国際連合へ要請とそのための国際環境協力、技術革新などを盛り込んだこの構想は、前年の国際会議で日本が提唱した「美しい星へのいざない (Invitation to『Cool Earth 50』) ~3つの提案、3つの原則~」がもとになっています。これらに関連づけて生まれた運動が、「クール・アース・デー」。その年の7月7日に「環境」を主要テーマにした第34回主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が開催されたことをきっかけにして、家庭・企業での消灯による電力消費量の抑制と、地球温暖化問題の啓発を目的に、環境省の主導で制定されました。記念すべき第1回目である2008年7月7日には、横浜ベイブリッジや東京タワー、札幌時計台など、各地でライトアップされている観光施設が、一斉にライトダウン。東大寺や大阪城など、各地の歴史的建造物も同様に証明を落としたのみならず、全国展開している大型商業施設でも、店舗ごとに証明を落とす活動が実施されました。このとき環境省が行った試算では、全国でこのようにライトダウンすることで、1日あたりの二酸化炭素排出量を420トンも減らすことができるとしています。

天の川を見ながら、地球環境を考えよう

あれから数年。「七夕の日に天の川を見ながら、国民みんなで地球環境の大切さを再確認し、その日はあかりを消して、地球にやさしい生活を見つめ直す」ための日、クール・アース・デーは、全国の自治体と施設で今も継続して行われています。2011年の東日本大震災で、被災地と周辺各地で電力供給量がひっ迫し、「節電」の意識が高まったことも、地球環境について考えることを後押ししました。2015年は、7月7日に加えて一年で最も日が長い夏至の日(6月22日)にも、夜8時から10時までの2時間を特別実施日として設定し、全国のライトアップ施設や各家庭の照明の一斉消灯を呼び掛ける「ライトダウンキャンペーン」が、環境省の主導で行われます。この両日の2時間は、全国103団体・1万件以上の施設で、施設内をライトダウン。18万kW以上もの消費電力削減を予定しているそうです。夏至の日と七夕の日に立ち寄ったスーパーマーケットが、20時過ぎて灯りを暗くしたら、それが「ライトダウンキャンペーン」。灯りを暗くすると、街が暗くなり、星の光が見えやすくなります。つまり、天の川がより一層美しく見えるようになるのです。早くおうちへ帰って、おうちの電灯も暗くして、天の川を家族みんなで眺めながら、地球環境に思いを馳せてみましょう。もともと、日本はGDP(国内総生産)あたりの温室効果ガス排出量が主要国の中で最も少なく、公共交通機関を使う割合が最も多い国で、江戸時代から「もったいない」の心でものを大切にする「エコ」先進国でした。近代化に伴ってエネルギー消費を前提とした生活が当たり前になってしまった今、天の川がきれいに見える地球環境になることを願って、七夕様の短冊作りと一緒に「クール・アース・デー」をおうちで実施してみませんか。

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