【千葉県長柄町】先人たちの家づくりの知恵「ホゾ加工」を学ぶ!二児の母が「職人技」に初挑戦

  • 2021年03月25日更新

こんにちは!ヨムーノライターで、「ヨムーノDIY女子部」副部長の海老原葉月です♪

私たちヨムーノDIY女子部は、千葉県の「長柄町(ながらまち)」で「女子が森でゼロから家づくりプロジェクト」に取り組んでいます。

ヨムーノDIY女子部「女子が森でゼロから!家を作るプロジェクト」って?

これは女子が、森林に生えている木を伐るところから「家」をまるごと作っちゃう日本初のプロジェクト。

「長柄町」周辺の都市近郊の農山村が抱える林業の課題解決と、町おこしをめざした活動です。フツーのDIYの枠を超えた、壮大なログハウスづくり計画!毎月レポートを掲載していますので要チェック♡

日本初「女子がゼロから家を建てるプロジェクト@千葉県長柄町」レポート

これまでの活動は、チェーンソーを使った杉の伐採、木の皮をむき、サンダーを使って磨く作業、丸ノコやインパクトなど木材加工に使う工具の使い方の練習をしてきました。

今回は、いよいよ実際の家づくりに使われる木材加工をほどこしました。

家づくりに必要な木材は、ただ丸太の表面を磨いてキレイにするだけでなく、木材同士がしっかりと接合し、補強しあえるように形を整えてあげなければなりません。

そこで今回学んだのは、家の柱や梁となる木材を組み合わせるための「ホゾ」加工です。

木材加工の最大ミッション!「ホゾ」作りに挑戦

「ホゾ」と聞いて、何のことか分かりますか?私たちDIY女子部のメンバーは、全員初耳。

ホゾと聞いた瞬間も、一同「???」でした(笑)。

木材と木材をつなぎ合わせるための突起を「ホゾ」、突起を差し込む穴を「ホゾ穴」といいます。

私たちが作ろうとしている家は、柱(ポスト)と梁(ビーム)に丸太を使った軸組み構法のログハウスで、作り方は「ポスト&ビーム工法」と呼ぶスタイル。

ホゾの形は、その役割によって様々。屋根などの荷重を柱に伝える「梁(はり)」は“横”向き、「柱」や、梁の上や床下などに立てる短い柱となる「束(つか)」は“縦”向きで使う材料です。

私がこの話を聞いたとき、パッと思い浮かんだのが「ジグソーパズル」でした。縦横の組み合わせがしっかりと計算され、正確に組み合わさっているのです。

言葉だけだと、ちょっと分かりにくいので写真をご覧ください。

実際に梁や柱となった木材のイメージはこんな感じ(先生の建てたログハウスです)。

木材が縦横に、がっちりタッグを組んでいますね。

現代の「ホゾ作り」事情!

ログハウスを作る際の、職人の手作り工法をハンドカットというのに対して、機械を使うのは“マシンカット”というのだそう。

実は、現代のハウスメーカーなどの契約大工さんは、ほぼホゾ加工をすることはなく、“全自動プレカット”という機械で形状を整えたものを、組み立てています。

手間、時間の短縮、そして正確さが求められる作業なので、もちろん機械化が進んだことはよいことだと思います。

ビジネスのAI化などはよく耳にするけれど、建築業界の最新ハイテク事情は、日常生活でなかなか聞く機会はありません。機会があれば見てみたいです。

でも、今回私たちが活動しているヨムーノDIY女子部は、ゼロから手作りで、きちんと時間や手間(+私たちの熟練?笑)をかけて、愛情をもって仕上げます。

だから、「ホゾ」作りは、すべて先生たちと一緒に自分たちの手で作ります。

「ホゾ」作りの内容を簡単にまとめてみました!

今回の活動は、想像以上に大変でした・・・。

DIYには自信のあった私ですが、何度、心が折れたかわかりません(笑)。それほど大変だったからこそ、完成した時の達成感は大きかったです♪

ホゾ作り工程①【墨付け(すみつけ)】

まずは、丸太に目印を付けます。差し金(さしがね)を使って、ペンや鉛筆で墨付け(すみつけ)をします。

ホゾの形状は、様々なパターンがあります。

今回は、縦90mm×横30mm×奥行き70mmのホゾ作りです。

ホゾ作りの工程②【丸のこ&のこぎりでカット】

墨付けの線に合わせて、丸のこやのこぎりを使ってカットしていきます。

この時、付けた墨の真上を切るのではなく、線の外側(切り落とす側)を切るのがポイント!

ほんの数ミリですが、この僅かな差で、ホゾ同士がピタッと噛み合うのか、噛み合わずに少し緩んでしまうのかの明暗が分かれるんです。

先生の指導のもと練習した丸のこで、墨付け部分をカットしていきます。

丸のこを使うには体幹がいるので、筋力なしの私は、丸のこはおろか最初は自分のフォームすらも保てないほどフラフラに...。

技術の習得の前に、まずは筋トレが必要でしたね(笑)。

丸のこの使い方と、丸太の進む方向を同時に考えるのまた難しく、丸のこばかりに意識がいってしまうと、墨付けどおりに切れず脱線してしまうことも多々ありました(笑)。

これも、回数を重ねて慣れていかねばなりませんね。

難しい~!!

丸のこの刃の厚みや、自分の立っている位置からの見え方などを「感覚的に計算」することが精いっぱいの私たちには、至難の業。

そんな初体験の感覚も、きっと家づくりが終わる頃には、職人さんたちが感じるプロの感覚に少しは育っているかな?なんて思いながら、夢中で取り組みました。

丸のこの刃が届かないところには、のこぎりを使って、木材の深い所まで切り込みを入れていきます。

ちなみに、丸のこを使った作業は、大量の木くずがわんさか飛んできます!

マスク(できれば防塵用)と、保護めがねの着用、それから作業後のお風呂は必須ですね♪

ホゾ作りの工程③【整える】

丸のこやのこぎりを使って木材に切り込みを入れたら、「げんのう(※)」という道具で余分な木材をたたき落とします。

つなぎ目は木の繊維で毛羽立ったり、切り込みの深さによって段になっている場合もあります。これを「のみ」を使って丁寧に削ります。

※...頭の両端にとがった部分のない金槌(かなづち)のこと。

最後に、ホゾの先端4面をのみで面取りして、ようやく丸太1本分のホゾの完成です!

すぽっと外れる瞬間が爽快です!

家を1軒建てるには、丸太は○本必要!?

1本分の作業すら、相当な疲労感でした。

ですが!私なりに調べてみたら、家を1軒建てる際に使う丸太は、何と約90本という情報も!(農林水産省HPより)

実際に、先生の家づくりでは100本前後を使ったとのこと!今回も同じくらいの本数が必要なのだそうです。

想像しただけゾッとする(笑)とともに、こうした丁寧な建造物を作るために「ホゾ」技術を生み出した先人たちへの尊敬の念と、現代の機械化に心の底から感謝の気持ちを抱きました。

気が遠くなりますが、今後もみんなで力を合わせて頑張ります♪

動画もチェック!

【女子がゼロから!森でログハウスつくってみた 第3話】が公開されました!
長柄町の活動に参加する、ミス日本みどりの女神「飯塚帆南」さんが加工場作りに挑戦する様子をご覧いただけます。

「長柄町林業体験型宿泊推進協議会」公式ウェブサイト

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