「愛の不時着」じゃないほうのヒョンビン最高傑作!まだ観てない人は必見「アルハンブラ宮殿」をマニアが解説

  • 2021年10月04日更新

こんにちは、年間480本以上の作品を鑑賞している映画ライターの白河さなです。

今回は、ヒョンビンの異なる一面を観られるドラマ「アルハンブラ宮殿の思い出」を紹介していきます。

スペインのグラナダの美しい街並みを背景に繰り広げられる、サスペンス要素満載のストーリー展開が魅力の本作をぜひ楽しんでくださいね。

「アルハンブラ宮殿」のあらすじ

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仕事でスペインを訪れていた投資会社の代表のジヌ(ヒョンビン)は、ある夜一本の電話をもらいグラナダへ向かいます。

電話相手は、革新的なARゲームを作ったというセジュ(チャニョル)。しかし彼の指定したホステルに彼の姿はなく、そこには彼の家族らしい女性ヒジュ(パク・シネ)がいました。

彼女はセジュの姉でした。セジュを待つ間ARゲームを試すことにしたジヌでしたが、そこで思わぬ相手に再会して事件に巻き込まれることに……。

「アルハンブラ宮殿」の見どころと魅力

先の展開が読めないストーリー

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AR(拡張現実)の世界がメインテーマの本作。出演作を決める際には、少しでも違う部分を見つけチャレンジすることにしているというヒョンビンは、本作が国内初のARをテーマにしたドラマだったことから出演を決めたとインタビューで話していました。

そんな本作はコンタクトレンズを付けることでARを体験できるゲームがテーマになっており、バグが発生したことからヒョンビン演じるジヌが思いもよらない事態に巻き込まれていくストーリーになっています。

毎話、時間軸を前後させて謎を解き明かす展開が繰り広げられる本作は、サスペンス好きならハマること間違いなし。

行方不明になったセジュはどこへ行ってしまったのか、ジヌの身に何が起こっているのかぜひ注目して観てくださいね。

ドラマというよりゲーム実況のよう

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一言でまとめると……リアルPUBGや荒野行動の世界。

ゲーム作成に携わったことがある方がシナリオを描いたのかというかんじの物語です。

ちなみに脚本家を調べてみると、イ・ジョンソク主演の「W」というドラマの作成をされた方でした。このドラマは、漫画の主人公が現実の世界に現れて、人間と恋に落ちるというこれまた奇抜な内容のストーリーです。他の韓国ドラマとは一線をかした作品を作る方ですね。

コンタクトをつけるだけで、実際の世界がゲームの舞台に代わり、敵が現れてその敵を倒していくたびにレベルがアップするという仕組みです。

ゲームなのにも関わらず、刀で傷つけられたり銃で撃たれたりすると、現実と同じくらい痛みを感じて、血も見えます。

さらに挿入曲も工夫されていて、ゲームを立ち上げたときのBGMに似ているんです。細かいところまで世界観を作りこんでいて、かなりのこだわりが伝わってきました。

ゲームにかかわった人が次々に謎の死を遂げる

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ジヌがゲーム上で殺した相手が、次の日死体で発見されるという事件が発生します。

傷はなかったので、不可解な点だらけでしたが自然死ということになります。ですが、ジヌは自分がゲーム内で殺したことと関係があるのではないかと考えます。

そんなジヌの元に、ゲーム内で殺したはずの相手が血だらけの姿で登場。

恐ろしくなったジヌは、ゲームをログアウトしようとコンタクトを外します。ですが……ゲームプレイに必要なコンタクトを外したのにも関わらず、ゲームの世界から抜け出せなくなります。

何度もゲーム上で殺した相手が現れて、自分の命を狙うので精神的に病んでしまうジヌ。睡眠薬で眠り続けたり、お酒のチカラに頼らないと生きていけなくなります。

ゲーム作成者の青年セジュさえも、行方不明になっており、自らが作り出したゲームに苦しめられていました。

もはや、ゲームをコントロールできる人が誰もいません。恐ろしいゲームだけが独り歩きをしている状態です。

ARゲームがあまりにもリアルなので、今が現実の世界なのか、ゲームの世界なのかわからなくなるのです。

セジュやジヌが見える世界は幻覚なのか?あるいはゲームのバグなのか。ゲームにログインしていない人には見えない敵なので、何を言っても頭がおかしくなったと思われて信じてもらえません。

ARゲームの設定・構成が面白い

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ゲーム内には、刀や銃の他に厨二心をくすぐるアイテムの数々が登場します。 

一番印象に残ったのは、「腕時計」というアイテムです。レベルが上がると手に入れることができ、5分だけ敵の動きを止められるという力があります。さらに、大勢の敵に囲まれたときに効果的な火炎放射器のようなアイテム。「ライター」と言って、火をつけて敵がいる場所に投げると、ボンっと爆発するものもありました。なんだかワクワクしませんか?

そして、興味深かったのが飲食店との提携です。もちろんお店は韓国ドラマ御用達の「サブウェイ」です(笑)

決められたセットを注文するとARのゲーム内でコインがもらえたり、実際にご飯を食べると、HPが回復するというシステムです。 コンビニとも提携して、「命の水」と呼ばれるジュースを購入して飲むと、ゲーム内での充電が完了してすぐにゲームを開始できるという制度もありました。

今でもゲーム内でアイテムを購入するというのはありますが、実際のお店で商品を購入することがゲーム内に反映されるというのが面白いです。経済も周りそうですよね。

少しずつ変化していくジヌ

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前妻と親友の裏切りにあい今の妻とも離婚の訴訟で揉めているジヌは、始めは皮肉屋で斜に構えた印象でした。

しかしこれまでの女性たちとは違い、自分のために涙を流し行動してくれるヒジュに出会ったことで少しずつ裏切られる前の柔らかい印象へと戻っていきます。

ヒジュの「恋人になって」発言に少し驚きながらも応えたジヌの、表情の変化にも注目です。表情ひとつで心の繊細な動きを伝える、ヒョンビンの演技から目が離せません。

秘書ジョンフンとの友情は胸熱で涙【ネタバレあり】

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ARゲームのバグにより、倒したはずの元親友ヒョンソクが何度も襲ってくるようになったジヌ。そんなジヌのことを周囲の人間が頭がおかしくなったと思う中、秘書のジョンフンは彼の役に立ちたいと自らゲームへの参加を希望しました。

そしてジヌと同盟を組んだことで彼自身にもバグが起こり、ARゲームで受けた傷で命を落とすことに。

しかし彼の出番はここで終わらず、クエストをクリアしようとしてジヌが危機に陥るたびに登場するんです。まるで生前の彼がジヌを助けるためにゲームを始めたという意思を尊重するかのように。

彼が登場するたびに、ゲームを始めた時の「見守るだけじゃもどかしくて」「あとで役に立つかも」というセリフが蘇る人も多いのではないでしょうか。

そしてそんな2人にもバグの削除と共に別れの時間がやってきます。その際のシーンもとても切なくて、彼が登場するシーンは涙なしには観ることができないんです。

本作を観る際には、ぜひジョンフンの活躍も注目してくださいね。2人の関係に胸が熱くなること間違いなしです。

パク・シネ演じるヒジュの衣装が可愛い

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両親を亡くし、一生懸命一家の大黒柱を務めてきたヒジュのファッションは、動きやすくて機能性の高い「シャツ×パンツ」スタイルが基本。

でも見ているだけでうっとりするような細かい刺繍や繊細なタックの入ったシャツなどの素敵なアイテムを合わせることで、カジュアルすぎないバランスを取っているのも魅力です。

他にも「パク・シネコート」と話題になったマキシコートファッションなど見どころが沢山。

ぜひ、真似したくなるヒジュのファッションにも注目してみてくださいね。

ドラマ「相続者たち」のオマージュ?

ヒロインのパク・シネが出演し、人気俳優イ・ミンホとの共演で話題を集めたドラマ「相続者たち」。

そんな本作は、第1話でパク・シネ演じるウンサンがイ・ミンホ演じるキム・タンにドリームキャッチャーをプレゼントするシーンがあり、ドリームキャッチャーは全話を通して何度も登場するキーアイテムとして描かれています。

そんなドリームキャッチャーが、「アルハンブラ宮殿の思い出」の第6話で登場。雨に濡れたヒジュが自分の部屋に戻り洋服を選ぶシーンで、クローゼットに掛けられたドリームキャッチャーが映っていました。

これが「相続者たち」のオマージュとして掛けられているかは不明ですが、わざわざスペインにいる「ヒジュの部屋」にドリームキャッチャーが掛けられているのには反応してしまいますよね。

ドラマ「愛の不時着」にも本作のオマージュが

オマージュ繋がりでもう一つ書くと、ドラマ「愛の不時着」にも本作へのオマージュがありました。

それはヒョンビン演じるジョンヒョクが、韓国に来てゲームにハマってしまうシーン。そこで「アルハンブラ宮殿の思い出」が流れるんです。

韓国ドラマは出演者の過去作とリンクさせたオマージュが度々登場するので、発見するとちょっとした喜びがあって楽しいですよね。

制作者側の出演者に対する愛も感じられて、とても好きな演出です。

天才プログラマーを演じているのはEXOのチャニョル

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本作の鍵となるゲーム制作者であり、ヒジュの弟であるセジュを演じているのは、韓国の人気アイドルグループEXOのメンバー・チャニョル。

本作では人前で話すのが苦手でおどおどしている青年を演じていましたが、普段はEXOでメインラッパーを務めています。

EXOでの彼を観たことのない人は、セジュとのギャップに驚くこと間違いなし!ぜひEXOでの彼の姿もチェックしてみてくださいね。

最新ドラマ「ドドソソララソ」で主演のイ・ジェウクは本作でデビュー

2020年10月〜11月に韓国で放送され、Netflixでも配信がスタートした最新ドラマ「ドドソソララソ」。

本作で主人公ジュンを演じたイ・ジェウクは、実は「アルハンブラ宮殿の思い出」の天才ハッカー・マルコで俳優デビューし、クレイジーさが滲み出る演技で話題になりました。

その後もドラマ「検索ワードを入力してください www.」や「偶然見つけたハル」などに出演してきた彼ですが、わずか2年での主演デビューという大出世。

確かな演技力を持つ彼は、今後の活躍も楽しみな注目俳優です。

「アルハンブラ宮殿」見るしかない!

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今回は、「アルハンブラ宮殿」のあらすじと見どころを紹介しました。いかがでしたか?

韓国ドラマ「愛の不時着」とは全く違うヒョンビンを見られます。美しいスペインの街並みも必見です。

映像が、現実の世界になったりゲームの世界になったり、時系列も前後するので注意深く見る必要がありますが、ゲームが好きな方や、これからのIT産業に興味がある方におすすめです。

「アルハンブラ宮殿」ぜひチェックしてみてくださいね!

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