今、なぜリノベーションが注目されているのか?|リノベーションO-uccino

  • 2021年03月22日更新

日本の住宅建築事情は、しばしば「スクラップ&ビルド」という言葉で表現されます。直訳すれば「壊して建てる」という意味になりますが、これは日本の住宅が、いわゆる「新築至上主義」であることを意味しています。近年、リノベーションが注目されている理由には、実はこうした背景が関係しているのです。

30年で建て替えられる日本の住宅

現在、日本では、年間で約80~90万戸の新築住宅が建てられています。日本の人口を考えれば、諸外国に比べて多い数字であると言えるでしょう。一方、これとは対照的に、中古物件の購入や補修に対する需要や投資は非常に少なくなっています。日本では長い間、とにかく新しい家を持つことがステータスの1つとされてきました。このような新築至上主義が根付いている日本では、約30年の周期で建物を壊しては新築するという「スクラップ&ビルド」を繰り返してきたのです。また、総務省の調査(「住宅・土地統計調査」2008年)によると、既存の住宅(中古ストック)の1割超が空き家になっていると言われています。つまり、住宅の供給は過剰な状態なのに、新築の住宅ばかりが次々と建てられているという現象が起こっているのです。これは、戦後の高度経済成長期に都市部で大量の住宅が必要になった際の名残ですが、少子高齢化や人口減が進む現在の日本の状況には合っていないと言えるでしょう。

環境保護の観点からも注目が集まる

こうした国内の状況の変化に伴い、政策の転換が図られました。それが、平成18年に施行された「住生活基本法」です。住生活基本法は、良質な住宅ストックを増やし、スクラップ&ビルドからの脱却を促進するための法律です。また、もう1つ重要な要素として「環境保護」の観点があります。これまでのようなスクラップ&ビルドを繰り返すことは、環境的にも好ましいとは言えません。住宅の解体時には大量の廃材が生まれ、新築時にはさまざまな材料が必要となるためです。環境保護の観点からも、中古住宅の活用は急務なのです。このように、良質な住宅ストックの形成が課題とされていることから、近年、住宅のリノベーションに注目が集まっています。既存の住宅に手を加え、あらたな住宅を生み出すリノベーションは、まさに今の日本に必要な考え方です。また消費者にとっても、新築に比べ安価な中古住宅が手に入るようになれば、そのメリット大きくなります。今後、リノベーションの重要性はさらに増していくと予想されます。

こちらもどうぞ

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ

新着記事