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子育てアドバイザー発【withコロナ】育児ストレスがを消す3つの方法

  • 2023年06月23日更新

こんにちは、くふうLive!編集部です。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、わたしたちの生活スタイルは以前とはガラッと大きく変化してきています。
やんちゃな男の子や、まだうまく話を聞けない小さい子どもが、そうした変化を受け入れられずに反発してきたとき、親はどう対応したらいいのでしょうか?

子育てアドバイザーの高祖常子(こうそ・ときこ)さんの著書『男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません! どならない、たたかない!で才能はぐんぐん伸びる』(出版元:KADOKAWA)の考え方から、いまの情勢下に役立つ子育てのヒントをご紹介していきたいと思います。

0~6歳までの男の子との向き合い方を教えてくれる本ですが、子どもの性別に関係なく実践できるテクニックが満載です!

【withコロナ】ステイホームで虐待のリスクが上昇

「親子で自宅にこもる時間が増えたことで、子どもが虐待を受けるリスクが高まっている」と専門家は警鐘を鳴らしています。外に出る機会が減ったことで、周囲が子どもの異変に気づきづらくなる側面もあるそうです。

外遊びでエネルギーを発散したい子どもたちを家に閉じ込めておくのは至難の業。「まだ聞き分けられない年齢」だと頭ではわかっていても、非常時には親のイライラもピークに達してしまいます。
全国の児童相談所には、「経済的な不安や外に出づらい閉塞感から、子どもを叩いてしまった」という親からのSOSも相次いでいるといいます。

厚生労働省の「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」委員などを歴任し、子どもの人権を守る啓発活動を進めている高祖さんは、「とくに男の子の親には、どこかに『男のくせに弱音を吐くな』という気持ちがある」と指摘します。

親のイライラ、不安は子どもに伝染する

世の中の変化に対して不安を抱いているのは、親も子どもも同じです。
まして、いちばん近くにいる親がストレスでピリピリしていたら、幼いながらに子どもはいち早くその雰囲気を察知します。
親のモヤモヤも子どもに伝わりますし、男の子だって弱音を吐いて当然です。

では、子どもから「幼稚園、イヤ!」「学校、イヤ!」「おうちにいるの、イヤ!」「コロナ、イヤ!」とイヤイヤを連発されたとき、親はイライラを抑え込んで、受け流すのがいいのか? それとも、叱りつける?
どうするのが、解決への道なのでしょうか。

子どもが不安や心配を抱くのはあたりまえ

親が「男の子なんだから」「もう小学生なんだから」と思っていると、「言っても仕方ないんだから、ごねないで!」と、子どもの言葉をさえぎりがちです。

高祖さんは、「まず、『○○のくせに』という考え方を変えましょう。子どもが心配や不安を抱くのはいけないことではないし、まず親がその気持ちを否定しないことが大切です」とアドバイスしています。

子どもの「イヤ!」は不安な気持ちの表れ。漠然としたイライラやモヤモヤを出せるのは、これまでに親が子どもの気持ちをきちんと受け止めてきた証拠です。
安心し信頼できる親子関係は、虐待を防止するとても大切なベースになるそうです。
家庭で気持ちを伝えたときに、「そんなバカなことを言うな」などと否定されてしまうと、子どもは親に自分の気持ちを言わなくなっていきます。

「子どもだって、不安な気持ちや心配を抱いて当然。それを伝えてくれる親子関係なんだ」と、考えるといいのかもしれません。

【withコロナの育児1】子どもへの聞き取りで「不安を小さく分解」する

「幼稚園、イヤ!」「おうちにいるの、イヤ!」とイヤイヤ言っているとき、子どもの心を占めているのは大きなモヤモヤです。
親は額面通りにその言葉を受け取らないで、「いったい、なにが不安なのか?」を丁寧に読み解く作業をするといいそうです。

「幼稚園、どうしてイヤなの?」と子どもに聞いてみると、「だって、これまでみたいにママと一緒がいいんだもん」と言うかもしれません。
そうしたら、「そっか~。ママも同じ気持ちよ! でもね、幼稚園の先生やお友だちも、あなたと会えるのをきっと楽しみにしてくれていると思うな」と、共感しながら、前向きな対話をしていきます。

「のんびり家でテレビを観たい」「久しぶりに会う友だちと、どんなふうに話していいのかわからない」「外で思いっきり遊びたい」「前みたいに自由に友だちと家を行ったり来たりしたい」。子どもの言葉をさえぎらず、否定せず、「うん、うん、そう思ったんだね」と相づちを打ちながら、聞いてみましょう。

子どもの中にあるモヤモヤした不安を大きなかたまりにしておくと、「どうしたらいいかわからない……」と逃げ出したくなるようなプレッシャーを親子ともに感じてしまうでしょう。
しかし、子どもが気がかりなこと、不満に思っていることを1つひとつ聞き出して、「不安」を具体的にほどいていくと、何かしらの解決策が見つかりそうです。

『男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません!』(KADOKAWA)より

【withコロナの育児2】限界まで抱え込まず、サポートを模索する

真面目な人ほど仕事も家事もめいっぱいがんばって、「親なんだから、子どもの面倒を見るのは当然。誰かに預かってほしいなんてわがままだ」と、自分に制約を課してしまうこともあります。

しかし、働き方の新しい体制を整えるだけでも大変なこと。「小さな子どもの面倒をみながらのテレワークは想像以上に過酷」という声もたくさん聞かれます。
そもそも乳幼児のお世話をしながら、同時並行で仕事をするのは無理な話です。子どもはまとわりついてくるし、仕事も進まないとイライラするなら、在宅のパートナーがいれば交互に子どもの世話をしたり、子どもの世話をしてくれる人を立てることも考えましょう。

しんどいのは、もちろん共働き家庭だけではありません。
専業ママやパパだってコロナ禍におけるつらさは一緒です。とくに、ひとりに育児が集中するワンオペ育児の場合は、感染に気を付けつつ、思い切り遊ばせられなかったりすると、親子ともにストレスが限界に達しそうな人も少なくないはず。

いちばんに考えたいのは、「親と子どもがよりよく過ごすための方法」です。 高祖さんは、「パートナーとの協力はもちろん、行政や民間のサポートを使ってほしい。自治体の子育て相談窓口を利用したり、保健センターに相談してもいいですね」と呼び掛けています。
保育園の一時預かり、ファミリーサポート、民間のベビーシッターなど、自分が住んでいる地域にはどんな子育て支援があるのか、家庭のスタイルに合う手助けをしてもらえるところを遠慮せず探してみてください。

【withコロナの育児3】情報を取り入れるのは1日1回にする

コロナが猛威を奮い出してから、テレビやネットには関連情報があふれるようになり、四六時中、不安をあおるようなニュースが流れてきます。
テレビやスマホに触れている時間が長ければ長いほど、ますます不安になってイライラする悪循環に陥りかねません。

高祖さんは、「正しい情報をキャッチすることは大切ですが、情報収集は1日1回などと決めて、それ以外の時間は思いきってデジタルデトックスしては」と勧めています。

デジタル断ちをしている時間に三密を避けつつ、親子で楽しむこともできます。
気分転換に近所を散歩したり、大人数にならない公園で友だち親子とランチをしたり、家で子どもと一緒に料理や掃除などをしてみたり。
不安になることが多いいまだからこそ、親にとっては子どもの話をよく聞くチャンスだともいえます。
親子でコミュニケーションを取ることは、お互いにとって、きっと豊かな経験になって積み重なっていくに違いありません。

高祖常子オフィシャルサイトより   参考記事1    参考記事2

『男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません! どならない、たたかない!で才能はぐんぐん伸びる』
著者:高祖常子
出版社:KADOKAWA
定価:1,300円(税別)

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ヨムーノ 編集部

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