【じゃがいもの正しい保存方法】保存期間や、実は危険な調理法も
- 2023年06月23日更新
こんにちは、ヨムーノライターの戸田綾子です!
みなさん、特売のじゃがいもを箱買いする、とれたてのじゃがいもを大量にもらう、という経験はありませんか?
じゃがいもは他の野菜と比べて、日持ちする食材ですが、実は「安全に食べるため」には、注意が必要な食材でもあるのです。「大量のじゃがいもをそのまま放置…」は、もってのほか…。「芽」が出てしまい、処理を誤ると食中毒になる危険性も!
ほかにも「野菜室で1年中保存」するのは、じつはNG。冷蔵保存したじゃがいもを揚げたり炒めたりすると、有害物質が発生してしまうことも。
ここでは、農林水産省のガイドラインに沿って、農家の人に聞いた、じゃがいもの保存方法と、その際の注意点について紹介していきます。ぜひ読んでみてください。
じゃがいもの「正しい保存方法」
じゃがいもの保存は、かごや穴をあけたポリ袋に入れるなど、暗くて涼しい、通気性のいい場所で保存しましょう。
20℃以上になると発芽したり、腐敗しやすくなるため、10℃くらいの涼しい場所が好ましいです。
冷蔵保存はなるべく避け、どうしても気温が高くなりがちな夏場などに限るといいでしょう。
じゃがいもの「日持ち期間(目安)」
家庭での長期間の保存はなるべく避け、じゃがいもはその都度必要な量を購入しましょう。ただし、収穫したてのものを近所の農家などからもらう場合は、下記の「日持ち期間の目安」を参考にしてください。
- 常温保存...夏は1週間程度、冬は2~3カ月程度
- 冷蔵保存...なるべく早めに食べる(※冷蔵保存は、外気温の高い夏場など)
じゃがいもを冷蔵保存する場合は、「揚げる」「炒める」といった調理には不向きです。糖の濃度が高くなり、アクリルアミドという有害物質の量が増える可能性があります。「煮る」「蒸す」といった水を使った調理法を選びます。
参照:農林水産省
じゃがいもの「芽」が出始めるのはいつ頃?
じゃがいもの芽が出始めるのは一概にいつからとは言い切れませんが、家庭での長期保存は推奨されていないため、なるべく早めに食べ切ります。
じゃがいもの芽の毒素について
じゃがいもの芽(芽とその芽の根元)や皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれています。
天然毒素を持つ食品を食べると食中毒をおこすことがあるため、これらの部分をしっかりと取り除くことが大切です。
芽の出てしまったじゃがいもは、芽の根元から「厚く深く」包丁を入れ、「ちょっと切りすぎたかな?」と思えるぐらい、きちんと取り除くと安心ですね。
参照:農林水産省
【じゃがいもの保存方法①】常温で「新聞紙」で包む
新聞紙で軽く包む
常温で保存する場合、直射日光の当たらない暗くて涼しい場所で保存するほか、じゃがいもを新聞紙で軽く包むのもおすすめです。通気性を確保しながらタッパーやボウルなどに入れておきましょう。
じゃがいもは湿気に弱い野菜なので、新聞紙で包んでおくことで、苦手な湿気を新聞紙が吸収し、じゃがいもの長持ちに繋がります。
収穫したてのじゃがいもを大量にもらった場合などは、2カ月~3カ月は休眠期間と呼ばれ、芽が出ることなく保存できます。
りんごと一緒に置いておく
りんごも、直射日光が当たらず、暗くて涼しい場所に常温で保存するのが基本です。りんごから放出されているエチレンガスは、じゃがいもの発芽を遅らせてくれる作用があるため、じゃがいもとりんごを一緒に保存するのもおすすめ。
じゃがいもが長持ちするため、家にりんごが余っていたら、ぜひ試してみてください。
【じゃがいもの保存方法②】夏場は冷蔵で早く食べ切る
冷蔵で保存する場合、じゃがいもを1個ずつ新聞紙で包みます。
まとめてビニール袋などに入れて口を軽く結び(完全に結ばず、通気性を確保しましょう)、冷蔵庫の野菜室で保存しておきましょう。
新聞紙で包む理由は常温保存の場合と同様に、湿気からじゃがいもを守るためと、冷蔵庫での冷え過ぎを防止してくれる利点があるためです。
ただし冷蔵保存では傷みも早いため、「煮る」「蒸す」などの適した調理法で、なるべく早く食べ切りましょう。
じゃがいもは正しい保存方法で、美味しく食べよう
今回は、じゃがいもの正しい保存方法を紹介しました!なるべく芽が出るのを遅らせて安全に食べたいですね。
寒さが増すこれからの季節、肉じゃがやスープ、あつあつのグラタンなど、じゃがいもを美味しく味わってくださいね♪
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4人の子育てに奮闘しながら、フリーランスの管理栄養士として細く長く活動しています。多くの方に共感いただけるような、時短かつ節約に特化した食に関する情報を発信していきます。よろしくお願い致します。
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