「鏡開き」はいつするもの?意味や由来・やってはいけないNG行為とは

  • 2020年11月29日公開

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「鏡開き」について、聞いたことはあっても意味や由来、いつ行うものなのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

鏡開きは正月飾りの鏡餅を下ろすときに行う、江戸時代から伝わる伝統的な行事のひとつです。鏡開きにはNG行為もあるので、新年のよいスタートを切るためには注意しなければいけません。

そこで今回は、意味や由来からNG行為やいつ行うかまで鏡開きの基礎知識を解説していきます。

記事の最後には、お餅のアレンジレシピもご紹介するので鏡開きをしたお餅を最後まで残さず食べてくださいね!

鏡開きとは?

最初に鏡開きの意味や由来、いつ行うものなのかをご紹介します。ただ何気なく飾っていた正月飾りの鏡餅にもしっかりとした意味があります。意味を知ることで、お正月を神聖な気持ちで迎えることができ、よい1年をスタートさせられるようになりますよ。

鏡開きの意味や由来

鏡開きとは正月飾りの中でも代表的な鏡餅を下ろして食べる行事のことです。鏡餅は年神様が家を訪れたときの依り代、いわば居場所のようなもの。また、鏡餅は人間と同じ霊魂が宿るとされる稲を用いて作られる食べ物です。霊力が強く神聖な食べ物としてお正月にお供えされるようになったともいわれています。そのため「切る」や「割る」といった言葉は縁起が悪いので、末広がりの意味を持つ「開く」を使い「鏡開き」というようになったのです。

また、年神様が宿っていた鏡餅には魂が吹き込まれているとされます。その力を授かり家族の無病息災の願いを込めて、鏡餅を食べるまでが鏡開きです。飾るだけではなく、下ろして食べる終えることまでが鏡餅の本来の意味を成すのです。最近ではパック詰めされた鏡餅が多いのですべて食べやすいですが、すべてお餅で作られた鏡餅でも神様に失礼にならないようにひとつ残らず食べたいところですね。

鏡開きはいつするもの?

鏡開きは1月11日に行います。そのため、年神様が宿るとされる「松の内」期間の1月7日が過ぎ、他の正月飾りを下ろしても鏡餅は飾ったままにして問題はありません。ただし、地域によって異なり関西地方などでは1月15日が松の内です。1月15日が松の内の場合は1月20日に鏡開きを行うのが一般的です。地位域の習わしに沿って行うようにしましょう。

これほどに地域によって差が出るのは、江戸の習わしが大きく関係しています。一説では江戸で起こった大火が関係しており、燃えやすい松などを使用した正月飾りを早めに下ろすようにと幕府が松の内を7日にしたと言われているようです。

また、江戸幕府の3代将軍である徳川家光の命日が4月20日のため、それを避けて11日になったという説もあります。このように松の内の期間や鏡開きを行う日は、歴史や風習によっては地域ごとに違いがあるのです。

鏡餅は乾燥してしまう前に食べたいという気持ちは分かりますが、神様の居場所がなくなってしまうので鏡開きの日までは飾っておきましょう。

鏡開きでやってはいけないNG行為とは?

鏡開きの行事は武家から始まった習わしのひとつです。そのため、縁起のいい食べ物とされる鏡餅を、切腹を連想させてしまう「切る」という言葉や刃物を使うことは避けられてきました。また、包丁で切る行為は「縁を切る」ことを連想させるため、縁起が悪いとも言われているようです。

そのため、食べやすい大きさに整えるときは「切る」のではなく木槌や金槌などで「割る」のが最もよい方法です。あくまでも切るという行為がNGなので、それ以外の方法ならどのような方法でも問題はありません。

また、鏡餅をずっと飾っていたり食べなかったりするのは、家に来てくれた神様に失礼になあたります。できる限りお餅を残したり捨てたりはせず、すべて食べるようにしましょう。家族の無病息災を祈願するため、できる限り家族全員でお餅を食べたいですね。

樽酒を開ける行為も「鏡開き」?

創立記念や開店祝い、結婚式などの記念日に大きな樽酒を木槌で開くことも「鏡開き」といいます。これは酒屋さんが樽酒の蓋を鏡と読んでいたことからはじまり。丸い形から「円満」や「末広がり」といった意味をもっているため、現在でも新たなスタートや節目の行事として受け継がれているのです。

お酒もお餅と同様に原料はお米のため、とても神聖な飲み物とされています。そのため、健康や幸福を祈願し樽を開いた後は、参列者でお酒を酌み交わしますますの成熟を願うのです。

お餅の鏡開きと樽酒の鏡開きは言葉と同じようにどちらも、新たなスタート時や区切りのときに無病息災を祈願するという同じ意味合いがあります。

お家でできる「鏡開き」の方法

これまでに鏡餅は刃物で切っては行けないと説明してきました。伝統的なお餅でできた鏡餅の場合、飾られている間に乾燥してしまうことがほとんど。というより、鏡餅を食べやすい大きさに木槌などを使って叩き割るにはひび割れるほど乾燥しているほうが理想的です。木槌がない場合は金槌を使っても問題はありませんが、硬いと割ったときに破片や粉々になるものも出てきます新聞紙などの紙に包んでから割るとよいでしょう。

カチカチに硬い状態のお餅は叩き割れますが、飾っている期間が短いなどの理由で完全に乾燥していない状態の場合もあるでしょう。木槌などで割ることができない鏡餅は手でちぎります。

手でちぎるのには少し硬すぎるのであれば、水に数時間浸けて少し柔らかくしてみましょう。すぐに食べたいときは、お湯に浸すと短時間でやわらかくなります。それでも時間がかかる場合は、耐熱皿にお湯とお餅を入れてレンジで温めます。レンジを使うとお餅が一気に膨らむので、様子を見ながら短い時間で加熱していきましょう。

最近ではスーパーなどで売られている多くの鏡餅はパックのものが多くなりました。カットされたのし餅が入っているので、鏡開きをするときには手間は掛かりません。とても便利ではありますが、時代とともに古くから受け継がれてきた文化が薄れてしまうのは少し寂しいさも感じます。どうして「鏡開き」というのかやマナーなどは子どもたちにもしっかりと伝えていきたいものです。

中には今でも伝統的な鏡餅を飾るご家庭もあるでしょう。また、この記事をきっかけに鏡餅や鏡開きの意味や由来を理解し、今年からはお餅でできた鏡餅を飾ってみようと思われた方もいるかもしれません。次にお餅を使った簡単レシピをご紹介するので、鏡開きでできてしまった小さな欠片も美味しく食べてくださいね。

鏡餅を使った簡単レシピ

お餅料理といったら、お雑煮やお汁粉が定番レシピですよね。硬いお餅を使うので煮る調理方法であれば、お鍋の締めで食べるのも冬ならではの人気レシピです。しかし、毎年食べているので少し飽きてしまっている方も居るのではないでしょうか。そこでここでは、お餅のアレンジレシピをご紹介します。

細かいお餅も残さず食べよう!手作りおかき

鏡開きをしてできてしまった小さなお餅は、油で揚げておかきにするのがおすすめです。鏡餅の場合すでに乾燥しているので、そのまま揚げて塩を振ったら出来上がり!もちろん、大きなお餅も1cm角ほどのサイズにすれば大量のおかきを作ることができます。

カリカリに揚がったおかきは、子どものおやつや大人のおつまみとして人気。止まらなくなるので、あっという間に完売です。

お正月の食材を使った融合アレンジ!明太餅チーズ

お餅とチーズの組み合わせだけでも美味しいのに、そこに明太子を加えてしまった「明太餅チーズ」。

調理方法はとても簡単。焼いたお餅にチーズと明太子をトッピングするだけです。明太子は皮を取り除いて中身だけにして、焼いたお餅にチーズと一緒に乗せましょう!ろっとしたチーズの中にある明太子の辛味がちょうどいいスパイス!辛いのが苦手という方でもチーズを使うことでまろやかになるので、美味しく食べられますよ。

和と洋の融合レシピ!もちピザ

市販のピザ生地にお餅・ピザソース・チーズをトッピングして焼くだけの簡単レシピです。ピザ生地の代わりに余りがちな餃子の皮を使うのもいいですよ。ただし、餃子の皮は焦げやすいのでお餅も小さくするのがポイントです。おやつや小腹がすいたときにおすすめですよ。

また、もちピザは餅を生地として使う方法もあります。フライパンにお餅を平べったく焼き、その上にピザソースとチーズをトッピングすると完成です。どちらも、お餅とチーズの最高の組み合わせを楽しめるレシピなので、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

鏡開きはこんなにも神聖で意味の合ったことということが分かりましたね。 これまで、お正月だから飾っておこうと雰囲気づくりに飾っていたという方も、今年からは今までよりもよりよい一年のスタートを切ることができるでしょう。

鏡餅は飾るだけではなく、ひとつ残らず食べるまでが鏡開きです。神様に祈願して1年の無病息災をお祈りしましょう。

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