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「消毒しすぎて手がガサガサ(涙)」を卒業したい!医師に聞いた「手荒れ」改善方法

  • 2020年12月03日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

新型コロナウィルス感染対策によって、手洗い・手指消毒が徹底されるようになりました。どこに行っても消毒液が置いてあるので、こまめな手指消毒が習慣になり水場があればすぐに手洗いをするという人も多いですよね。それによって感染が予防できるメリットはとても大きいです。

その一方で、最近、例年以上に増えているのが手荒れの悩みです。 今回は、手荒れの原因と対策・治療について、医師の金城里美先生に教えてもらいました。

今年の冬は手荒れしやすい?その原因は?

冬は外気が乾燥して1年のうちで1番手荒れが起こりやすい季節です。特に今年の冬は、コロナウィルス感染対策による手洗い・手指消毒の普及によって、手荒れに悩む方が例年よりも増えるのではないかと思います。

手洗い・手指消毒をするとどうして手荒れになるのでしょうか。手荒れが起こるメカニズムについてお話しします。

①手の乾燥

手荒れは皮膚の乾燥から始まることが多いです。
もともと手のひらは体の他の皮膚と異なり、皮膚の表面に油を分泌する皮脂腺がないため、乾燥しやすい部位です。その上、手洗いの回数の増加と、洗浄力の高いハンドソープや、アルコールなどの消毒液の普及によって、必要な皮脂まで取りすぎてしまうと、手の乾燥が悪化してしまいます。

そして、皮膚が乾燥すると皮膚のバリアが弱くなり、菌や刺激物質が侵入しやすくなることで、湿疹、かぶれなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。

②手につくものによる刺激

手につくものによる刺激も、「刺激性接触皮膚炎(かぶれ)」を引き起こすことがあります。 身近な刺激には、以下のようなものがあります。

  • 化学的刺激:アルコールなどの消毒液、ハンドソープ、洗剤・シャンプーなどの界面活性剤、接着剤、化粧品
  • 物理的刺激:紙や布などの摩擦

このように、新型コロナウィルス感染対策のために、消毒液やハンドソープをよく使うようになったことやへ、手洗い後の紙や布などの摩擦の増加は、手荒れの増加につながると言えます。

③アレルギーによる皮膚炎

アレルギーによる皮膚炎は、「アレルギー性接触皮膚炎」と言われます。特定の物質(アレルゲン)に対するアレルギー反応によるもので、前項の刺激性接触皮膚炎よりは少ないものの、手荒れの原因となっている可能性があります。 具体的には以下のようなアレルゲンがあります。

  • 食材:エビなどの魚介類、リンゴ、キウイ、モモ、マンゴーなど
  • 植物:菊、ウルシなど
  • 金属(ニッケル、クロムなど):ドアノブ、水道の蛇口、手すり、携帯電話など
  • その他:消毒液、洗剤、ハンドソープ、ラテックス手袋、化粧品、革製品など

この場合は、原因がはっきりしているため、アレルゲンとなる物質を避けることで改善することが多いです。例えば、アルコールがアレルゲンとなっている場合は、アルコール以外の消毒液を使うことが解決策につながります。

④その他の原因

手荒れと似た症状で、以下のような皮膚疾患があります。手荒れ対策をしても改善しない場合は、病院で相談するようにしましょう。

  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
    慢性的な皮膚疾患で、手のひら、足の裏を中心に膿の溜まった膿疱ができます。

  • 手白癬(てはくせん)
    手への水虫の感染で、手の皮膚がぽろぽろむける、赤みがあるなどの症状が出ます。

  • カンジダ性指間びらん症
    指と指の間に赤みやジュクジュクなどの症状が出ます。

簡単にできる!手荒れの対処法

手荒れは、生活の中のちょっとした工夫で改善することができます。簡単に始められる毎日の習慣をご紹介します。

  • ハンドクリームをこまめに塗りましょう。
    ハンドクリームは常に目のつくところに置き、外出の際の鞄にも入れておくなどして、塗り忘れを防ぎましょう。
  • 必要以上に何度も手洗いや手指消毒をすることは避けましょう。
  • 手洗いの後は自然乾燥させずに、指の間までやさしくふき取りましょう。
  • ハンドドライヤーは皮膚を乾燥させるので避けましょう(ハンカチやタオルなので拭き取りましょう)。
  • 食器用洗剤は低刺激性のものや、薄めたものを使いましょう。食洗機の使用や漬けおき洗いもおすすめです。
  • 水仕事の際はゴム手袋を使いましょう。
  • 就寝時はハンドクリームを塗って綿の手袋を付けると効果的です。

ハンドクリームはどう選べばいい?

たくさんのハンドクリームが販売されていて、選ぶのに困ることも多いと思います。選ぶポイントとして、以下の3点をご紹介ます。

①保湿効果のある成分が入っていること

保湿効果のある成分には、ヘパリン類似物質、セラミド、グリセリン、尿素、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどがあります。
(例)カルテHDシリーズ:https://carte-beauty.com/

②保護効果のある成分が入っていること

保護効果のある成分には、天然油脂、長鎖脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリン、リン脂質などがあります。
(例)キュレルハンドクリーム:https://www.kao.com/jp/curel/crlhandcream00.html

③成分がシンプルなもの

かぶれやすい人は、できるだけ成分がシンプルなものを選ぶことをおすすめします。香料などが入っていると、人によっては皮膚が刺激を受けてしまう場合があるためです。

手荒れが改善しない場合は病院の受診を

日常の対策とハンドクリームの使用だけでは改善しない場合は、病院の受診をおすすめします。

病院での治療は、
①保湿剤による保湿 ②ステロイドの塗り薬による治療
がメインになります。

特に、痒み、赤みが強い場合は、ステロイドの塗り薬が必要な場合が多いため、病院でしっかり治療を受けるようにしましょう。

漢方薬による手荒れ対策

「手荒れの改善のために時間や労力をかけられない」「すぐに生活習慣を変えるのは難しいかも……」という方におすすめなのが、漢方薬です。

手荒れを含む肌荒れに悩まされている場合、原因は体質であることも多いのですが、漢方薬はこの体質を「良い体質」に変えるために心身全体に作用します。
もちろん、バランスの取れた食事や、体質に合った習慣を続けられるのであれば、それに越したことはありませんが、たとえ理想どおりにできなくても、自分に合った漢方薬を毎日のむことで、肌荒れしにくい、望ましい体質を目指すことはできるでしょう。

【手荒れをしやすい方におすすめの漢方】

  • 温経湯(うんけいとう)
    虚弱なタイプで冷え症、手足がほてり、唇が乾燥しているような人の手の乾燥、荒れ、あかぎれに用いられます。

  • 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
    体力は中くらい以上で、肩こり、頭重(ずじゅう)、めまい、のぼせ気味だが足は冷えるなどの症状がある人の手荒れに用いられます。

  • 三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)
    手足のほてりが強く、痒みを伴う湿疹、皮膚炎がある場合に用いられます。

  • 麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
    体力が中くらいの人の関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足の荒れ(湿疹や皮膚炎)などに用いられます。

ただ、注意しなければならないのは、選んだ漢方薬が自分の今の状態や体質に合っているかどうかということです。もし合っていなければ、目指している健康状態を手に入れられないばかりか、副作用がおきることもあります。

自分に合う漢方薬を手軽に見つけるための専門サービスとして、A Iを利用した「あんしん漢方」が話題になっています。そういったサービスを活用するなどして、漢方に精通した専門家に相談することをおすすめします。

この冬を手荒れ知らずで乗り切ろう

手荒れの原因と対策、治療法について解説しました。 乾燥と感染対策によって誰もが手荒れしやすいシーズンですが、日々のケアを習慣にして、手荒れ知らずで冬を乗り切りましょう。

手荒れについて教えてくれたのはこの方

皮膚科医 金城 里美
 
薬剤師/医師。東京大学薬学部卒業後、医師を目指して、東京医科歯科大学医学部に入学。体、精神とも関わって多様に現れる皮膚の病態に興味を持ち、皮膚科医の道を選ぶ。卒業後、大学病院、総合病院、クリニックでの皮膚科勤務を経て、一般皮膚科から美容皮膚科まで皮膚科領域の診療を幅広く行う。 現在、総合病院の皮膚科常勤医として勤務。3児の母。皮膚がより良くなることで、その人の毎日がより明るくなることを目指して日々診療を行う。⇒あんしん漢方(オンラインAI漢方) ⇒不調の改善に!無料体質判定はこちら

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ヨムーノ編集部

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