2020年【韓国3大ヒット作】「愛の不時着」「梨泰院クラス」「サイコだけど大丈夫」マニア視点で振り返り

  • 2021年08月18日更新

こんにちは、年間480本以上の作品を鑑賞している映画ライターの白河さなです。

クリスマスを終えると、すぐに年末年始。コロナ禍で辛抱の冬とも言われていますが、そんな時こそおうちで話題の韓国エンタメを楽しんでみませんか。

さて、今回は、今年の新・韓国エンタメブームを牽引した「愛の不時着」「梨泰院クラス」「サイコだけど大丈夫」の3大ドラマを振り返ります。

それぞれの作品が、ここまで世界的ヒットになった理由と影響力、最も印象に残るシーン、そして主役を演じた俳優の素晴らしさと今後の期待について、マニアの視点でまとめました。

①「愛の不時着」

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<ここまでの世界的ヒットとなった理由>

北朝鮮にパラグライダーで不時着する、という危険すぎる非日常感「吊り橋効果」と、そんな非日常の中で出会い、助けた相手を好きになる「認知的不協和理論」。

許されない恋という「ロミオとジュリエット効果」まで兼ね備えるという、人が恋愛に夢中になる要素が全て詰め込まれているドラマといっても過言ではありません。さらに、北朝鮮ではどんな暮らしがされているんだろう?という視聴者の好奇心も刺激していると言えます。

<見たら絶対ハマる、このシーン(第15話のここを見るべき!)> 

15話でセリを守るため、すべてを自分が背負うと決めたジョンヒョク。「君を利用するためにここに来た」とまで言いセリをわざと突き放しますが、セリが倒れたと知ると、走っていき、ただただ涙を流しながらセリが目を覚ますまでそばにいます。

二人が愛し合っているのは、誰の目にも明らかなあの場面は涙が止まりませんでした。走って彼女のもとに向かう場面にジョンヒョクのセリフはありませんが、彼のセリへの思いが見る人すべてに伝わってくるシーンです。

<役柄と俳優の見どころ、今後の期待> 

とにかく、ヒョンビンは目の表情の演技がすごいです。何も言わなくても、見ている人の感情を動かす力があると思いました。命をかけて彼女を守るという、普通の人が演じたら少しく大げさに感じる物語も、ヒョンビンが演じると、なぜかリアル感がでてきます。

これからも、誰もみたことのないヒョンビンを見せてほしいです。例えば、ヒロインを包み込む包容力がすごいヒョンビンだからこそ演じられる父親役とか見てみたいですね。

②「梨泰院クラス」 

画像出典:PRTIMES

<ここまでの世界的ヒットとなった理由> 

復讐のために一人の男が人生をかける、というありきたりなストーリーに見えて、その計画の緻密性・大胆性に、驚かされます。計画が具体的すぎて、こんな風にすれば大きな組織相手でも戦えるのかと思わせるくらいです。よって、今まで韓国ドラマを見なかったサラリーマン世代、さらには経営者、芸能人の心まで掴んだのでしょう。

復讐ではないにしても、何かの世界で成功する人には、セロイと同じ共通点があるのかもしれません。

<見たら絶対ハマる、このシーン(最終話のここを見るべき!)>

最も印象に残ったのは、宿敵である会長がセロイに土下座するシーン。まさか許すのか?と思いきや…「僕を甘く見ていますね」。この時のセロイの表情を見たときは、体の芯からゾクゾクしました。思わず、会長に同情してしまうほどです。

年を取った会長を見ていると、人生は儚いとすら思いました。ですが、ここで許してしまうと、ストーリー的に綺麗すぎて面白くないんですよね。ここでしっかり自分の信念を貫き通したセロイを見ていると、スカッとしました。

<役柄と俳優の見どころ、今後の期待>

「梨泰院クラス」ではいい意味でパク・ソジュンのキラキラ感が消えていて、歩き方一つとっても、彼にセロイが憑依したように見えました。一人の男の人生物語を見ているような気分になり、自然とセロイに感情移入し、応援している自分がいました。

今も、世界のどこかでセロイが生きているんじゃないかと思ってしまうほどです。セロイのカリスマ性を演じきったパク・ソジュンには、病院の闇と戦う正義感あふれる医者の役などを演じてみてほしいです。

③「サイコだけど大丈夫」 

Netflixオリジナルシリーズ「サイコだけど大丈夫」独占配信中

<ここまでの世界的ヒットとなった理由> 

現代人ならだれもが抱えている心の傷が、人を愛することで癒し癒されていくという観点で描いた今までにないラブストーリーだと思います。家族愛、家族間での依存と執着、依存と愛情の違いなど、難しいジャンルにさりげなくもズバッと切り込んでいるドラマです。

童話のタイトルに基づいて構成されているのと、映像の世界観が唯一無二なので、恐ろしいのにどこか懐かしいような不思議な感覚になりました。

<見たら絶対ハマる、このシーン(第15話のここを見るべき!)>

男らしく、ムニョンを抱き寄せてキスをするシーン。今まで抑えていた、ガンテの男の部分が一気に現れます。しかも軽くキスをした後、次はじっくり焦らすんですよね。

この時に、目は軽く開けてじっと見つめてくるのもポイントです。え!ガンテこんなことまでできるの?とファンの心をわし掴みにするシーンといっても過言ではありません。ムニョンがこの時を心待ちにしていたのはもちろん、全ファンがキターーーー!と思ったはずです。

<役柄と俳優の見どころ、今後の期待> 

キム・スヒョンは、なんだか振り回されていてほしい俳優なんですよね(笑)。
それが「サイコだけど大丈夫」でよくわかりました。この人なら振り回しても大丈夫、という安心感と、すべてを包み込んでくれるような包容力が全身から溢れています。

そんなキム・スヒョンの違う面を見られるとしたら、過去に秘密がある悪役だと思いました。今度はキム・スヒョンがサイコパスを演じるというのも見てみたいですね。

いかがでしたか?
韓国エンタメ業界は、来年もさらに面白く変化していきそうです。今年の話題作を超える作品が出てくるのか、とっても楽しみですね。

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