洗濯機任せは間違いだらけ!?プロが教える洗濯術「節水モード」は汚れが落ちない理由とは

  • 2021年03月30日更新

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA(リブレ ヨコハマ)」を経営するかたわら、劇団四季、シルク・ドゥ・ソレイユ、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う洗濯プロ集団の洗濯ブラザーズ著書『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。

日本の洗濯機は節水モード。水の量は多めに設定しよう

水の量が少ないと、汚れが繊維にもどってしまう

クリーニング業に携わっている人たちの間で、よくこんな言葉が交わされます。

「家庭では、キレイなすすぎはできないからね」

すすぎに対する本気度が、プロと家庭とでは大きく違います。
何が違うのかというと水です。水の質と、水の量。
近ごろ、「オゾン水」という特別な水で洗うクリーニング屋も増えてきました。オゾン水は、それ自体に殺菌・漂白効果があり、洗浄力の高さと、繊維へのやさしさを兼ね備えている理想的な水です。

ただし、家庭でこれを真似るのは、とても難しいです。高額な設備が必要です。
でも、水の量なら変えられます。

ほとんどの人が、全自動洗濯機を使っていると思います。
全自動洗濯機は洗濯槽にセンサーがついていて、洗濯物の重さと体積を測って、自動で水の量を計算し、スタートボタンを押すと水がジャーッと流れてきます。
とても便利ですが、「汚れをしっかり落とす」という観点では、この便利さが仇になっていると言わざるを得ません。

なぜなら、日本の洗濯機は自動的に節水モードになっているからです。ボクらプロから見ると、圧倒的に水の量が足りないのです。

節水はとても大切なことですが、洗いの段階で水が少ないと、汚れがしっかり浮き上がってくれません。

さらに、肝心なすすぎのときに水が不足していると、せっかく離れた汚れが、また繊維に戻って(!)しまいます。
部屋干しのイヤな臭いや、黄ばみ、黒ずみは、このせいで起こります。
だからプロは、水量の設定をすごく大事にしています。ここが本洗いのいちばんのポイントです。
家庭用の洗濯機なら、基本設定より水量を一段階上げるか、いっそ満水にしてもいいくらいです(洗濯物が少ない日も、です)。

そうすると洗濯槽の中で服がよく動くので、汚れがしっかり落ちてくれます。
またドラム式洗濯機はすすぎのとき水が少ないので、すすぎの設定を「注水」にするのがおすすめです。ふつうは洗濯槽にたまった水ですすぐのですが、注水は、新しい水をどんどん注ぎ入れながらすすいでくれるので、そのぶん使用する水が多めになります。

「洗剤を多めに入れると、汚れが取れやすい」○か×か?

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洗剤の入れすぎは逆効果!
洗剤の量を増やすと泡が立ちすぎてしまい、その泡が逆に汚れを保護して、繊維から汚れがはがれづらくなります。
また、洗剤の濃度が濃すぎると、しっかりと洗剤をすすぎきれないという問題が生じます。

すすぎきれずに洗剤が繊維に残ると、そこに黄ばみが生じたり、部屋干し臭を起こす菌が増殖したりする原因になります。
つまり、洗剤を多めに入れると汚れが取れるどころか、汚れを取りづらくして、さらに別の汚れまで発生させてしまうのです。
洗剤は、パッケージに書かれている使用量をしっかり守るのが正解なのです。

「スーツ、カシミヤ、シルクの服など、たいていのものは自宅で洗える」○か×か?

大正解!
皮革や、レーヨン、キュプラ、アセテートなど水に弱い繊維を除いて、ほとんどの衣類は家で洗うことができます。
スーツや学生服、ダウンや羽毛布団、コート、それにウエディングドレスだって可能なのです。
水で洗うとトラブルが起こる生地だけは、ドライクリーニングに出す必要がありますが、それ以外は自宅で洗えます。
これで、クリーニング代を年間10万円も節約した人がいます。
その方法を本書で詳しく紹介していきます。

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