【家庭教師が教える38のルール】塾の宿題は全部やってはいけない!目的は「正解を出す」こと

  • 2021年03月30日更新

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

中学受験を取り巻く社会環境は大きく変化しています!
今の子どもたちに求められるのは、 3つの力。

思考力(論理的な思考法や多様な発想法)、(とっさの)判断力、表現力(その思考や判断を実現する力)。

こうした力を身に付け、主体的に、自分の力で生きていける子どもを育てるための38もの実践的なルール・方法を解説。

ここでは、プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康著書『わが子が勉強するようになる方法 2500人以上の子どもを超有名中学に合格させた「伝説の家庭教師」が教える超実践的な38のルール』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。

塾の宿題は全部やってはいけない

宿題の本当の目的は「正解を出す」こと

進学塾では、多量の宿題が出されます。
でも、塾の宿題を何から何まで全部やる必要は、実はありません。

いやむしろ、やるべきものとやらないものを、上手に取捨選択してほしいと思っています。

かつて私も、大手塾で一度に100名以上を教える「日曜特訓授業」を担当していた経験がありますから、宿題を出す先生方の気持ちは十分にわかります。

あの子にはあの問題が必要だし、この子にはこの問題が……と考えると、どうしても宿題の量が多くなってしまうものなのです。

そして、集団指導塾は全員に同じ宿題を出さざるを得ません。
もし「Aくんはここをやらなくてもいいよ」と一言でも言おうものなら、「先生、えこひいき!」と、不平不満の声の大合唱になってしまいます。

しかも、どの塾でもテキストは「これをやり切れば、誰でも御三家に合格できる」量と質を誇っています。そして授業は、クラスの上半分の成績の生徒を対象にして、どんどん進みます。

そういった状況のなかで与えられた膨大な量の塾の宿題を完全にこなしきろうとすると……、「正解を出す」という目的がスッポリと抜け落ちて、宿題を終わらせることだけが目的になってしまいます。

パニックの末に「こういう問題のはずだ!」と決めつける子ども

近年、小学4年生や5年生のお母さんから、「一日中勉強ばかりやっているのに、成績が下がってきた」という相談を受けることが増えています。

その原因は、「終わらせることが目的の勉強」にあります。
子どもは、時間がないと感じ「大変だ」と思った時には、ほとんど全員が同じ行動をとります。

まず、問題文をバッと斜め読みします。
眺めると言ってもいいかもしれません。

そして、目に入りやすい言葉(数字や漢字)を頼りに、「これは、こういう問題のはずだ!」と決めつけます。
次に、その問題を解くのに使えそうだなと感じる解き方や公式にあてはめようとします。

このような、物事の「筋道の理解」や「納得」を置き去りにした学習、すなわち3つの力の発揮からはほど遠い学習でも、小4の前半まではなんとかなってしまいます。

小4の前半までは解き方の種類が少なく、「これは、こういう問題のはずだ!」という決めつけを行っても、正しい場合が多いからです。

ところが小4後半から小5にかけて、それではうまくいかなくなってきます。
そして小5の後半には、同じやり方ではことごとくはずれてしまうようになるのです。

わが子が勉強をがんばっているのに成績が上がらないと感じていらっしゃるのでしたら、今すぐに、「終わらせることが目的の勉強」になっていないかをチェックしてください。

その方法は簡単です。
子どもが勉強している正面に座り、問題文の行数分だけ、子どもの視線が往復しているかどうかをよく観察してみてください。

「5行の算数の問題なのに、2回しか視線が往復していない」ならば、問題文をしっかり読んでいない、斜め読みの状態です。

わが子にそんな間違った学習習慣があるとわかれば、すぐにでも学習量の調節をしてあげてください。宿題も、取捨選択すべきです。

それにより子どもの過剰な負担感を解消し、次に問題文を丁寧に読む練習をさせてください。
鉛筆でなぞるようにしながら「頭のなかで音読するように黙読する」練習です。

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