住宅購入、古くなったらどうする?

  • 2021年03月22日更新

住宅購入直後のわが家は、理想的に感じられるものです。真新しい壁紙、美しいキッチン、光を反射して輝くような床。しかし、マンションでも一戸建てでも、時間が経過するにつれて徐々に老朽化していくということを忘れてはなりません。実際に住み続けていると、住宅にはどのような問題が生じてくるのでしょうか。また、その対処にはどの程度の費用が発生するのでしょうか。

建物を守る外装のメンテナンス

住宅購入の直後から建物の老朽化は始まっていますが、実際には、雨漏りなどの不具合が出るまであまり気にしないという方が多いようです。建物のメンテナンスにはそれなりの費用が必要なので、「不具合が起こるまで考えたくない」という方が多いことにも頷けます。しかし定期的なメンテナンスによってトラブルを早期発見することで、補修の規模が小さくなり、長期的なメンテナンス費用はむしろ節約になるということを知っておきましょう。とくに建物の外装が傷むと、見た目が悪くなるだけでなく、建物内部に雨水が浸入して寿命を縮める原因となります。雨漏りは決して放置してはいけません。屋根や外壁は早めのメンテナンスを心がけましょう。一般的な塗料は10年前後で劣化してくるので、新築から10年経ったら専門業者による診断を受け、屋根や外壁の塗装を検討しましょう。サッシや外壁同士の接続部に充填するシーリングもヒビ割れて雨漏りの原因となるので、一緒に打替えをすることをおすすめします。屋根や外壁の塗装もシーリングの打替えも足場が必要な作業なので、一度にすませると足場代の節約になります。塗装をしていても30年程度で屋根材や外壁材そのものが傷んでくるので、葺き替えや貼り替えといったリフォームが必要です。外壁塗装の料金は目安として、一般的な住宅で100万円前後といわれていますが、塗装面積や塗料の種類、地域などによって大きく異なります。このほかに屋根の塗装に50万円程度、シーリングの打替えに30万円程度かかります。お住まいの地域で少なくとも2社以上の見積もりを取り、比較検討することが大切です。ベランダやバルコニーの防水膜が劣化すると、やはり雨漏りの原因となるので、一緒に点検してもらいましょう。また、10年前後でドアやサッシ、壁紙といった内装も傷んできます。これらの設備もそのタイミングで点検を受け、劣化した部分を補修してもらうと長持ちします。畳の表替えやフローリングの部分補修なども適宜行いましょう。これらの補修を繰り返していくと、30年前後で多くのパーツが交換時期を迎えます。10年、20年、30年のタイミングである程度メンテナンス費用がかかることを考えて資金計画を組んでおくと、いざというとき慌てません。

設備のメンテナンス

住宅に設置した各種設備のメンテナンス周期は、5年が目安です。キッチンのレンジフードやコンロ、食洗機などは5年ごとに点検して劣化した部品を交換し、10年程度で本体の交換が必要になります。キッチン本体の寿命は、20年前後と考えておきましょう。補修費用の目安は1万円から5万円程度ですが、キッチン本体の交換には100万円から200万円程度が必要です。温水洗浄便座や給排水器具、給湯器といった設備も5年ごとの点検と劣化部品の交換、10年ごとの本体の交換が必要になります。浴室からの漏水を防ぐシーリング材やパッキン、ゴム栓、シャワーホースなどは消耗品だと考え、5年ごとに状態をチェックして交換しましょう。これらの費用の目安は、5万円から10万円程度です。15年前後でバスユニット本体の点検を受け、交換を検討します。浴室改修にも、やはり100万円から200万円程度を見込んでおきましょう。設備が劣化することによる、発火事故などが報告されている設備もあります。定期点検と劣化対策を忘れず、安全で快適なわが家を守りましょう。

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